小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

地域医療対策特別委員会視察研修:2日目

2008年12月02日 | 研修報告
視察研修2日目です。
今日は岐阜県揖斐郡揖斐川町の「揖斐郡北西部地域医療センター『山びこの郷』」を訪問し、センターを中心に実施している地域医療の取り組みについ視察研修しました。(写真)

揖斐郡北西部地域医療センターは、揖斐郡の北西部に位置し、揖斐川町との合併前の、旧坂内村、藤橋村、久瀬村、春日村の4村地域の医療・福祉を担う施設として、旧久瀬村役場の隣接地に総事業費約18億円を投じて(4村で費用を分担)建設された施設です。
施設は、老人保健施設(入所50床、ディケア20人)、診療所、在宅介護支援センター、訪問看護ステーション、レクレーション施設からなります。

この旧4村全てを合計しても人口約3千5百名の規模の自治体にとっては、この地域医療センターの事業は相当なプロジェクトだったものと思います。他の事業を削ってでも、住民の医療・福祉の充実のために財政を集中投下した村の判断だったようです。
施設は村が整備し、運営は(社)地域医療振興協会が揖斐川町から指定管理者として管理委託を受けています。

この地域医療センターでは、地域医療を目指す医学生・研修医の教育を積極的に実施されています。
この医師不足の時代に、国内だけでなく海外からも多くの医学生・研修医がこのセンターに地域医療、総合医療の教育を受けに集まります。その数10年間で400名にものぼります。
例えこのような僻地の村でも、地域医療をしっかりと勉強できる指導医と魅力的な研修プログラム、それに快適に勉強ができる環境を用意すれば、多くの研修医・医学生が集まることを証明しています。

研修内容としては、外来研修、待合室研修、調剤研修、カルテレビュー、老健研修、訪問診療、検診等、ありとあらゆる研修メニューが並びます。こうした研修の実践によって地域医療、総合医療というものを勉強していきます。
また、研修医のための住宅の整備や、センター内にも研修室等が整備されるなど非常に充実しています。

現在、高浜町が進めている「地域医療ワーキンググループ」での検討課題にも、こうした地域医療の研修システムを構築することにあります。
今回の研修は、地域医療ワーキンググループからも役場職員と高浜病院職員がそれぞれ2名(計4名)が研修に参加されました。その意味でも多いに参考となった研修だったと、視察先をコーディネートした私としては自画自賛している次第です。

【職場の忘年会】
高浜に帰って、町内の料理旅館で行われた職場の忘年会に出席。
人事異動で転勤される方の歓・送別会も兼ねています。お世話になった方も転出されます。移動先でも健康に留意されご活躍されることを祈念しております。