ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

カフェの変遷

2009年04月30日 | Weblog


松本のご贔屓カフェ「クリヨー ド ヴァン」が、五月
一杯で移転するという確かな情報を得て、それをゲロ
ゲロ少年Yに報告すると、案の定ショックを受けていた。
今回は閉店ではないから、Yの法則、つまり、Yに魅入
られた店は潰れるという法則はそのまま当てはまらな
いが、何らかの力を及ぼしたことは間違いない。
何せ、ゲロゲロの名前の由来となった店だから。
しかし、新しい店には、今のような絶好のロケーション
を望むことは難しい。
駅前というから、テラスで川の風を浴びマッタリとい
うのは不可能。
店の魅力の半分以上は、このロケーションにあったと
言っても良いくらいなのだ。
ロケーションを含めた雰囲気が最高だったのだが。

で、詳しい話を聞こうということになり、Yと行くこ
とと相成った。
開店時刻ちょっと過ぎくらいに入店。
天気は良いが、このところの寒さがまだ残っていて、
電車で来たのだが、ホームは相当寒かった。
しかし、日差しを受けると外でもちょうど良い。
勿論テラス席に座る。
ランチから、「チキンのソテー」「牛はらみのステー
キ」を頼む。
それにプラスYは、ポムフリット(フライドポテト)
と飲み物としてビールを二杯頼む。
こちらは、シードル。
それにしても、いきなり二杯ってどういうことだ、と
当然の如く疑問に思い聞くと、一杯目は一気に飲み二
杯目はゆっくり飲むためのもの、と言う。
いずれにしろ一杯ずつ頼めば良いことなのにと思った
ら、混んでるときには中々出てこないので最初に二杯
頼むようにしてたら習慣になってしまった、というよ
うなことをのたまっていた。
まあ、お好きなようにである。

その後Yはビールをもう一杯頼み、その後マールでし
めた。
昼間っから飛ばすこと飛ばすこと。
それにしても、マール(粕取りブランデーのこと)な
んて頼むか、と誰しも思うところである。
そして肝心な新店舗の情報を聞く。
新しい店は、今より倍くらいの規模になるらしく、い
すとかテーブルはそっくり移動して、店の構造、つま
りカフェ部とレストラン部に分けるのも一緒というこ
とだ。
問題のテラスもちゃんと作るらしい。
しかし、今度のロケーションは完全に街中。
普通に通行人が多いところ。
とてもマッタリできるような雰囲気ではない。
考えようによっては、パリの街中カフェそのものとい
うことにもなるが、果たしてどうなのか。
今より、間違いなく客は入るだろうが。
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大型連休

2009年04月29日 | Weblog


このところ、特に朝が寒くて、もう一枚毛布がほしい
ところだ。
この前の雨の日は、蓼科は雪が積もったらしい。
そう蓼科住人が言っていたのだから、本当だろう。
そんな寒さにも耐えられるように、この時期発生する
蝶は、胴体が毛で覆われていると思われる。
ヒメギフの胴体なんて、それだけ見れば毛虫のようだ。
自然界というのは、よくしたものである。
「滝壺ビオトープ」も、再び平衡状態を保つことができ
るか。
全ては布袋様の力にかかっている。

更科の主人は、連休初日も営業するらしい(本来は水曜
休みなのだが)。
この時期、観光客も多いから多分忙しいことだろう。
果たして、高速1000円効果はどれほどあるのだろうか。
しかし、長距離が増えれば、それだけガソリンは消費す
るわけだから、どう考えても環境には良いわけない。
が、それよりは経済、これが本音だし、環境問題の必ず
直面する壁でもある。

しかし、1000円ということで、普段と比べるとどの辺あ
たりまで足を伸ばすことになるのだろうか。
この前聞いたのは、ひたすら高速を乗って、ぐるっと一
周しただけというもの。
要するに、目的は高速道路ドライブ。
どこにも降りず、サーヴィスエリアで休憩だけ。
結構、こんな使い方が多かったりするのではないか。
となると、サービスエリアだけは間違いなく潤う。
これも何だか、倹しいというか。
あと、今年は大型連休が多いのは事実だ。
操業短縮したいからちょうどいいという、何ともネガティ
ブな理由によるものだから、気分的には連休ばんざいに
もならないだろうが。
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田舎司祭の日記.おくりびと

2009年04月28日 | 映画


ゲロゲロ少年Yから借りた、ブレッソンの「田舎司祭の
日記」を観る。
過去二度ほど観ているのだが、内容は見事に忘れてい
た。
しかし、唯一、田舎司祭が孤独を湛え自転車に乗って
る姿、それだは覚えていたのだが、その姿だけでもこ
れぞブレッソンと言えるのではないかと、今回観て改
めて感じたので、強ちまちがいではないというか、い
い線いってたのではないかと思った。
それにしても、暗い極地の映画である。
悪意ある人間ばかりというのも、ブレッソンであれば
納得であるが、救いなどというものを一切用意しない
こういう映画を観て何が楽しいのか、と聞かれたら、楽
しくないと言うしかないが、楽しくはないが良いので
ある。

「田舎司祭の日記」は他のブレッソン映画に比べると、
陰影が特に効果的で、白黒映画の魅力とはこの陰影そ
のものであると認識を新たにする、かも。
主人公の田舎司祭を見てYは、デビッド.リンチの「イ
レイザーヘッド」の主人公を思い出したらしいが、確
かに陰影の中の世界というのと、髪型がちょっと似て
いるという点で似てなくも無い。
しかし、「田舎司祭の日記」で「イレイザーヘッド」
を思い出すか。
流石「牽強付会」が得意技のYである。

そのYと、映画館で観た今年最初の映画は何だったか
という話になり聞くと、「おくりびと」だという。
となれば感想は?という話に当然なる。
Yの答えは、泣けました。
但し、この泣けたという意味は、感動して泣けたとい
う意味ではない。
周りの観客は、確かに殆ど泣いていたらしいが、Yは、
何で今年一番にこんな映画を見なければならないのか
という、その状況に泣けたということらしい。
一言、ひどい映画です、だった。
日本映画は、こんなんで良いんですか、とも言ってい
た。
多分、多くの人は、こういう意見には納得いかないだ
ろう。
アカデミー賞というお墨付きもあるし、実際泣かせる
映画でもあるようだし(泣ける=感動=良い映画とい
う単純な図式がある)、一般的には良い映画というこ
とになるのだろうが、ここはYに一票である。
アカデミー賞(外国映画賞)を取ろうが、それは関係
ない。
が、その前に一応見ないと話にならないか。
見てもいないのに一票というのも、随分な話かもしれ
ない。
しかし、世の中かなりの確立で想像通りというのはあ
るしね。
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水質改善

2009年04月27日 | 生き物 自然


「滝壺ビオト-プ」の水質が、どうやら悪化したのは間違
い無さそうだ。
折角冬を越した生き残りの「ミナミヌマエビ」も、逝っ
てしまった。
「ヒメダカ」も二匹逝ってしまった。
土手用の土を入れたことによって、ビオトープ内の生態
系のバランスがくずれてしまったのか。
僅かな量ではあるが、全体が少ないので、その割合は無
視できないのかもしれない。
ぎりぎりで調和が取れていたところにもってきての、バ
ランスを乱す刺激剤となったとしか考えられない。
自然界の環境変化のメカニズムを、このビオトープで
見た思いがする。
それにしても、微妙なバランスである。
劇的でさえある。

そんなことよりこの水質をどうにか改善したい。
浮き草の勢いも悪化に伴って悪くなってきたし、窒素分
が多すぎるのか、何が悪いのか特定できないのが知識不
足経験不足の悲しいところ。
取りあえず、他の水草を入れるか。
と考えていたところ、ホームセンターのペットコーナー
で「ホテイ草」が売られていた。
「ホテイ草」というのは「ホテイアオイ」のことか。
多分同じだろうし、どちらでもいい。
良いタイミングだ、
早速三株購入。
一株98円。
安い。

しかしこれには理由がある。
この「ホテイ草」もご多分に漏れず外来種で、繁殖力
が旺盛。
増えすぎているところでは、すでに邪魔者なのだ。
その処理費が馬鹿にならない。
そういうところでは、只以下の価値であるからこの値
段も納得である。
しかし、こちらとしては有難い。
正に、布袋様が救世主となるかという状況である。

しかし、こんな水質でも本当にヤゴは丈夫だ。
いつものように、ごそごそ動いて昼間は底に隠れ、夜
になると水際に集合だ。
最近は、夜の観察も日課となっている。
何故かというと、ヤゴは夜行性なので(これは最近知っ
たこと)。
そのヤゴは、大中小と揃い踏みだ。
小ということは、卵で越冬したヤゴかもしれない。
当然種類は違うはずだが、見た目では違いが判らない。
まあそんなことは良い、無事に羽化さえすれば。
それにしてもよく飽きないものである、と自分自身思う
今日この頃である。
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ガイドブック

2009年04月26日 | Weblog

ゲロゲロ少年Yが、ザガット長野県版を持ってきた。
ミシュランに続きまたまたガイドブックを買ったYは、
一体何を考えているんだというのは置いといて、取り
あえずその内容を見てみた。
地元では、それなりに人気らしく、本屋にもあまり置
いてはなかったようだ。
で、その内容だが、これが予想した以上にトホホな内
容で、単なるよくある全く参考にならないガイドブック
そのものであった。
いうなれば、「るるぶ」くらいの「参考にならなさ」で
ある。

元々人気投票というのは、多くの人の支持を得ている
という客観的な事実は表わしているが、その内容に関
しての質を保証しているわけではない。
食べ物屋に関しては特にその傾向が強く、受ける味と
いうマーケティングによって出されるものと変わりの
無い結果となる。
マーケティングというものが人気投票みたいなものだ
から当然といえば当然だ。
その結果が、コンビニの食べ物であることを考えれば、
大体の結果は読めてくるのだが。

そういえば、地元の人気食べ物ブログにも同じ印象を
受ける。
読んでると(見なければ良いのだが)、腹立たしくな
るくらいにひどいレベルだ。
しかし、こういうガイドが(ブログもそうだが)それ
なりに影響力を持つというのは、これまた事実だ。
残念ではあるが。
人気上位というお墨付き的なものがあると、行きたく
なる人間が多いのだから。
人気投票になると、基準が見えなくなるというのは仕
方ない。
要するに、中学生と大人の基準がごちゃ混ぜになるよ
うなものだから。

と、そんなことも分からずにガイドブックを買ってき
たYにも困ったものである。
経験上、その辺の事情は分かりそうなものなのに。
これだから少年の称号が外せないのだ。
そのくせ、ブレッソンの「田舎司祭の日記」のDVD
を持ってくるんだから。
ということは、また買ったわけだ。
相変わらずの暴走少年である。
そこがまた面白いところでもあるが。




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アルシャビン或いは悪代官

2009年04月25日 | Weblog


リバプール対アーセナルの後半を見たが、凄い試合だっ
た。
リバプールの2-1から追いつかれ2-2となり、アー
セナルが逆転して2-3となり、再びリバプールが追
いつき3-3、そしてまたアーセナルが一点いれ3-4、
そしてまたまたリバプールが追いつき4-4。
結果、4-4の引き分け。
しかもアーセナルの得点は全てアルシャビン。
常にゴールを狙うこういうFWが日本代表にはほしいのだ。
世界トップレベルのFWなんだから、良いに決まっている
のだが、ついつい日本と比較してしまう。
プレミアを見ると、日本のしょぼさが目立つのは毎度の
ことであるし、致し方ない。

それにしても「草剛」だ。
トップニュースでやることのほどではないのは間違いな
いが、人気タレント=注目の的=スキャンダル待望=ニュ
ース価値という図式が、大衆紙ではあるまいに、全ての
メディアに働くのはどうなのよ、ということである。
こういう場合、もっとひどいことになるのが多くの人が
望むかどうかは分からないが、落差が大きいほどニュー
スとして嬉しいのは事実だ。
大衆迎合というのは、マスコミの基本姿勢か。

一番笑ったのは鳩山大臣。
最近の政治家は直ぐに見得を切りたがる。
見るからに昂揚或いは自分に陶酔しているのだな、と
思うような姿はちょくちょく見られる。
そして、反応が自分に対してマイナスだと思うと、あ
わてて訂正。
これも大衆迎合の典型だろう。
泰然自若とした政治家は本当にいなくなった。
それと、皆どんどん悪人顔になることも気になる。
政治家が日本人を映しているのなら、これは他人事で
はないのかもしれない。
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うどん

2009年04月24日 | 食べ物


新鮮な「ヒメギフチョウ」を撮ることができ、かなり
満足して蓼科を後にする。
帰りに、昼時でもあるしどこかに寄ろうと思った。
何でも良いという気分だったので適当に。
が、ビーナスライン上にある店というのは、圧倒的に
観光客向けなので、さてと思う店もあまりない。
こういう時は下手に考えず、ファミリーレストランに
でも寄った方がいいというのは日常よく経験すること
でもある。
で、目に付いたのはうどん屋。
考えてみると、「駅そば」以外でうどんを食べるとい
うのは滅多にない。
最後にスタンド以外で食べたのはいつだったか、もう
思い出せないくらい食べてない(家では、しょっちゅ
う食べるが)。

うどん専門店などあまり無いところに新規の店がオー
プンしたのだ。
しかも、何とか製麺直営というような看板がある。
一時、東京辺りでは讃岐うどん店のブームがあったが、
田舎にはその風は全く吹かなかった。
一周遅れで吹いてきたか。
しかも地球一周分。
こういう店を見ると、讃岐か、と条件反射的に思うが
本当にそうなのか。
元々ラーメンよりはうどんの方が好きなので、早速入
ることにした。

ちょっと分かり辛い入り口を入り、カウンターに沿っ
て動き注文をして、自分でベースになるうどんを受け
取り、好みのトッピングを自分で乗せたければ乗せ、
最後に精算という方式。
学食を思い出す。
つゆと葱と天かすは自由に使える。
ということは、「狸うどん」は「かけ」を頼めば良い
わけだ。
今回は「ぶっかけうどん」というのを頼み、すでにトッ
ピングの小エビの掻き揚げを乗せた後だったので、流
石に天かすは要らなかった。
トッピング無しだと、大を頼んでも300円で収まる。
これは使える、と正直思った。
最近すっかり偉くなってしまったラーメンよりは、間
違いなく満足度は高い。

さて肝心のうどんそのものだが、腰がある讃岐タイプ
である、と言いたいところだが、実際本物の讃岐とい
うのをよく知らないので、飽くまでも多分である。
冷凍の加ト吉タイプと同じだから、そんなところだろ
うということだ。
うどんに関しては、別に讃岐タイプで無くても良い。
好みからすると、腰が強いのよりはつるっとしたうど
んの方が良いのだが、別にこれはこれで良い。
唯、今回のぶっかけようのタレはちょっと甘すぎ。
次回は、単純に「醤油うどん」、或いは「かけ」にし
よう。
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ヒメギフ

2009年04月23日 | 生き物 自然


この時期の楽しみというと、なんと言っても「ヒメギフ
チョウ」だ。
例年だと、ゴールデンウィーク辺りがピークなのだが、
走りはそろそろ出てもよい頃だと思い、いつもの蓼科
へ。
有名な桜の名所(最近は、そこらじゅう名所だらけと
いう感がある)は、五分咲きといったところ。
この調子だと、連休前に満開だろう。
そしていつもの所に車を止め、いつものコースを歩く。
蝶道ともいうコースがあるので、その数百メートルを
何回か行ったり来たりする。
何度も来てるので、遭遇する確率の高い方法がこうい
うことであるということが分かったのだ。
日が照ってはいるが、そんなに暖かいという陽気では
ない午前十時。

越冬体の「キベリタテハ」「キタテハ」「クジャクチョウ」
と、春のシジミ「コツバメ」が姿を現す。
去年は「スギタニルリシジミ」がいたのだが今回はそ
の気配はない。
主役の「ヒメギフ」も全く見えない。
仕方ないので川を覗く。
最近のお約束である。
淀みに茶色のゲンゴロウらしき姿を一匹確認。
渓流に近い川のゲンゴロウだから、「滝壺ビオトープ」
のツブゲンゴロウなどの普通のゲンゴロウではないだ
ろう。
しかし、種類を同定できるほどの知識はまだ無い。
その後「コツバメ」の写真を何枚か撮る。
過去に何枚も撮っているのだが、きれいに撮れたのが
あまりない。
そこで、今日こそはと狙う。
なかなか落ち着いてくれないのでチャンスが無かった
が、一頭だけ落ち着いたのがいてじっくり撮ることが
出来た(後で確認したら半分駄目だったが)。

目的の「ヒメギフ」にはちょっと早かったかもしれな
い。
今日は諦めか、と撤収。
ところが、車のところまで数十メートルという地点で
一頭出現した。
拙いことに止まったところが別荘の敷地内。
更に拙いことに、人がいる。
念力を送って、外に出そうとした。
念力が通じて、ひらひら飛び出した。
今度は、止まれと逆の念力を送る。
止まった。
またしても別荘内。
しかし今度は、人もいないし、柵もないし、玄関まで
のアプローチだし、「ヒメギフ」はタンポポで吸蜜の
ようだし、と全ての条件は整っている。
躊躇無く直行。
というわけで、羽化したばかりのようなきれいな「ヒ
メギフ」を撮ることが出来た。
めでたしめでたし。
コメント

モンク

2009年04月21日 | Weblog


BSでやっている「探偵モンク」は、たまに見るのだが、
日本の刑事物に比べると遥かに出来が良いと思う。
少なくとも、最後まで見られるという点だけでも優れ
ている。
一話完結で、シナリオもしっかりているし、全体的に
は軽い喜劇調であるが、日本のものとは違い、そのこ
とによって全体が嘘っぽくなることは無い。
主演の「トニー.シャループ」という人は、レバノン
系アメリカ人らしいが(確かにそんな感じの顔)、潔
癖症の主人公のキャラクターそのままではないかと思
わせるくらい、モンクになりきっている。
他ではあまり見たことはないと、モンクを見るまでは
思っていたが、これが結構思わぬ映画に出ていた。
単に気付かなかっただけのようだ。

最近発見したのではコーエン兄弟の「バーバー」。
重要な役で出ていたので、ちょっとびっくりした。
他にもいくつかあるが、ウォーリーを探せでは無いが、
思わぬ映画に知った顔を発見というのは、映画の本道
ではないが楽しみの一つにはなる。
他の役者では、これは見てないが、同じBSで「デスパ
レートな妻たち」という番組をやっているが、宣伝で
どうも見たことがある顔がいて、気になって確かめた
のがいる。
それは「カイル.マクラクラン」。
関係ないがこの名前を聞くと、「ジョン.マクラフリン」
を思い出す。
どちらも日本人からすると変な名前である。
で「マクラクラン」だが、デビッド.リンチの映画で
一躍有名になったあの俳優だ。
「砂の惑星」「ブルーベルベット」「ツインピークス」
で主演のカイル君。
リンチ以外では「ヒドゥン」の主演も。
角ばった、顎のこぶの無いナポレオンソロの「ロバー
ト.ボーン」にちょっと似ているカイル君、最近見ない
と思っていたが、こんなところに出ていたのだ。
主演の妻たちの一人の旦那役で。
こんな発見で何だか嬉しくなるから不思議だ。

話は「モンク」に戻るが、今回のシリーズでモンクが
かかっている精神科の先生が代わったが、前の役者は
死んでしまったのだろうか。
秘書役が代わった時は、調子に乗ってギャラアップを
要求して役から下ろされたと聞いたが、今回はそんな
噂を聞いたのだ。
知り合いのO君に似ていたのだが。


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臭いと薫堂

2009年04月20日 | Weblog


中ちゃんの田圃から貰ってきた土を投入して以来、
「滝壺ビオトープ」の水がいきなり濁ってきた。
これはひょっとして、栄養分が高すぎたことによる変
化か。
富栄養化なのかもしれない。
臭いも出るようになったし。
今迄は水中にいた「ヒメダカ」も、水面付近を漂うよ
うになり、明らかな環境変化が見て取れる。
心配なのは、酸素不足だ。
すでに「ミナミヌマエビ」は酸欠で逝ってしまったか
もしれない。
今のところヤゴ軍団には変化は無いから、暫くは様子
見というところか。
しかし、結構臭う。

テレビで「小山薫堂」を取り上げていたので、ちょっ
と見る(臭いと薫つながりで)。
元々、如何にもなペンネームで、良い印象は無かった
が、本名だという。
この点は訂正。
放送作家としては売れっ子で、時代の寵児的なイメー
ジがある(最近ではおくりびとの脚本)。
そしてその代表は、なんと言っても「料理の鉄人」だ
ろう。
一世を風靡した、と言っても良いのか。
兎に角、受けるものを作る才能があるのは間違いない。
しかし、この「料理の鉄人」にしろ他のものにしろ確か
に上手いとは思うが、個人的には全く良いとは思わな
い。
特に「料理の鉄人」などは、この番組によって勘違い
した料理人、および視聴者が多いことを考えると、む
しろ害の方が大きいと思う。
それに、そのあざとさが気になるのだが。
しかしこのあざとさというのは、ある人には鼻につい
ても、ある人には効果的だったりするから困る。
結局、そういう部分を上手く誤魔化すのが才能なのか、
或いは定型物語を衒い無く語る神経が必要、と「小山
薫堂」を見てると思う。
コメント

浦和vs京都

2009年04月19日 | サッカー


今年初めてのJリーグ観戦(勿論テレビで)。
「浦和対京都」の試合。
浦和がどういうチームになったかずっと興味はあった
のだが、なかなか見る機会が無かったのだが、やっと
実現した。
試合は1-0で浦和の勝ちだが、結構見応えはあった
のではないか。
素早い囲い込みでボールを奪い、ショートパスをつな
ぎ攻撃というのは、以前の、取りあえずFWに預け、あ
とはFWにお任せのサッカーとは明らかに違っていた
(プレミアと比べるとパススピードが遅すぎだが)。
ゴール前で完璧に崩すサッカーは見てても楽しい。
しかし、最後の最後のシュートが。
日本代表は、つくづくJリーグの合わせ鏡であると思う
ようなその攻撃だった。

原口元気という選手は17歳のFW。
確かに才能を感じさせる。
が、最後のシュートがどういう訳かキーパーのファイ
ンセーブで止められる。
そういうところに打つから、という理由もあるが、あ
と数十センチずれてれば。
ここが日本のFWの共通する弱点でもある。
瞬間のちょっとした判断の差が、ゴールという結果に
繋がるか繋がらないかの分岐点だ。
この時点で才能があっても、その後伸びない選手が五
万といるのも日本のサッカー界だが、その轍を踏まず
に伸びてほしい。

それにしても高原だ。
全く普通の日本人選手になってしまった。
キープできない、パスはミス。
やはり怪我して、嘗ての動きが出来なくなってしまっ
たのか。
今の状態では、とても代表に返り咲くことは出来なさ
そうだ。
残念だがこれが現実。
嘗て浦和の小野は小野で、ドイツで靭帯断裂。
これで選手生命も終わりではないだろうか。
黄金世代の選手も次々に消えていく雰囲気だ。
これもまた世の常というものだろうか。
コメント

寒晒しそば

2009年04月18日 | 食べ物


知り合いに以前貰った蕎麦の正体が判明した。
手打ち蕎麦だったのだが、腰が一般的手打ち蕎麦のと
は微妙に違い、しかも香りもちょっと違っていて、一
体どういう蕎麦なのかと疑問に思っていたのだ。
その香りの違いはどういうものかというと、蕎麦の実
の香りが強いということではなく、それ以外の独特な
香りがあったということで、乾麺の風味に近いものを
感じたのだった。
というと、蕎麦としては美味いとは言いがたいのでは
ないかと思われるが、はっきり言ってそうだった。
もしこれが本当に手打ちであるなら、変わり蕎麦の一
種で出すにはいいのかも知れない、とは思った。

そして、先日、その知り合いに確認する機会があり聞
いてみて正体が判明したのだ。
確かに手打ちではあった。
それで、香りが独特だったと言うと、蕎麦の実を晒し
たやつだからと言った。
「寒晒し蕎麦」というもので、江戸時代にその保存性
を高めるために行った、蕎麦の実を冬に冷たい川で晒
すという工程を経た蕎麦の実だったのだ。
そしてそれを幕府に献上したらしい。
一手間かけた、由緒正しき蕎麦だったのだ。
それで納得した。
どこか乾麺風の風味、それは晒したことによる生じた
ものだったのだ。
唯、問題は、手間をかけたから美味くなったとは必ず
しも言えないところだ。
しかし、世の中には、そういう手間をかけた珍しいも
のをありがたがる人も多い。
ブランド化すればそれなりの需要はあるだろう。
それに、世の中受けているもので、個人的にも良いと
思うもののほうが圧倒的に少ないことを考えると、む
しろこの「寒晒しそば」、行けるのかも知れない。
コメント

土手作り

2009年04月17日 | 生き物 自然


中ちゃんの田圃から貰ってきた土は、早速「滝壺ビオト
ープ」の土手の補修に使った。
普通の土と違って、漆喰のように塗れるので土手の素
材としては大分良さそうだ。
それまで土手の上に被せていた、池の中から引き上げ
た藻類落ち葉を、新しい土を塗るに当たって移動する
と、その下を新たな住居としていたワラジムシが、そ
れこそワラワラと這い出してきた。
ワラワラ出てくるからワラジムシか(実際は草鞋に似
ているからだろうが)。
取りあえず、一旦どこかに移動してもらおう。
各自あわてて動きまわっていたが、直ぐに補修は終わ
るから、とワラジムシに語りかける。
何だか、孤独な少年の世界になってきたぞ。
友達はワラジムシ、なんてね。

今回の土手補修で、「ツブゲンゴロウ」「チビゲンゴ
ロウ」の蛹用の土は用意された。
後は、実際に使われ繁殖するかどうか、上手くいくと
良いのだが。
それにしても無農薬の土は違う。
どうやって嗅ぎつけたのか、ミミズが一匹その僅かな
土を目指しやってきた。
見てると早速、そこに潜り込んだ。
有機分豊富なので、ミミズには良い環境だとは思うが、
表面積にしたらたったの二十センチ四方。
こんな狭いところで良いのか、と思わずミミズに語りか
けた。
孤独な少年の世界はいよいよその充実度が増す。

日中暖かくなると、ヤゴ軍団もその姿を現すようになっ
て、そこらじゅうでガサコソ動き出す。
それに伴い、「ヒメダカ」が心なしか少なくなったよ
うな。
五匹いたのだが、このところ三匹しか確認できない。
厳しい冬を生き抜いたと思ったら、呆気なくヤゴの餌
食となってしまったか。
現実は厳しいね。
当初の投入目的の一つが、ヤゴの餌にもなるだったこ
とからすればシナリオ通りなのだが、いざやられると
なると、情的にはちょっとね、というところである。
コメント

ツバメは舞い降りた

2009年04月16日 | Weblog


やっとタイヤを替えた。
いつもながら面倒くさい作業だ。
両手にタイヤを抱え運搬するのが、やはり一番やる気
を萎えさせるポイントである、とやるごとに思う。
しかし、今回は、タイヤを履き替えた後に更に洗車まで
やってしまった。
この車を買って五年になるが、実に二度目の洗車だ。
前回は、洗車機だったので、自分の手でやるのは初め
て。
あまりに少ないと思う人がいるかと思うが、これが結
構大丈夫なものだ(汚れてても気にならなければ)。
あまりに汚れがひどい時は、意識的に雨の激しい時に
乗る。
これで、気にならない程度に汚れは落ちる。
よくしたものである。
自然を使わない手は無いのだ。
それに、車というのはあまりにピカピカより、少々汚
れていた方が好ましい、ってそれは自分だけか。

そして、その車で中ちゃんのところに行く。
懸案の、無農薬の田圃の土を貰いに。
ついでに何か食べてこようかと思っていたが、今日は
貸切だという。
まあ、田圃の場所を聞くのが一番の目的だからいいか、
と地図でその場所を教えてもらう。
店から更に20キロ近く行かなくてはならない。
すでに40キロ近く。
ということは、計60キロほどを、田圃の土を貰うため
だけに遠征するということになる。
よくやるよ、と自分でも思う。

教えられた場所には、すんなり着いた。
中ちゃんの自宅の向いがその田圃ということだったが、
なかなか長閑な田園地帯であった。
長靴に履き替えあぜ道を歩く。
土を起こしてあるがまだ水は入れてない状態。
ところどころに、雨による水溜りがある。
その一つを観察すると、すでに小さなミズスマシのよ
うなものが動いていた。
流石無農薬。
適当に、スコップ二杯程の土をいただく。

そう言えば、以前、うちの田圃のところだけツバメが
一杯飛んでいる、などと言っていたのを思い出した。
その時は、本当?とちょっと半信半疑であった。
今はツバメが一杯の季節ではないが、それでも数羽と
んでいるのだが、その数羽がその田圃のところだけを
滑空して、中々離れようとしない。
終いには、土の上に降りた。
「ツバメは舞い降りた」である。
他の田圃には姿も無い。
ということは、ここが餌場ということがすでに分かっ
ていと考えざる得ない。
これはどうも中ちゃんの言っていたことは間違い無さ
そうだ。
昔は、この風景が当たり前だったのに。
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読書

2009年04月14日 | Weblog


この前買った本、フローベールの「感情教育」とミシェ
ル.ビュトールの「心変わり」は並行して読んでいる
のだが、暫く振りの本格的読書なのでなかなか集中す
るのに苦労する。
すっとその世界には入れれば問題ないのだが、単に字
を追っているという状態だと進まないし、そもそもそ
れでは読書の意味が無い。
やはり本というのも、コンスタントに接してないと駄
目だ。
土壌作りが必要である。
ネットのお陰で、すっかり読書から遠ざかってしまった
なんて人は結構多いのではないか。

昨日はそのミシェル.ビュトールの「心変わり」を寝
がけに読もうと思ったのだが、読む前にテレビの、食
べ物屋の人気ベストテンを食べるまで帰れないという
くだらない番組を見ていたらそのまま眠ってしまった。
最近は、寝つきだけは以前よりよくなったが、大体そ
の前についついこういうくだらない番組を見てしまう。
何だかんだ言いながら、結構好きというのも困ったも
のだ。
そして、テレビを付けるとだらだら見続けて、当初の
予定が霧消するのも困ったものである。
テレビも、読書の敵ではある。
結局は、安直に流れるということなのだろう。

もう一つ最近寝がけに見ながら何度も眠ってしまった
ものがある。
DVDだが、ブレッソンの「湖のランスロ」だ。
連日見ては眠り、気がついたら終わりの繰り返しだっ
た。
尤も、それも想定内ではある。
画面ではなく、音を中心に聞いているので自ずからそ
ういうことにもなるのだ。
言うならば音で見る映画、とでもいう接し方だ。
ブレッソンの映画は特殊なので、そういう楽しみ方も
できるのがいい(他にいるとも思えないが)。
そして音から映像を想像しているうちに、いつしか闇
の世界に落ちるのだ。
考えてみれば、これは睡眠導入剤より遥かに優れた手
段ではないか。
ブレッソン様様である。
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