小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

12月定例会:最終日

2008年12月19日 | 活動日記
12月定例会最終日です。
午前中、全員協議会が開かれて各委員会の報告がありました。
午後は本会議が開かれて、12月定例会に上程された議案の採決がありました。

私は総務産業常任委員会で「継続審査」となった、自治労福井県本部から出された陳情で「地方財政の充実・強化を求める意見書の提出要請」について、継続審査とする委員会の判断に反対し、また、同委員会が提出した「道路整備に必要な財源確保に関する意見書」の提出についても反対しました。(理由は以下の通り)

【本会議で行った反対討論の要旨】
陳情第3号「地方財政の充実・強化を求める意見書の提出要請」について、総務産業常任委員会の継続審査との審議結果については、直ちに陳情を採択し意見書を提出すべきとの立場から、反対する。
この陳情は9月定例会でも「継続審査」扱いとなっているが、陳情の要請内容は、地方の財政が厳しくなる中、その充実強化を求めるものであり、極めて妥当な内容であるにも関らず、今回も再び「継続審査」とする扱いは全く理解できない。

次に、発委第7号「道路整備に必要な財源の確保に関する意見書」について反対の立場から討論する。
地方の道路整備が必要なことは私も認めるところである。ただ、今年の国会審議で道路特定財源のたいへんな無駄遣いが明らかとなり、福田内閣で一般財源化が図られたところである。
ところが、今回の意見書の中身を見ると、道路特定財源の一般財源化と逆行するような内容となっている。一方で、先ほどの地方財政の充実強化を求める意見書の提出要請は継続審査としている。今、地方が求めるものは道路にしか使えない財源ではなく、地方の裁量で自由に使える一般財源である。
やっていることが全くあべこべになっている。
以上の理由から、今、わざわざこのような意見書を提出しなければならない理由はどこにもなく、意見書提出には反対する。

【本会議で行った賛成討論の要旨】
町長提出の議案には、私は全ての議案について妥当と判断し賛成しました。
なお、町長提出議案で他の議員から反対討論のあった以下の議案について賛成討論しました。

議案第76号「公有水面埋立事業特別会計補正予算」
討論:埋立事業の公債の利率確定による差額の補正処理であり、適正な内容で反対する理由は全くない。

議案第81号「高浜町町税条例の一部改正条例」
討論:町税の前納報奨金制度廃止などの理由による条例改正であるが、この制度は他の自治体でもほとんど廃止していることからも分かる通り、源泉徴収される給与所得者はこの制度を利用できず、納税者の公平の観点から問題のある制度であり、この制度を廃止するための条例改正は妥当である。

議案第83号「高浜町簡易水道条例の一部改正条例」
討論:簡易水道料金を上水道料金と同じ料金水準にする内容の条例改正であるが、既に対象地域の住民の合意を得ていることと、全ての簡易水道設備に十分な浄水施設の整備を終えたことから、上水道と同等の水質の水を供給できる体制になっており、上水道との料金格差を残しておく合理的な理由はない。従って、公平性の観点からこの条例改正は妥当である。

議案第84号「高浜町国民健康保険条例に一部改正条例」
討論:上位の法令の改正に基づく条例改正であり、法令改正の是非はともかく、法令の定めに基づいて条例改正を行うことは妥当である。

【懇親会】
夜は城山荘で行政と議会による懇親会がありました。(当然、自費です。)
12月定例会が終了したこともあってリラックスして酒が飲めました。