ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

コーヒーミル

2006年07月01日 | Weblog
既出の、アンティーク雑貨というジャンルが日本で確
立する前に、実は一つだけ持っているものがあった。
それがコーヒーミルだ。
初めてパリに行った時に(27年前)買ったものが、調
度今で言うアンティーク雑貨にあたるものだったのだ。

アンティーク市で有名な、クリニャンクールで買ったの
だが、ここは所謂正統派のアンティークが多いところ
で、ガラクタ的なものは少ない。
写真のコーヒーミルも、店舗ではなく、通路で数個持っ
ていた人間から、なんだか怪しいなと思いながらも、
その形に惹かれ購入したものだ。
真鍮製で、錆は出るがそれも味の一つで、頑丈なつく
りの、結果的には一番良い買い物だった。
値段も、今の感覚で三四千円だったと思う。
何故一番良い買い物だったかと言うと、今でもほぼ毎
日使っているという「役に立ってる度」が際立ってい
るから。

基本的に、自分自身はコレクター的要素は少ないと思
う(無い訳ではないが)。
集めだしても、必ず途中でばかばかしくなってしまう
のだ。
そこで、集めるよりは使う、と方向転換する。
飾りだったら二三個あれば十分だし。
ただ、他のコレクターの執念に感動することはある。
それが、他人にとっては無価値な、たとえば靴に挟まっ
た石ころの蒐集とかだと、その無意味さにシンパシー
さえ感じる。

で話はコーヒーミルだが、飾りとしても面白いし、毎
日活躍してるしと、自分にとっては正に理想的な「も
の」だったのではあるまいか(ちょっと大袈裟)。


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