この間、初めての店で食べた「マルゲリータ」は、な
んとも中途半端な代物だった。
まず一番の問題点はバジルの葉が乗ってないというこ
と。
この時期フレッシュバジルが乗らないとなるといつ乗
るのか。
生地は、ナポリタイプでもなく、薄手のぱりぱりタイ
プでもなく、パンで言えば、パニーニの皮目が堅いも
のといった感じ、と言うとそれなりに美味そうな感じ
になるのでそうでもない。
もっと乾パンのような生地だ。
チーズは、勿論本物のモッツァレラではない。
しかしこれは、生地がちゃんとしたナポリタイプであ
れば本物がベストだが、そうでない場合は下手に本物
は使わないほうが良いので問題ない。
ついつい、ランチのパスタだけでは物足りなく追加し
てしまったが、それがそもそもの間違いであった。
最後に、ピザの縁が残ったが、無理やりコーヒーで流
し込んだ。
チェット.ベイカーの脱力トランペットは、気だるさ
を助長する。
というのも、安いCDをまとめて買った中の一枚がチェッ
ト.ベイカーの「Jazz in paris」だった。
梅雨模様のだるい体に染みわたるトランペットの音色。
全くしゃきっとしない。
でも、それが良いのだ。
因みに他のCDは、シド.バレットの「Opel」、リトル
フィートの「Sailin'shoes」そしてマハビシュヌオー
ケストラの「Vision of emerald beyond」という
どうにも古いものばかり。
この頃のもので、聴いてないものを中心に選んだのだ。