軌道エレベーター派

伝統ある「軌道エレベーター」の名の復権を目指すサイト(記事、画像の転載は出典を明記してください)

マジで「軌道」の方が。。。

2010-01-25 00:50:20 | その他の雑記
 この「軌道エレベーター派」は、世にはびこる「宇宙エレベーター」の名に抑圧され、少数民族の日陰者として迫害されている、我々軌道派の積年の恨みを晴らし、復権を目指すサイト。。。
 。。。というのはいわば設定で、ひがみっぽい自虐的キャラを売りにしている(事実そうだけど)わけですが、ここまで続けてきて、「本当に『軌道』の方が合理的で良いのではないか?」と、いささか真面目に考え始めています。
 特に先日、何週間か先にアップ予定の原稿を書いていて、軌道エレベーターを分類する必要に迫られた時にそう感じました。

 ひと口に「軌道/宇宙エレベーター」と言っても色々あるわけです。私たちが真っ先に連想するであろう、静止軌道を挟んで上下に数万km伸びる、いわば「標準」のようなモデルもあれば、非同期軌道型スカイフックなどもあり、いずれも軌道エレベーターの一種です。
 低軌道に重心を持つことを考えると、上記のスカイフックなどは「低軌道エレベーター」、これに対応して標準モデルを「静止軌道エレベーター」と呼ぶのが、カテゴリー分けで具合がいいのです。軌道の高度に応じた分類ができるし、「静止軌道宇宙エレベーター」じゃくどい。

 実現すれば設けられるであろう各ステーションも、軌道の高度別に表現されることが多く、軌道エレベーターと衛星軌道は切り離せません。理解しやすいという点からも、総称に「軌道」の文字は必要ではないでしょうか。
 実際、「宇宙エレベーター」と呼ぶ時の抵抗感は日増しにつのっています。「宇宙エレベーターポケットブック」も間もなく在庫切れで、増刷するなら「軌道」にしようかと考えているくらいです。

 これまでこのホームページは、自分が楽しみながら、ご覧下さる方々にわかりやすく情報を伝えることを第一義とし、この画期的なシステムを理解する助けになるなら、必ずしも「軌道」と言ってくれなくてもかまわないと考えてきました。
 それは今も変わりませんが、情報を流す者の責任として、たとえ受け入れられないことがあっても言葉と意味の使い分けを明確にし、少なくともサイト内のルールを完結させなければならない。そのことと向き合う時が来ているのかも知れません。

 とは言っても、ここのタイトルに「軌道」を選んだのは、そんな深慮遠謀があったわけではなく、単にこっちの方がカッコよくて好きだからですが。

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