ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

Yの脳内溶融

2011年04月30日 | Weblog

 

チャールズ皇太子も段々親父似になって来てちょっと残念、と思ってる人間は多いはずだ。

ゲロゲロ少年Yが、この前T君のcafe tacにお邪魔したそうだ。夕方に来て、例によってビールその他いろいろ食べていったらしいが、その言動にT君たちは大分戸惑った、ようだ。T君としては、脳がメルトダウンしたのではないかと思うくらいのものだったらしい。同じことを何度も繰り返し言うし、この前見た「トウキョウソナタ」についてT君相手に語るは(T君は映画はそれほど見てない)、キャンディーズのスーちゃんの死についてもショックを受けた様子でT君に意見を求めたりと、兎に角T君としては対応が大変だったらしい。これを聞いてすべての状況は解ってしまった。Yはすでに酩酊状態だったのだ。顔に出ないのでT君はその辺のところが判らなかったのだ。そして飲んだ時の変化がどうなるのかも。

過去に、YとT君はアルコールの入った席に同席したことはあるが、その時の精神状態とアルコールの量によってYがどのように変化するかまでは知りようがない。今回は、震災、原発、そして「トウキョウソナタ」(何故これが関連するかは他人からは窺いしれないところだが、Yの中では一つの物語としてつながってしまってるのだ)「スーちゃんの死」(これも同じく、何故?なのだが)と、Yにとっては衝撃の連続だったのだ。こんなYをT君が持て余したのはむべなるかなである。私の場合は、思わず「うるさい!」と言うが、T君は性格上もそんなことは言えないし、まあ、今回Yのそんな一面を知った(何の得にもならないが)ということでよしとしよう、T君。

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野球嫌い

2011年04月29日 | Weblog

 

東電、FC東京とスポンサー契約せず。まあ、これも致し方ない、どう考えてもサッカーどころではない。一方FC東京からすれば相当な痛手だろう。二部に落ちてメインスポンサーもいなくなりでチームは存続できるのか。平山も浮上しそうなところまで行くが、結局はぱっとしない状態のままだし、チーム共々先が思いやられる。

相変わらずテレビのスポーツニュースは、大袈裟な演出(年々ひどくなる)でプロ野球を盛り立てようとしている。野球の視聴率が落ちるのと反比例するかのような無理無理と思わせる取り上げ方だが、そこにテレビ局の事情があるのは、多分間違いない。要するに、実際は関心のある人間は昔ほど多くないということではないだろうか。今でもサッカーよりは遥かに人気はあるが、今回の震災で世界のサッカー界にいろんな動きがあったのと比較して、野球というのは本当ローカルなものだともし気づいたのなら、野球界としてはとんだとばっちりであろう。兎に角、スポーツニュースの野球関連はうるさいのと多すぎる、と野球嫌いからすると思うのだ。

昔は、草野球で、それこそピッチャー、キャッチャー含めすべての守備をしたこともあるくらい好きだったのだが、いつしかこうなってしまった。一体何故なのか、と今でも不思議と言えば不思議だ。

 

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昆虫記

2011年04月28日 | 生き物 自然

 

定点観測しているお寺の池を覗きに行く。この池は、シーズンになるとわんさか「ルリボシヤンマ」が羽化するため池である。今日は大分暖かいが、風が矢鱈と強い。虫類もあまり期待できそうにない。池はちょっと高い位置にある。その途中に咲いてる花には、こんな名も知らぬ蜂類がいただけ。

 

 

そして、風が強い中、その風に煽られるように飛んでいた蝶がこの「スジボソヤマキチョウ」。決して死んで風化途中なわけではない。この蝶は越冬すると、このようにぼろぼろ染みだらけになるので有名。しかし、この状態では死んでるとしか思えない。

 

 

池に着くと、何故か空蝉が。もう羽化か?早すぎると思ったが、どうやら去年のものが残ってたようだ。池の中にはヤマアカガエルの姿と、大量の卵が。一部孵化していた。その他は「マツモムシ」が見られただけだった。まだまだ生き物の気配は薄い。(写真:拡大注意)

 

 

ところで、家の庭では去年植えたウスバサイシン(盗掘ではなく、栽培ものを買ったもの)がめでたく発芽した。花もつけているが、この写真では良く分からない。しかもこの写真に写ってる左は元々ある「フタバアオイ」で右が「ウスバサイシン」という同じ仲間どうしなので余計に判り辛い。

 

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4月26日

2011年04月26日 | Weblog

 

どうでもいい話題の筆頭に挙げられるものだと思うが、カーリングの嘗ての日本代表が新しいチームを作ったという話、他のチームメイトも同じようなことをしていて、どうも、オリンピックの時の注目された快感が忘れられない故の行動にしか見えない。マスコミが騒げば注目度は増し、有名になれば価値が上がったように錯覚、というより有名=高い価値というのは、世の中の文字通り価値観によるものと思ったほうが正解だ。要するに、お金が動く場は価値が高い場であるのだ。宣伝の世界なんてそれだけで成り立ってるわけだし。身も蓋もない話であるが、この話題に注目している人は一体どれほどいるのだろうか、そっちのほうが興味ある。

東電の役員報酬を半分にするというのはどうなのだろう。平均が3600万あたりで半分で1800万。避難する人からすればこれでも十分高いのではないか。責任をとる姿勢を示すなら、思い切ってゼロくらいにすればいいのに、と思う。そのくらいのことをしないと批判は募る一方だろう。それと、あの副社長のふてぶてしい態度はどう考えてもマイナスなのに、何故手を打たないかも不思議である。菅さんも、今や心がないなどと完全に人格まで否定されていて、さっさと辞めて楽になれば良いのに、と他人事ながら思う。

池のクリーナーはまたつまり気味で、喘ぐような音を発生しだした。四週続けての掃除は勘弁してほしい。腰に来そうな嫌な予感がする。

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選挙 その後

2011年04月25日 | Weblog

 

選挙の結果は、予想通りで知り合いは落選。あまりに悪いイメージが付き過ぎた。それと、理念はいいが具体的な政策が見えないのもマイナス点だった。一番は、やはり何となく信用できなさそうなそのイメージか。そして、実はもう一人隣の市で市会議員に立候補した知り合いがいたのだった。知り合いと言っても、本当にただ知ってるだけで、その人間性からそれ以上知りたくないという人間だったので、いくら市会議員のレベルが低いと言っても、あれは入れては駄目だろうと思っていたが、案の定落選したので、隣の市でありながら何故かほっとしている。

小さな自治体が中央の縮図とすると、あれは駄目だろうという政治家が結構多いのも理解できる。そこが日本の政治の一番の問題である、と尤もらしくまとめたいところだが、実際は人それぞれ自分の基準で勝手に言ってるだけで、誰であろうが文句を言われる現実というものがある。重要なのは、まともな批判なのだが、これも人によっては単なる文句と捉えられたりする。つまり、まともって何だという話になる。マスコミはマスコミでジャーナリズムから遠くなる一方だし、はっきり言って、どうなれば良いのかという具体的なイメージがつかめない。日本は一つ、って一体どういう状態のことを言ってるのか、そんな幻想で上手くいくなら結構どすが。

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スーパー開店

2011年04月24日 | 食べ物

 

スーパーの品揃えは、ほぼ平常通り。納豆もあるし、一切なかったミネラルウォーターもたっぷりあるしで、あの騒ぎは一体何だったのかの以前と同じ日常が戻っている。このあり難さはいつまで意識されるだろうか。

そんな中、また新たなスーパーがオープンした。すでに飽和状態なのに何故?と思わずにいられない状況でのオープン。不思議である。知らなかったが、実際には何日か前にオープンしていていたのだ。今回チラシを見て初めてその内容に触れて、ちょっと興味がわいてしまった。それは、チーズ売り場が他のスーパーなどより充実していそうだったから。それで早速行ってみた。相変わらず、オープン直後は人が多い。田舎では特に顕著なのだが、新しい店には必ず一回は行ってみたいのが田舎の人。一回行けば二度目がないのも田舎の人。多分、この混雑も潮が引くようにさっとなくなることだろう。

で、そのスーパーだが、売り場面積が広めで品揃えも他に比べると多めのようだ。しかし、問題にするのは値段だけだから果たしてどう評価されるだろうか。お目当てのチーズ売り場は、確かに他より充実していた。ブルー系だけでも、というかブルー系が特にだが、ゴルゴンゾーラ(これだけはどこにもあるが)ピカンテ、スティルトン、ロックフォール、ブルードジェクス(なぜか)、そしてマイルドなババリアブルーと結構な品揃え。残念ながらシェーブル、ブルビはなかったが(それは正解、あっても買う人は数人)、田舎のスーパーにしては大健闘だろう。ハード系はコンテ、ゴルゴンゾーラと多くはない。白カビ系はブリ、カマンベールと何処にもありそうなもの。ウォッシュタイプはマイルドなピエダングロワだけだったような、後ははっきり記憶していない(調査員だったらメモでも取るだろうが、単なる私設調査員モドキだから)。

他の売り場では、生ハムコーナーも充実していた。プロシュートにハモンセラーノと輸入物が結構あった。そう言えばワイン売り場に、シャトー.デュクリュ.ボーカイユなんて懐かしいものもあった(誰が買うねん)。今回は取り敢えず調査目的でチーズはいらなかったので、ガーリックオリーブby成城石井(提携でもしてるのか?)を購入。

個人的にはこのスーパー喜ばしいのだが、過去良い品揃えの店は皆なくなってるか、コーナーがしょぼくなってるのかのどちらかということを考えると、いつまで持つやらと悲観的にならざるを得ない。どうなりますやろか。

 

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ザ.プレイヤー

2011年04月23日 | 映画

 

アルトマンの「ザ.プレイヤー」、冒頭の八分ほどのワンカット見応えありました。しかも登場人物の一人に、最近のハリウッドは、カットカットカットばかりだとオーソン.ウェルズの「黒い罠」を引き合いに出して言わせるという念の入りよう。全編、ハリウッド批判に満ち溢れていました。その象徴とも言うべき役者、ブルース.ウィルスやジュリア.ロバーツ(何処がいいのか全然分からない)などをおちょくり、しかも彼らが出演していると言うのは、彼らにとっては自家撞着的だと思うが、彼らが今のハリウッドの状況に自覚的であると好意的に解釈するべきなのかどうか。その辺は、映画とは関係ないが、興味をもってしまう部分であった。その他にも懐かしのエリオット.グールド(マッシュ、ロンググッドバイの)やジェームズ.コバーンがちょろっと出てきたりと、いろんなところが楽しめる映画となってるのは確かだ。しかし、全編を貫いているテーマは飽くまでも反ハリウッド。これはジョン.ウォーターズの「セシルB.ザ.シネマ.ウォーズ」と同じだった。どちらもハリウッドからは異端、映画の方向は違うが問題意識は同じだった。ジョン.ウォーターズはストレートに、アルトマンは皮肉たっぷりに、二人に共通するのは映画に対する愛情、どちらの映画も好きでした。

もう一つ、「ザ.プレイヤー」二度目なのだが、殆ど覚えてな意という事実。印象的なカラオケバーや結構日本が登場するのだが、全く覚えてないというのは、単に物覚えが悪くなってるのか、それとも当時(1992年ごろ)はあまり印象に残らなかったのか真実はどちらだ。いずれにしろ、初めての作品だと思って10分過ぎくらいにどこかで見たことあると薄っすら気づくのは、しばしばいやしょっちゅうか、あることである。

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ソッカ その後

2011年04月22日 | 食べ物

 

ヒヨコマメの粉で作る、例の「ファリナータ」或いは「ソッカ」、その後どうなったかというと、実は直ぐに作ったのだった。ネット上のレシピを参考に(と言っても材料は水、オリーブオイル、塩そしてヒヨコマメの粉だけ)まず第一号。これがまた偉く不味く、本当にこんな味なのかと疑問符だらけのソッカ(モドキ)であった。ニース情報でも、美味いところと美味くないところがあるらしいことは分かっていた。それにしてもだ、この味で美味くなる可能性はあるんだろうか、と絶望するような味だ。本物の味を知らないこういう時は困る。ひょっとすると、本場の味そのものが好みではないという可能性もあるからだ。いずれにしろ、これは絶対違うだろうという味なのは確かだ。

まだ、最初に溶いたものが余ってるのでそれを何とかしなくてはならない。焼き方もあるだろうが、少々パリッとしただけでは美味くなりそうにない。この単純な材料の何を変えればいいのか。ここで、ソッカについて書いていたあるブログの内容を思い出した。油っぽくて駄目だったようなことを書いてあったのだ。ということはオリーブオイルの量か。早速残りにオイルをたっぷり目に入れ焼いて見た。すると今度はまずまず食べらる状態になった。決して不味くはなかった。ただ、また食べたくなるほどの味ではないのも事実。まだまだソッカを巡る冒険は終わりそうにない。

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近所散策

2011年04月21日 | トマソン

 

買い物がてら近所を散策。まずは挨拶代わりに「無用窓」。

 

 

その周辺には、こんな小奇麗な建売住宅が。でも、この手の住宅地は味気ないからねえ。昔で言えば、ニューファミリーの憧れの家か?

 

 

桜も、ほぼ満開、しかし風が冷たい。寒いと気分も盛り上がらない。しかも、持ってきたカメラがコンデジなので、発色も悪い。マクロは風でぶれるし。

 

 

川沿いの道には「カワラヒワ」。

 

 

うん?てっぺんの剪定がどうなんだ。

 

 

微妙な色合いがでてきました。

 

 

「ハイツアイリス」

 

 

「華厳の滝」

 

 

そしてこんなところにもコンパクトな「御柱」。

 

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映画 サッカー

2011年04月19日 | 映画

 

ゲロゲロ少年Y登場。いつものように蕎麦屋でひっかけてすでにご機嫌である。開口一番「ペドロ.コスタのバンダの部屋返してもらいましたっけ?」。前に借りたDVDで、そのあまりに重い内容に、見てられないと確かに返したものだ。過去を振り返ると、Yに限らず100パーセントとは言わないが(DVD、CDに関しては100パーセント)借りたものは返している。そのことを言うとYは「おかしいな、ごみと一緒に捨てちゃったかな」と半ば諦め気味に言った。そして新たなDVDを差し出した。「これ見ますか?」と。

一つはグル.ダットというインド人監督の「渇き」と言う映画。勿論初耳。また、どこで見つけてきたのか、相変わらずの超マイナー映画を持ってきたものだ。インド映画なんて「踊るマハラジャ」ぐらいしか見てない。有名なサタジット.レイの「大地のうた」さえ見たことがないくらい、インドにはあまり関心がないのだ。そしてもう一つは、ストロー=ブユイレの「雲から抵抗へ」「あの彼らの出会い」という作品(DVDにこの二作品が収録)。これは知っているし、「あの彼らの出会い」は、初めてストローブー=ユイレに触れた(アテネフランセで)記念すべき作品でもある。二枚ともありがたく借りることにした。

 

「しかし、ウッチーもここまでやるとはね」(Y)と、突然サッカーの話題に。

「彼に関しては、本当お見それしましただよ」(私)

「チャンピオンズリーグのベストフォーですよ、あのパクチソンとマッチアップですよ、こんなことになるなんて一体誰が予想しました?」(Y)

「誰が予想したんだろうねえ」(私)

「あのフィジカルでしたからね」(Y)

「元々読みは良かったけど、あのフィジカルだったからねえ」(私)

「よくしたもので、ああいう環境で揉まれると強くなるんですね」(Y)

「やはり厳しい環境が重要ってことだね」(私)

「シャルケも国内では今一なのによくですよ、ラウールの存在が大きいのかな」(Y)

「まさにベテランがひっぱてると言う図式だね」(私)

「まあ、楽しみが増えてなによりです」(Y)

「そうでがすなあ」(私)

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レンタル3本

2011年04月18日 | 映画

 

久しぶりにレンタルDVD。それにしても、借りたいものが日に日に少なくなっていく。今回借りたものは3本。その内2本は再見もの。アルドリッチの「北国の帝王」とアルトマンの「ザ.プレイヤー」だ。この調子で行くと、再見もの以外で見たいものがなくなるのではないかと危惧する。そして今回唯一の未見DVDが、蜷川幸雄の「蛇にピアス」。全く興味の対象外だったのだが、レンタル代100円期間だったのでこんな時にはいいかという気になったのだ。

で、見てみると、これがまた予想通りに見るべきところがない映画で(吉高由里子ファンであったら大胆な演技が見るべきところか)、だらだらと同じトーンでまあよく続けましたと感心するくらいのものだった。しかも、ちょっと工夫してみましたと思しきショットなど、むしろ痛々しく感じ、根本的に映画として成り立ってないのではと思ってしまった。昔のしょぼい日本映画を見てるような錯覚を覚えた。舞台演出家が映画を撮って成功するのは難しいと確信さえした。

舞台の場合は、観客の視線をある一部に固定はできないが、映画の場合は完全に監督の視線で切り取っている。客のざわめきもないし、役者の息遣いもない。つまり、すべてを監督が支配しているのだ。そのスクリーンに映し出されている映像が全てなのだ。その監督の作り物の世界を見る側は味わう。で、今回の作品を一言で言えば、センスを感じないということなのだ。蜷川実花の「さくらん」もひどかったが、親娘で映画のセンスがないことはとよく分かった。これは多分勉強してどうのと言う問題ではない。映画のリズムと言うものが必要だ。イーストウッドなどは、第一作からちゃんと映画として成立していたぞ。

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夜の観察

2011年04月17日 | 生き物 自然

 

ビオトープに戻したマルタンヤンマ(推定)のヤゴは、夜になるとその元気な姿を現している。元気と言っても、動き回るわけではなくじっとしているだけだが、ライトが当たるとさっと陰に隠れるからやはり元気と言っていいのだと思う。つまりこれは、夜のビオトープ観察(関係ないが「夜の診察室」は松坂慶子)が始まったことを意味しているのだが、まだまだ夜は冷え込みあまり観察には適しているとは言えない。つくづく好き者だと思う瞬間である。そしてこのところの観察で特筆すべきことは、二頭いるマルタンヤゴの大きかった方のヤゴが一段と大きくなったことだ。何だか、二周りは大きくなったような気がする。環境的にも、ビオトープの方が餌が豊富と優れているし、ストレスも少ないのだろう。所謂終齢ヤゴの状態(多分)。99パーセント今年羽化すると思う。もう一頭のほうは、もう一年かかるかもしれない。ああ、楽しみだす。

 

 

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本物ベーコン

2011年04月16日 | 食べ物

 

ファリナータ用のヒヨコマメを取り寄せたとき、ついでにベーコンも頼んだ。塩と薫煙のみという製法に惹かれてつい頼んでしまったのだが、今巷で売られているベーコンの、それこそ99.9パーセントは塩薫煙以外のものが入っていることから考えると、これだけで貴重なものである。とは言え、だから美味い、と必ずしも断言ができないところが難しいところでもある。

この手の豚肉加工品を考えると、本物の薫煙香をつけたものより、化学的な薫煙香のする薬品を使ったものの方が優しい味と言って好まれるのではないかと想像する。人間慣れ親しんだ味を好むと言う事実は否定できない。本物のほうが美味くないと思う人のほうがもはや多いのではないか、と思うのにはそんな理由もある。世の中の本物志向の食べ物が必ずしも受けてないと言う現象からも、ある程度推測できるし。

で、今回のベーコンだが、ワイルドな薫煙香が市販のものとは明らかに違うと思わせる。発色剤(亜硝酸ナトリウム)も使ってないので綺麗なピンク色ではなく薫煙による飴色。それはそれで美味そうに見える。早速カルボナーラで食す。カリカリになったベーコンの主張が強い。薫煙香が強いので、全体の味もワイルドである。元々が炭焼き職人のパスタだから、より原点に近いかと一瞬思ったが、本来はベーコンではなくパンチェッタ(塩漬け肉)だからそういうわけでもなかった。しかし、この薫煙香が際立つワイルドなカルボナーラは、素直に美味い思った。同時に、やはり万人受けの味ではないな、とも思った。

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早春の昼下がり

2011年04月15日 | トマソン

 

昨日の続き

昼ビールで気持ちよくなり店を出ると、目の前の諏訪湖にはこんな彫刻があったりする。

 

 

湖畔沿いにに暫く行くと、当地では有名な洋館が。

 

 

そこにはこんな彫刻(細川宗英)も。

 

 

そしてグエル公園(モドキ)も。

 

 

そのグエル公園(モドキ)を抜けて戻る途中、大物を発見した。「無用門」である。ここは何十回(いや何百回か)と通ってる道だが、今まで全く気がつかなかった。ひょっとして出来立てではないか?確かに塗りつぶしたセメントは新鮮そうに見える。それにしても見事な「無用門」だ。待てよ、ということは階段も「無用階段」ということではないか。いずれにしろこれだけのものはそうはない、間違いなくマイベスト無用門である。

 

 

更に行くと、今度は「無用庇」が。これは前からあったものだろうが、ちょっと死角で気がつかなかった。その控えめな姿があまりに奥ゆかしかったのだ。思わぬ収穫に、自然とほほが緩む早春の昼下がりであった。

 

 

 

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川下り

2011年04月14日 | Weblog

天気もいいので今年初めての川沿いを散策。芽も吹き春を実感する。が、今年は例年になくウンカ(正確にはユスリカ)が多い。姿はでかい蚊のようだが、刺すわけでもなく人間に害になるわけではないが(公魚にとってはその幼虫赤虫は貴重なえさ)何せ数が多く、それこそ掃くくらいいるので気持ち悪がられる。この写真の芽に止まってるのがそのユスリカ。

 

 

暫く行くと、対岸に見覚えのある自転車ライダーが。「更科」の主人であった。今年はまだ燕の姿を見てないね、などという話をして別れる。更に河口近くに下ると上空が騒がしい。見上げると、その燕が二三十匹群れていた。何だ、ちゃんと来てたではないか。街中で見なかっただけのことか。そして諏訪湖に到着。

 

 

一匹佇む鴨は何を見ているのだろうか。永遠か?

 

 

それとも、これか?

 

 

亀号の発着場も通り過ぎ、テラスのあるカレー屋に。ここは、カレーの味は今ひとつだが、唯一テラスのある店で、諏訪湖を望みながらまったりできる。今回のほうれん草のカレー、ヒヨコマメのカレーも、多分作り置きだろう、どちらも素材の風味にかけるインドカレーだったが、ビールのおつまみと思えば良い。ナンとサモサもあるし。昼間のビールは背徳的で気持ち良い。

 

 

先ほどから目の前を、赤いスーパーカー(カウンタックってやつか?)のような車が爆音を響かせ行ったり来たりしてるが、撮ってほしいのか?ならば撮ってやろうじゃないか、が残念ながらお尻しか写らなかった。

 

 

 

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