軌道エレベーター派

伝統ある「軌道エレベーター」の名の復権を目指すサイト(記事、画像の転載は出典を明記してください)

「」は世界一短い文(言葉)か?

2014-07-27 12:42:01 | その他の雑記
 軌道エレベーターに関係ない話題が続いて申し訳ありませんが、ちょっと思い立ったので一筆。
 世界一短い手紙は「?」「!」だというのは結構有名ですよね。ヴィクトル・ユーゴーが著作の評判を気にして、出版社に「?」(売れてる?)問い合せ、その返事が「!」(スッゲー売れてまっせ!)だったとか。ほんまかいな。でもギネスブックに載っていたし、かなり昔何かのCMでも見ました。これに対し、「もっと短いのがあるんじゃないのか?」と思ったわけです。そう、最近ネットで見る

 「」

 ↑これ。絶句とか絶望とかを表すネットスラングです(カッコの間にスペースが入るケースもあり)。

 「私は軌道エレベーター派です」
 「軌道エレベーターって何?」
 「ロケットを使わずに宇宙へ行く手段で、これこれこう~」
 「アタマ大丈夫?」
 「」


 みたいなやりとりに使われます。たいてい会話のオチや結びに使われることが多く、顔文字で表すと ( ゜д゜) とか (TдT) みたいな雰囲気でしょうか。
 ね、「?」「!」より短いじゃん。この場合重要なのは、カギカッコを文字としてカウントするかという点ですが、「?」と「!」も、表現上カギカッコなり""なり必要で、これは記号であってギネス認定の上で勘定されない。とすると、「」は世界一短い文、もしくは言葉ということになりますまいか? もちろん前後の記号がないと認識できないのですが、必ずしも決まった同じ記号でなくてもいい以上、「」の意味も本質も記号の方に存在するわけではない。
 また、通常は「」に至る対話があって初めて成立するので、そのダイアログも数に入れるべき、という見方もできますが、何かを見て絶句するというシチュエーションとかで「」を使ってもいいほど(つまり前後の対話は不要)、ネット上では浸透してきている気がするのは私だけでしょうか?
 カギカッコの間に何も存在しないから、そもそも文じゃないと思われるかも知れません。しかし、ジョン・ケージの「4分33秒」は何も演奏しないのに、フザケたことに楽曲として認められているそうで(ちなみに「世界一短い曲」はナパーム・デスの"You Suffer"(1.316秒)で、これはちゃんと歌ってるらしい)。じゃあ「」も認められていいんじゃないだろうか。語らぬことが多くを語る、これぞ日本語文化の粋!

 とはいえ、きっと衰退していくのも速いでしょう。これだけムキになって主張しても、来年の今頃には誰も使わなくなってて、「」状態かもしれません。
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