小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

医療再建

2008年12月21日 | 私の考え
夜、NHKスペシャル「医療再建」を視聴。

医師の偏在。地域間の偏在、診療科の偏在、昼と夜の偏在について、なぜ医師が偏在するのか、偏在をなくすために何が必要なのかを考える番組でたいへん興味深く視聴しました。

この番組を見るまでは、単純に、新臨床研修医制度が医師の偏在の直接の原因だと短絡的に理解していましたが、今日の番組を見て、それほど単純なものではないことが理解できました。
特に、医師に対する日本とヨーロッパ諸国の違いには非常に考えさせられました。
例えば、医師に自由に勤務地の選択や開業をさせる日本と、医療は国民の財産との考え方のもと、医師の適性配置のためある程度の制約があるヨーロッパの違いと、その違いの背景にあるもの。

変な例えですが、国の医療体制を構築していく戦略の違いが、第二次世界大戦における、例えばイギリスがドイツとの空軍の戦い(バトルオブブリテン)で見せた組織的な空軍戦略と、日本がアメリカとの戦いで見せた個人の大和魂に頼る戦い方との違いを連想させられました。

個々の医師の献身的な努力に依存する日本の医療。国家戦略的に医師の適正配置を進めるヨーロッパ。彼我の政府の取組の歴然たる格差を感じた次第です。

青戸区総会

2008年12月20日 | 区長・副区長の仕事
【タイヤ交換】
午前中、ステップワゴンのタイヤ交換。
20代の頃は自分の車にスノータイヤを履かせるのがいやで、雪が降ったときだけスノータイヤを装着して、雪が無くなれば即、タイヤを元に戻していましたから、ひと冬に何回もタイヤ交換したものでした。
今の自分には想像もつきません。年に1回交換するだけでも実に面倒臭いものです。

【青戸区総会】
夜、青戸区会館で開かれた平成20年の青戸区総会に出席しました。
今年の事業報告、会計などの報告が区長からあり、全て承認されました。
一連の議事終了後、新旧の区長の挨拶ということで、私からも来年の区長就任にあたって区民のみなさんに挨拶させていただきました。

いよいよ来年は青戸区の区長です。議員活動との両立ということで、あるいは区民のみなさんにご迷惑をおかけすることもあるかとは思いますが、一生懸命に務めさせていただきますのでよろしくお願いいたします。

12月定例会:最終日

2008年12月19日 | 活動日記
12月定例会最終日です。
午前中、全員協議会が開かれて各委員会の報告がありました。
午後は本会議が開かれて、12月定例会に上程された議案の採決がありました。

私は総務産業常任委員会で「継続審査」となった、自治労福井県本部から出された陳情で「地方財政の充実・強化を求める意見書の提出要請」について、継続審査とする委員会の判断に反対し、また、同委員会が提出した「道路整備に必要な財源確保に関する意見書」の提出についても反対しました。(理由は以下の通り)

【本会議で行った反対討論の要旨】
陳情第3号「地方財政の充実・強化を求める意見書の提出要請」について、総務産業常任委員会の継続審査との審議結果については、直ちに陳情を採択し意見書を提出すべきとの立場から、反対する。
この陳情は9月定例会でも「継続審査」扱いとなっているが、陳情の要請内容は、地方の財政が厳しくなる中、その充実強化を求めるものであり、極めて妥当な内容であるにも関らず、今回も再び「継続審査」とする扱いは全く理解できない。

次に、発委第7号「道路整備に必要な財源の確保に関する意見書」について反対の立場から討論する。
地方の道路整備が必要なことは私も認めるところである。ただ、今年の国会審議で道路特定財源のたいへんな無駄遣いが明らかとなり、福田内閣で一般財源化が図られたところである。
ところが、今回の意見書の中身を見ると、道路特定財源の一般財源化と逆行するような内容となっている。一方で、先ほどの地方財政の充実強化を求める意見書の提出要請は継続審査としている。今、地方が求めるものは道路にしか使えない財源ではなく、地方の裁量で自由に使える一般財源である。
やっていることが全くあべこべになっている。
以上の理由から、今、わざわざこのような意見書を提出しなければならない理由はどこにもなく、意見書提出には反対する。

【本会議で行った賛成討論の要旨】
町長提出の議案には、私は全ての議案について妥当と判断し賛成しました。
なお、町長提出議案で他の議員から反対討論のあった以下の議案について賛成討論しました。

議案第76号「公有水面埋立事業特別会計補正予算」
討論:埋立事業の公債の利率確定による差額の補正処理であり、適正な内容で反対する理由は全くない。

議案第81号「高浜町町税条例の一部改正条例」
討論:町税の前納報奨金制度廃止などの理由による条例改正であるが、この制度は他の自治体でもほとんど廃止していることからも分かる通り、源泉徴収される給与所得者はこの制度を利用できず、納税者の公平の観点から問題のある制度であり、この制度を廃止するための条例改正は妥当である。

議案第83号「高浜町簡易水道条例の一部改正条例」
討論:簡易水道料金を上水道料金と同じ料金水準にする内容の条例改正であるが、既に対象地域の住民の合意を得ていることと、全ての簡易水道設備に十分な浄水施設の整備を終えたことから、上水道と同等の水質の水を供給できる体制になっており、上水道との料金格差を残しておく合理的な理由はない。従って、公平性の観点からこの条例改正は妥当である。

議案第84号「高浜町国民健康保険条例に一部改正条例」
討論:上位の法令の改正に基づく条例改正であり、法令改正の是非はともかく、法令の定めに基づいて条例改正を行うことは妥当である。

【懇親会】
夜は城山荘で行政と議会による懇親会がありました。(当然、自費です。)
12月定例会が終了したこともあってリラックスして酒が飲めました。

12月定例会:地域医療対策特別委員会

2008年12月18日 | 活動日記
【授業参観】
会社の休暇を取って、久し振りに和田小学校の授業参観に行きました。
時々、読み聞かせで学校に来ていますし、昨日も議会の委員会で和田小学校に来ましたので、久し振りの授業参観といっても新鮮な感じはありませんが、3年生の三女と6年生の次女の授業の様子を拝見しました。
一応、二人ともまじめに勉強しているようでした。

【講演会】
授業参観終了後、和田小学校体育館で行われたPTA主催の、島袋勉さんの「夢をあきらめない」と題した講演を聴きました。
講演の内容は、突然の電車事故で両足を失い記録障害となった島袋氏が、両足義足でフルマラソンを完走するまでになった体験談です。
非常に優しい語り口で素晴らしい感動的な講演内容でしたが、惜しむらくは、音響が悪くて話しの内容が聞き取りにくく苦労しました。
講演終了後は体育館を義足で全力疾走してくれましたが、その走るスピードに仰天しました。恐らく、私の現在の全力疾走の倍は早いスピードです。
「あきらめなければ夢は必ず実現する。」いい言葉です。

【地域医療対策特別委員会】
午後は、議会の地域医療対策特別委員会に出席しました。
地域医療ワーキンググループの中間報告の骨子がほぼ固まったために、委員会で理事者から内容の説明があり、その後、委員会で議論が行われました。

【勉強会】
夜、以前から続けている勉強会に出席。
私は本来、諸先輩に教えていただく立場ですが、ちょうど12月定例会の会期中ということもあって、「どうや、今の議会の様子は?」という問いかけがきっかけとなって、私の議会報告会の場と化してしまいました。
高浜町議会内の政局の話しも含めて議会報告を1時間程度させていただき、幼児教育など教育行政全般、財政問題、これからの町づくりの進むべき方向などについて十分な意見交換が出来ました。

12月定例会:厚生文教常任委員会

2008年12月17日 | 活動日記
12月定例会は、本日、厚生文教常任委員会です。

本来、議案を審査する機関である常任委員会ですが、この12月定例会では全ての議案を全員協議会で審査しますので、(この議案審査のあり方については見直しに向けて検討中です。)所管事務調査を行いました。

■教育委員会
午前中、教育長他に委員会に出席いただき、現在検討が進められている学校給食費の値上げ問題について議論しました。
また、教育長と教育行政全般についての意見交換も行いました。
その後、和田小学校に移動して、竣工した校舎の改修工事について現地確認を行いました。
和田小学校の改築に関しては、当初、約3億円の費用をかけて実施する予定でしたが、前執行部の判断で2億円以下の改修工事に縮小変更されました。
改修対象の校舎が3棟もある和田小学校の改修を、2億円以下の予算で実施した結果、給排水の改修や普通教室の改修など必要な工事が先送りされた印象を持ちました。

■保育所長
午後、町立保育所長4名に委員会に出席いただき、保育所の現状等について意見交換を行いました。
さまざまな意見をお聞きすることができました。

高浜町立保育所はどこの保育所も、3歳児からの受け入れを前提に整備された保育所ですが、近年の保護者ニーズや社会的な要請を受けて、0歳児からの受け入れを行っています。ところが、設備面での対処が全く行われてこなかったこともあって、現在の保育所では限界に来ていると感じます。
今後の大きな課題のひとつです。

【忘年会】
小浜市内で開かれた連合福井若狭地域協議会の忘年会に招かれたので出席しました。
冒頭、少しだけ時間を頂いて12月定例会の状況などを報告させていただきました。
その後、酒を酌み交わしながら議会に関する意見交換も出来ました。

委員会の準備

2008年12月16日 | 活動日記
12月定例化の今日の日程は総務産業常任委員会です。私はこの委員会の委員ではありませんので議会は休みとなります。

明日は厚生文教常任委員会が予定されておりますので、会社から帰宅後に委員会の進め方など(私は同委員会の委員長)について、資料の準備や発言内容の確認など事前調べを行いました。

12月定例会:一般質問(2日目)

2008年12月15日 | 活動日記
【本会議】
午前中、本会議が開催されて12日の7名に引き続いて残りの2名の議員が一般質問を行いました。
その後、一般会計補正予算の質疑と採決が行われました。

一般会計補正予算で以下の質疑を行いましたので報告します。

Q(小幡):福井大学医学部の地域医療システム講座を高浜町で開設する目的で、福井大学に対する寄付金500万円が予算計上されている。たいへん夢のある取り組みとして評価している。今後、講座が開始されると地域医療を勉強する医師等の受講生が集まることになるが、せっかく来てくれた受講生の受け入れ態勢の不備で高浜に悪印象を持たれたら元も子もない。そうした対応について町長の見解を問う。
A(町長):指摘の通りである。宿泊所等について町としてしっかりと対応していきたい。

なお、補正予算は全員賛成で可決しました。

【金太郎の会】
金太郎の会とは、発達障害児の保護者のグループです。今日はこの会の代表者とお会いして、会を始めたきっかけ、会の活動、悩みなどをお聴きしました。
このような機会を始めて持ちましたが、これまで知らなかったことを知ることができました。今後の議員活動の参考にしていきたいと思います。

【懇親会】
夜は懇親会に出席しました。高浜町の現状や将来について熱く議論できました。

小沢代表とツーショット

2008年12月14日 | 活動日記
敦賀市内で開催された「松宮勲政経パーティー」にスタッフの一員として参加しました。
パーティーには、民主党の小沢代表もお見えになりました。

多数の参加者で賑わうパーティー会場を小沢代表が移動される訳ですが、私はその移動の水先案内人の役割を仰せつかっていました。
ところが、小沢代表が移動する先々で握手と写真撮影の希望者続出で大混乱です。
仕方がないので、ついでに私も小沢代表とツーショットで写真を撮らせていただいたという次第です。
(この写真、実は握手しているのですが肝心の手が写っていません。何せ大混乱の最中ですから仕方ないか。)

お買い物

2008年12月13日 | プライベート
最近、忙しくてまともな家族サービスをしておらず、今日は終日、娘達の買い物のためだけに京都市内を回りました。
高島屋、オーパ、ビブレ、京都駅のキューブ、アバンティーなど、忍の一字で付いて歩きました。寝不足もあって疲労困憊状態でなんとか無事に自宅にたどり着きました。

12月定例会:一般質問

2008年12月12日 | 一般質問
今日は本会議が開催されて一般質問が行われました。
今回の定例会では一般質問の予告が9名。そして今日は7名が質問しました。
私は5番目で、午後1時30分から午後2時30分頃まで質問に立ちました。

非常に長文で申し訳ありませんが、質問の原稿を掲載しておきます。

本会議終了後は議員仲間と懇親会へ。その後、今度は職場仲間の懇親会に途中で合流。家に帰ったのは日付が変わってからとなりました。

【一般質問原稿】
1.幼児教育について

始めに幼児教育について教育委員会の見解をお伺いします。
この質問は、後ほどの認定子ども園の質問にも関連しておりまして、高浜町がこれまで取り組んでこなかった問題を指摘し、認定子ども園の必要性を強調する意味もありまして、少々嫌味な問いかけになっておりますが、その点、御容赦願いたいと思います。

学校教育法第22条は、幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする。と規定しています。
そして、同法第23条は、幼稚園における教育は、その目的を実現するため、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする、とされており、次の5項目の目的を規定しています。

即ち、
1.健康、安全で幸福な生活のために必要な基本的な習慣を養い、身体諸機能の調和的発達を図ること。

2.集団生活を通じて、喜んでこれに参加する態度を養うとともに家族や身近な人への信頼感を深め、自主、自律及び協同の精神並びに規範意識の芽生えを養うこと。

3.身近な社会生活、生命及び自然に対する興味を養い、それらに対する正しい理解と態度及び思考力の芽生えを養うこと。

4.日常の会話や、絵本、童話等に親しむことを通じて、言葉の使い方を正しく導くとともに、相手の話を理解しようとする態度を養うこと。

5.音楽、身体による表現、造形等に親しむことを通じて、豊かな感性と表現力の芽生えを養うこと。 以上です。
こうした基礎が小学校入学前にきちんと培われていれば、小学校での教育効果も上がってくるものと思います。

ところが、これらは全て幼稚園での教育であります。
そして、高浜町には幼稚園がありません。

私が平成15年に議員に初当選した際に、一番初めに取り組んだ問題がこの幼稚園の問題です。
当時、県内の幼稚園の設置状況や高浜町議会で幼稚園がどう議論されたのかを調べたものです。

その調べでは、県内の幼稚園の設置状況は、当時、福井県に28の市町村があって、市は全て設置されており、人口の少ない村は別にして、人口が1万人を超える町が当時11町ありましたが、そのうち幼稚園が設置されていない町は1町だけで、それが高浜町だったことを知りました。

また、議会では、少し古い話で恐縮ですが、平成9年度第8回定例議会で、幼稚園の建設計画に対する一般質問がありまして、この質問に対し当時の今井町長は、「幼稚園建設については、平成6年9月に高浜町立幼稚園設置検討委員会から幼稚園は必要であるとの答申を受けたが、町財政も厳しく重要課題が山積しており緊急を要する高浜中学校改築事業を最優先に取り組んでおり、幼稚園建設は最優先事業のめどが立った時点で、事業計画に向けて検討する」と答弁しました。
当時、既に町財政が厳しいとの認識があったのかと、少し驚きましたが、あれから11年が経過して、高浜町学校改築事業が終わった後も、内浦の温泉掘削、青戸の埋立工事、道の駅の建設、各駅舎の建設等々、多くの事業が行われましたが、幼稚園に関しては検討すらされませんでした。

そこで1点目の質問ですが、今、申し上げた通り、高浜町には幼稚園がありませんので、第22条に規定された目的の実現も、第23条に規定された目標の達成もできないことになります。
地方公共団体に幼稚園の設置義務が課せられてないとはいえ、高浜町の将来を託す子どもの教育環境として、これで問題ないのでしょうか。この問題に関する、教育委員会としてのご見解をお伺いいたします。

次に2点目の質問ですが、たとえ幼稚園が無い中でも、この学校教育法第22条、第23条に規定された目的を他の手段で実現して、高浜町の子どもたちが小学校入学前に、その後の教育の基礎を培うことは必要なことです。このことについてこれまでどのような取り組みがあったのか。また、今後はどのように取り組まれるのかについてお伺いいたします。

2.認定こども園について

次に、認定子ども園について質問します。この問題については過去に何回も質問しておりまして、恐らく「またか」と思っておられるでしょうが、執行部が新体制になってからは初めての質問となりますので、繰り返しになり恐縮ですが、少し説明させていただきます。

保育所は親が共働きなどで保育が出来ない場合に預かる施設です。現在では0歳児から受入していることでも分る通り、あくまで本来は家庭で行なう保育が出来ないがために預かる、厚生労働省所管の児童福祉施設です。

一方、先ほど質問した通り、幼稚園は、満3歳から小学校就学までの幼児に、心身の発達を助長するための「教育施設」であり、文部科学省が所管する「学校教育法」で定めた、大学までの教育体系の一環として位置する「学校」という位置づけです。
幼稚園と保育所は基本的に全く別物です。

それでは質問の「認定こども園」とは何かと申しますと、就学前児童への教育、保育、子育て支援の総合サービスを提供する施設として、平成18年10月の法律施行によって実施できるようになったものです。
認定こども園は、保育所の機能と幼稚園の機能を併せ持つ施設で、利用者の就労の有無にかかわらず、つまり保育の欠ける欠けないの別に関わらず、多様なサービスを受けることができる施設であり、幼稚園のない高浜町にとっては必要な施設であります。

私は、議員になってこの件についても議会で何回も質問し、提案してきました。
最近では、平成18年6月議会で質問し、その時の理事者の答弁では「今後決定される認定基準や指針などを基にいろいろな角度から調査検討を行ないたい」とのことでした。
そこで、福井県条例で認定基準が定められて、指針が示された後の平成19年6月議会で再度、この質問をしましたところ、ようやく「認定子ども園の開設に向けて検討を進める」との前向きな答弁を引き出したのであります。
実際、その質問の後、高浜町は認定子ども園開設に向けて、県に対して事前相談を行い、一定の調査検討を行っている様子でしたので、いずれ計画が具体化するものとして待っておりました。

ところが、それから1年以上が経過しましたが、現時点で、認定子ども園の開設に向けた計画が具体化したとの話しは聞えてきません。
もちろん、この間、担当部署がサボっていたとかそういうことではありません。忙しい中を、いろいろご検討いただいたことは承知しております。
しかしながら、こうした子育て支援という、今、最も重要とされる施策について、これまでの高浜町の姿勢は優先順位が低く、この結果、役場内の組織も、こうした事業を協力に推進する体制にはなっておらず、その結果が、この現状ではなかったのかと思う次第です。
そういう思いから、以下の3点について質問します。

まず第1点目として、認定子ども園開設に向けた準備状況はどうなっているのでしょうか。現状の報告をお願いいたします。

次に、第2点目として、認定子ども園の開設がなぜ遅れているのか。その原因はどこにあるのか。組織の問題なのか。説明を求めます。

3点目は、来年度も、幼稚園のない高浜町にとって「保育に欠けない子ども」は、原則的には小学校入学までの間、幼稚園はおろか保育所で集団生活を体験することも出来ません。
現在、保育所の補助金については、普通交付税の算定基準に組み込まれているとお聞きしておりますので、そうであれば、これまでのように不交付団体であれば、電源交付金を保育士の人件費に使っていることを除けば、事実上、国からの支援なしで保育所を運営してきたことになる訳であり、  そうであるならば、せめて、認定子ども園の開設までは暫定的に保育所の入所基準を緩和することが出来ないのか、つまり保育に欠けない子どもでも入所出来るように取り計らうことができないか、お聞かせ願います。

3.病児ディケア事業について

次に病児ディケア事業について質問いたします。
病児、つまり病気の子ども、そして病後児、つまり病気回復期の子どもを、一時的に保育することを病児ディケア事業といいますが、この施設が全国的に増えているそうです。
子どもが病気になれば、保護者が仕事を休んで看病をするのが当たり前ですが、仕事の都合でどうしても会社が休めない保護者もいます。こうしたニーズの高まりから全国的に施設数が増えており、厚生労働省の調べによると国の補助金を受けている施設だけでも現在、全国に767施設があり、政府としては2009年度末までにこれを1,500施設に倍増することを目標として、自治体を後押ししていく計画があるようです。

この病児ディケア事業は、隣のおおい町では早くから実施されておりますし、県内自治体でも、全ての市で実施しており、町でも越前町など実施する自治体が増えてきているようです。
こうしたことから、私は平成19年6月議会でこの病児ディケア事業について提案し、その後の議会でも他の議員からも同様の提案があったように、議会としても早急な設置を求めているところであります。
また、野瀬町長のマニフェストにも、この病後児保育について触れられております。
未曾有の不況で、多くのパートや派遣社員が職を失っていく中で、それこそ、子どもの病気を理由に職を休めば職そのものを失ってしまいかねないそんな時代であります。
社会のセーフティーネットとしても早急な設置が望まれるところです。

高浜町における、病児ディケア事業の実施に向けた検討状況と今後の設置見込みについて答弁を求めます。

4.観光行政について

 最後に観光行政について質問します。
 
高浜町の観光振興については、これまでどちらかといえば、漁火想を始めとしたイベント中心に展開してこられ、一定の成果があったことは認めるところです。

しかし一方で、特に夏場に多くの行事が続くことから、ボランティア参加とはいえ、参加者には負担感があることも事実であり、実際「たいへんだ」といった声を聞きます。また、「イベントを実施しているが、果たして町外の観光客の誘客に本当に繋がっているのか、成果があるなら苦労のしがいもあるが、本当のところはどうなんだ」といった声も私のところに届けられます。

実際は、イベントを企画して実行するのは、観光協会やイベント実行委員会であり、そうした団体からの要請に基づいて、町としては補助金を交付しているという建前にあることは承知していますが、現実的には町からの補助金がなければこうしたイベントはどれも実施することはありませんので、この認識に立って質問いたします。

まず、第1点目の質問ですが、高浜町の2大イベントである、「若狭たかはま漁火想」と「花火大会」、それぞれ今年度の来場者が3万3千人と2万2千人という数字が報告されています。

この数字を見る限り、非常に成果が上がっている訳ですが、他の数々のイベントも含めて、町の財政が厳しい中、多額の税金を投入して実施する以上は、こうしたイベントについて、厳しく事業効果を評価する必要があると思います。この点について、町として各種イベントの事業効果についてどう評価しているのかお聞かせ願います。

また、これからの観光に求められることは、観光資源の創造、再発見、整備によって、観光地の魅力を高めることではないかと思います。

全てのことに言えることですが、観光戦略・イベントのあり方などについても、時代とともに柔軟に変化させていかなければなりません。
来年度の予算編成時期となってきましたが、高浜町として、こうしたイベントについては、来年度以降も基本的に今まで通りのやり方を続けていかれる方針かどうかをお伺いします。

次に第2点目として、近年増加が目立つ外国人観光客についてお伺いいたします。
少なくとも、海水浴場の状況を見ますと、ここ数年で非常に外国人の浴客が増えてきたように感じます。今後の観光戦略を考える上でも、この外国人観光客について、ある程度正確な実態把握が必要かと思います。高浜町として実態をどのように把握しているのかお聞かせ願います。

次に第3点目として、高浜町の観光戦略として、今後、積極的に外国人観光客を誘致していく方針があるかどうかについてお伺いいたします。

最後、4点目として、いずれにしても増加した外国人観光客に対して、いろいろな注意書きなど街中の案内板等について、英文で併記することや、(実際には英語圏の観光客が多いのかどうか分かりませんが)、それから、観光事業者の中には、どう対応してよいのかの戸惑いもあります。
こうしたことに対する対応も含めて、外国人観光客増加への対応が今後必要ではないかと思いますが見解をお伺いいたします。