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夕方になってきた。
飛騨国分寺はJR高山駅の近くにあって三重塔がどこからでもみえる。
飛騨国の国司は姉小路家が代々務めた。
藤原北家の氏流である。
守護は京極氏、その祖が京極高氏、佐々木道誉である。
京極氏の本家筋が六角氏こちらは近江を支配した。
15世紀初頭、姉小路家の内紛が発生、本家京極の軍勢や周辺諸国からの討伐を受けた。
この時、飛騨に駐屯した三木氏は姉小路家を乗っ取って飛騨の戦国大名に成長する。
秀吉の天下統一の使者として飛騨に入封したのが金森長近、彼が飛騨の再生に関わった。
国分寺は長近が三木氏を滅ぼした時に損傷、後に金森氏によって三重塔など再建されたという。
室町時代の本堂が平安期の薬師如来像と共に重文。
現在の三重塔は文政年間の再建、民間の資金で大工五千五百人工をかけたとある。
屋根はこけら葺を昭和53年に銅葺にした。
遠くから眺めてもいい姿だなあと思っていたが近くにきてもいい。
樹齢千三百年の大銀杏といいコンビである。
本堂の中も拝観させていただいた。
いい雰囲気の町は大概、いいシンボルを持っている。
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