ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

引越しの季節

2011年03月31日 | 生き物 自然

 

やや春らしきなってきた。そこで、ビオトープアネックスのヤンマ系ヤゴを、本来のビオトープに戻すことにした。念のため外気温に慣らすため、暫くアネックスである盥を外に置く。そしていよいよ元の住処である「滝つぼビオトープ」に放す。その前に記念撮影(二頭のうちの小さいほう)。ただこれ、ずっと「ヤブヤンマ」であると思っていたが、ヤブではなく、「マルタンヤンマ」の可能性のほうが強いらしい。「ルリボシヤンマ」という線もあるらしいが、未だ同定には至らず。

写真拡大注意

 

 

その後、ちょっと近所を散策。早速挨拶代わりの「Gタイプ」。それにしても「Gタイプ」、この手の薄手は見逃してるのがまだまだ多いようだ。

 

 

線路沿いの枯葉帯には、越冬した「キタテハ」が、久方の光のどけき春の日を浴びるため、活発に飛んでいた。

 

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池部良 早春

2011年03月29日 | 映画

 

またまたBSの話。「池部良」のエッセイ(文章が上手いのには定評がある)を元にしたドキュメンタリーだ。内容は、自身と監督、女優との関係を中心に時代を追っていくというもの。中でも興味のあったのは「小津安二郎」との関係。それが「早春」である。それまで東宝中心で出演していた池辺良の、初の松竹作品だ。

すでに人気スターであった池部良に、小津監督は、東宝的演技をしないようにと最初に釘を刺した。一般的な名演技と言うものを嫌う小津ならではの挨拶代わりの一言であった(と、これは私の想像)。台詞に対しては一言一句正確にという監督の要求も、初めての経験だったらしい。そして、ちょっとした動きに対する厳格なまでの要求は、本人をかなり苦しめたらしい。一つ一つの心の動きを積み上げて一つの作品にするという監督の考え方においては、細部のちょっとした動きも他と同じように重要なのだ。小津様式の映画においては、細部が全体でもあるのだ。台詞はむしろ棒読みだし(早春に出ている岸恵子の証言)、所謂リアリズムからは遠い小津の世界だが、ショットは力強い。そのストイックな映画作りは、ブレッソンを思い起こさせる。

池部良ではなく小津安二郎の話になってしまったが、個人的には「早春」の池部良は良く記憶に残っている。割とどれがどれだか分からなくなってしまう小津映画の中では珍しいことだ。素材としての良さは、演技では補えないということか。原節子あたりもたまに大根と言われたりするが、重要なのは素材の良さである。名演技イコール良い役者ではない。

今、今年初の蝶を目撃。越冬した「クジャクチョウ」のようだった。

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3月28日

2011年03月28日 | Weblog

 

相変わらずスーパーには、ミネラルウォーター類は一切ない。東京辺りに送ってる人が多いようだ。

先日、知り合いの大型冷蔵庫の搬入を手伝った。二階に運ぶのだが、階段を使えないので、外から引き上げるという大掛かりな作業であった。100キロあるという冷蔵庫は、予想通り大変で、一時は無理かと思ったほど。こんな大きな冷蔵庫いらないだろうと言いたい気分であった。それでも何とか納まって目出度しであったが、大人5人で小一時間もかかってしまった。専門家だと少人数でうまくやるだろうが、そこは素人集団の悲しさ、梯子に沿って引き上げたら、新品の冷蔵庫の角がいきなりへこんでしまった。これだったら始めから専門家に頼めば良かったんじゃないか、と言うと、電気屋ではそこまではやってくれないらしく、それこそ引越し業者に頼まなくてはならなくなるということで、素人集団の出番となったわけだ。実を言うと、最初のロープで引っ張り上げる時に力を使い果たしてしまって、その後は殆どオブザーバーであった。何はともあれ、腰にこなくてよかった。依頼主から貰ったお礼は(くれるとは思ってなかった)そのまま震災募金の方に回した。これは、別の知り合いから頼まれている募金箱を預かってるから。

その募金箱は(日赤に回る)、自分でペットボトルにお金の投入口を開けたもので、持って来た時点で一円玉と十円玉ばかりが入っていた(誘い水用)。こんなんじゃ幾らたまっても高が知れてるよと言うと、100円玉ばかりだと入れる人も入れ辛いからと言う。確かにそうも考えられるが、一円玉はいらないのではと思った。仕方ないので更なる誘い水用にと500円玉を入れた。果たして、最終的にいくらになるだろうか。

 

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音楽ドキュメンタリー

2011年03月27日 | 音楽

 

この前はBSの「エリックサティ特集」を見たのだが、今回は「ショパン特集」。「エリックサティ」の方は、ナビゲーターが問題だ(本人実際に興味があるのかという点で)と書いたが、今回は同じタレントでも松下奈緒という実際ピアノを弾く人間で、しかも個人的にもショパンに関心が高いので、音楽家に対する温度差は非常に大きかった。当然見てるほうにそれが伝わるので番組としての説得力も大分違う。唯一残念なところは、私がサティには興味があるがショパンにはあまり興味がない点である。それにしても、松下奈緒が弾くショパンは、当然ショパンコンクールに出るほどのものではないだろうが、素人耳では十分うまく聴こえる(要するに違いが分からないだけのことだが)。

と、さして興味がないショパンだったが、ドラクロワと交友関係があったとか、ジョルジュ.サンドとのいきさつとか、音楽と関係ない知識は増えた。因みにサティでは、サティがヴァラドン(ユトリロの母親)と関係があったとか、「Vexation」と言う曲の意味が嫌がらせであるとか、クイズ番組の答えのような知識が増えた。

こんな知識が増えたからといって、その音楽に対する理解が深まるわけではないが、ひょっとすると、違った角度から捉える視点になりうるかもしれない。と、取って付けたような理由で、この手の番組をつい見てしまうのである。今回の正式な番組タイトルは「松下奈緒 ショパン、私の恋人」というべたなものでした。しかも再放送。しかも今聴いてるのはブライアン.イーノの「discreet music」。

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3月26日

2011年03月26日 | Weblog

 

「こんにちは、さようなら....」のACのアニメCMが大分鼻につきだしている。ちょっとしつこい。それに、そもそもこういうものは本当に効果があるんだろうか(刷り込み効果でも狙ってるのか)。かなり疑問である。その経費を復興資金に回した方が良いんじゃないの、とつい思ってしまう。

先日、震災後初めてガソリンを入れに行ったが、いつも行くセルフはすでに行列はなく普段通り。他のガソリンスタンドも見た限り同じような状態。ただ、入れる量は一人20リッターに制限されていた。が、元々20リッターしか入れないので個人的には完全に平常通りだ。スーパーでは、ペットボトルの水が相変わらずないが、ここにきて更に拍車がかかっている。東京辺りに送る需要が一気に増したのではないか。

震災後、何もないのに揺れていると感じる人が多いようだ。これも地震による後遺症で、船から下りても揺れてると感じるのと同じメカニズムらしいが、そこに精神的ショックが加わりストレスとなり症状が続くと言うことなのだろう。

写真は、近所で見つけた「象」。

 

 

 

 

 

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Gタイプ②

2011年03月25日 | トマソン

 

昨日の「Gタイプ」、もう二つあった(最後のがあまりに迫力があったので、出しそびれてしまった)。まずは土蔵に残された一つを。「Gタイプ」は建物を選ばない。

 

 

そしてもう一つ。今回のものはどちらも薄く、いま一つ存在感に欠けるが、こういうタイプがあってこその「Gタイプ」なのである。

 

 

ついでに、近所にあったちょっと珍しい「Gタイプ」。なんでこうなっちゃったんだの典型である。

 

 

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Gタイプ

2011年03月24日 | トマソン

 

「クチーナ西村」にて地震のことなどを話した後、改めて通りを歩く。「蔦の街松本」のいつもの蔦も、その時々で表情を変える。枯れたのは枯れたなりの風情を醸す。

 

 

しばらく行くと、早速挨拶代わりの「原爆タイプ」(時期的にこの名称も微妙だ、以後しばらくはGタイプにしよう)。これはまた端正な。

 

 

さらに歩を進めると、久しぶりに「無用庇」が。うっすら嘗ての窓の痕跡が、しかも二つも並んでいる。あるところにはあるもんだ。

 

 

そしてその先には、何と「無用門」も。基本的にはこれも「無用庇」だが、ちょっと希少性が高いので格上の扱いだ。

 

 

いや、本当にこの通りのポテンシャルは高い。前方にはまた新たな「Gタイプ」が。色合が良いねえ。まるで描いたみたい。

 

 

まだ匂う。視線を脇の路地に向けると、ありました。同じ「Gタイプ」でも、この迫力は何としたことか。

 

 

というわけで、今日もGに始まりGに終わったのでした。

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ドキュメンタリー

2011年03月22日 | Weblog

 

 

本日のスーパー。トイレットペーパーが一人一個、牛乳が一人一本に制限。電池は、単一単三が品薄。後はほぼ平常通り。

BSで「エリック.サティ特集」をやっていたので見る。但し、ナビゲーターが「成海璃子」という女優兼モデル(にしてはスタイルが良くないが)で、この手の番組にありがちな、本人本当に興味があるのかと思わせる、いつものようにタレントを使う意味を見出せないものとなっていた。今回は、わざとらしい反応がなかっただけましともいえるが、そこらの無知な女子大生のような案内人が、こういう番組には必要なのか、と根本的な疑問を感じざるを得ない。知識がなくても、最低限、サティに興味のある人間を使うべきだろう。

人気タレントを使って視聴率を上げたいという意図は分かるが、ドキュメンタリーを見たいと思う人間にとってはそれらは邪魔なだけだ。あと余計な演出もいらない。大袈裟な物語仕立てもいらない。そう言えば、NHKで福山雅治をつかった自然ものがあったが、個人的にはそれだけで見る気がなくなった。が、それではあまりに地味なものとなってしまうのか。いや、BBCなどのものを見るとそんなこともなく、質を上げることはやはり可能だ。しかし、今の日本の民放テレビ界にそれを望むのは不可能に近いというものだろう。

 

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3月21日

2011年03月21日 | Weblog

 

徐々にスーパーの棚も埋まりつつある。現在は、牛乳が一人一本と制限されている。唯これは、生産が少ないか流通の問題か、いずれにしろ買いだめとは関係ないことだろう。しかし、牛乳から放射性物質が検出されたりとか、いろんな食品が汚染されている現況から、これから大きな影響が出るのは不可避のようだ。個人的には今の値程度だったらかまわないのだが。そう言えば、チェルノブイリの事故のときは、イタリア産のポルチーニなどが長いこと輸入禁止だった。放射性物質の値には皆敏感である。

と、日本が大震災で混乱してるとき、リビアは多国籍軍の攻撃を受ける事態となった。安保理で拒否権を行使するかと思ったら、それらの国は棄権で採択されたようだ。そしていざ攻撃となったら非難するという、ロシア中国の態度もわざとらしい。カダフィ政権を倒すには他に方法はないと思うが、その後に安定した政権ができるかどうかは誰もわからない。ここが難しいところで、大方の予想は、混乱状態が続くというものだ。最悪は、イスラム原理主義政権だろう。シナリオ通りに物事が運べば誰も苦労はしない、か。

 

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Yの不安

2011年03月20日 | Weblog

 

 

ゲロゲロ少年Y登場。大分震災の影響が及んでいる。原発事故で、関西に脱出を考えたと言う。全く何を過剰反応してるのか。どうも東京から脱出していると言うニュースに動揺しているらしい。当地が原発からどのくらい離れているか考えてみれば良い。フランス辺りの過剰反応もどうかと思うが、足元にもいたのだった。まあ、放射能に対する恐怖がどれほどのものかはよく分かった。

しかし、不安を伴ううわさと言うものはエスカレートするものである。どれもがまことしやかなのがこれまた厄介だ。何かを隠しているという疑いを持ってる人が多いので、一気に伝播するようだ。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。当事者も本当に良く分かってないというのが事実のような気がするが、兎に角今は収束を待つしかないのだ。放射線が漏れているのは現実なのだから、後はそれに対する対応の仕方だ。

冷却用の海水と言う意味も知らなかったYは、一通り話すと今度は、こうなったら現場の作業を志願するなどと言う始末。どうも振れが極端なようで。

と、新しい画像ソフトの使い方をいろいろ試した痕跡が今日の画像。結果的には自動筆記法みたいなものだ。

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2011年03月19日 | Weblog

 

 

やはり画像ソフトがないと何かと不便なので、ソースネクストのソフトを購入することにした。ダウンロードしてインストールする方式で手間要らずなのだが、ダウンロードしたものを保存していざソフトをインストールしようとすると、それが行方不明。デスクトップに指定しなかったからか。以前のXPの時は、何もしなくても勝手にデスクトップに保存されてたイメージがあり、当然そうなると思っていたのだ。どうも7は良く分からない。いろんなところを探しやっとそのフォルダーを発見。そしてインストールだが、今度はインストールファイルを見つけてクリックしなくてはいけない。これも以前は勝手に始まった印象があるのだが。一瞬、ちゃんとインストールできないのでは、と不安がよぎった。しかし、確認すると何とか無事に終了していたのでほっとした。実は、ちょっと前にフォトショップのお試し版をインストールしようとしたら、結局失敗に終わったと言う経験をしたばかりなのだ。windows7は、見慣れない表示が、しかも以前より多く出るので戸惑ってしまうのだ。以前より分かりづらいと言うのも困ったものである。

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3月18日

2011年03月18日 | Weblog

 

 

昨日、ガソリンスタンドの知り合いのおじさんと会った時ガソリン状況を聞くと、本日入荷があり一台につき15リッター販売ということであった。「全く何を焦ってるのか」とおじさんに言うと、「5リッターしか入れない人もいて、どうやら満タンでないと不安でしょうがないらしいよ」、と言っていた。いやはや。

一方Amazonで充電電池のエネループがどうなってるか覗くと、何と物不足に乗じて市価の三倍から四倍くらいで出品してやがる。全く、と思うが、市場原理というものはこういうものである。ついでに、震災の前日に注文して翌日に入手したGENTOSのライトはどうなってるか見てみると、すでに予約販売となっていた。タイミングがあまりに良かったと言うか。しかし、大して嬉しくもない。

原発事故に対しては、日本は世界の英知を結集して対処しなくてはならないと思うが、一部情報によるとそういう申し出を拒否してるとあるが本当だろうか。主に週刊誌が騒いでいるのだが、そんな縄ばり意識のようなものをこの状況で発揮したとすれば大きな問題だが、週刊誌も直ぐ憶測に基づいて書き立てるから信用できない。ガセネタばかりがあちこちで飛び回る。

 

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チャリティー

2011年03月17日 | Weblog

 

 

昨日のスーパーの状況。カップ麺は殆どのない。トイレットペーパーは購入制限。ガソリンは、20リッターまで。全く、何を焦ってるのか。特にガソリンなどは、被災地に回す分を我慢せいと言いたくなる。

それにしてもユニクロの寄付は群を抜いている。こういう時は、必ず偽善的などと言う人間がいるが、偽善的であろうがなかろうが(元々人間は偽善的であるとも言える)、この金額を出すという事実が重要なのだ。こうなると、日本の食文化衰退に多大な貢献をしていて、且つ自分たちは相当な利益を上げているMドナルドがどうでるかが見ものである。あと、この手の話でむしろせこいと思ってしまうのは、芸能人やスポーツ選手のチャリティー(オークション)だ。本人たちは善行を施している気になっているが、私物をファンに買わせるだけで、普段ファンに支えられているにも拘らず、ここでもファンに金を出させるという構造を理解しているのだろうか。そんなことより、自分のギャラなり莫大な年俸の半分でも出せば、チャリティーの数十倍余計な手間(無駄な経費)をかけずに出せるのではないか。出す気がないのなら息を潜めていればいいのだ。ペ.ヨンジュンが7千万寄付すると言ってる状況で、日本のタレントはどうするか、これも見ものである。ご祝儀と同じで、他人の額が気になる日本人の見栄が、この場合結果的には重要となる。

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空の棚

2011年03月15日 | Weblog

 

 

原発の状況は日に日に悪くなるようだ。何とかなってほしい。

昨日の夕方、ホームセンター系の店に行くと、平日のその時間帯にしてはいやに込んでいた。店内に入り電池売り場に行く。たまたまLEDライトの懐中電灯を買ったばかりで、それ用のエネループを買おうと思ったのだ。震災の前日にAmazonに注文したものだ(震災の翌日ちゃんと着いた)。ところがそのコーナーを見ると、物がいやに少ない。普通の乾電池はほぼゼロ。エネループだけは少々あったのでそれを購入。次に食品売り場に行くと、空の棚がいやに目立つ。ここで、「ああそうか買いだめしてる人間が多いのか」と気づく。衝撃的映像を目にして、水食料を確保と発想した人間の多いこと。取り敢えず、ここで焦ってすることはないのに、これが集団心理というやつだ。誰かが焦ってやるとそれに釣られてしまう。嘗てのトイレットペーパーパニックを思い出す。ただ今回のこの現象、笑ってばかりもいられない。震災地に送るべきものが不足する可能性があるからだ。どちらを優先するか少しは考えろと言うことである。

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3月14日

2011年03月14日 | Weblog

 

 

原発はまだまだ予断を許さない状況のようだ。兎に角、このまま収まってほしい。

海外救援隊が続々到着しているが、津波の被害にあったところよりは、内陸部の、多分倒壊しているだろうところを(栗原市など)重点的にやらないとせっかくの好意も無駄になってしまうのではないかと危惧する。適切な指示が出せられるかどうか、と映像を見てるとついつい災害対策委員にでもなった気分で考えてしまう。

テレビも、延々報道特番を流し続けているが、どこで平常の番組に戻すのか見ものだ。多くの人が気分的にそういう気にならないところに普段の番組を見ると、それがいかにしょうもないものであったかと相対化する恐れがある(そういうものがあるのも正常だと思うが)。これを契機に、テレビを考え直すのもいいのではないか。

駄目だ、尤もらしい意見しか出てこない。取り敢えず、節電だけは心がけよう。

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