一大イベント(蜂の巣除去) -3

2015-09-06 11:51:26 | 安曇野生活
 餅つき臼から取り外したスズメバチの巣
 
 ズメバチの巣が作られていたのはショージ君のヤナバの山荘、 その地面より一段高く設けられた玄関下の空間には餅つき臼などがブルーシートをかぶせて保管してあった。

 そのブルーシートの隙間からスズメバチが出入りしているのを目ざとく見つけたヒロちゃんが、それを指摘。「採ってもらえるかね?」とショージ君。 「暇な時に採ってあげるよ」とヒロちゃんが応じた。  その話があったのは3日前の日の事、佐野坂の隠居の別荘でのスズメバチの巣の除去作業が頓挫した、その日の事だった。 巣の除去作業を見物するのを楽しみにしていた僕のがっかり顔に同情してくれたか、ハチ採り名人のヒロちゃんは、 ヤナバの山荘のスズメバチの巣を採る時には、それを僕に見せてくれる事になっていた。 それが実行されたのが昨晩の事だった。

 待ち合わせ時間は宵の口の18:00、 でもこの日、山仲間と小滝川ヒスイ峡の脇にそそり立つ明星山の登山に出掛ける日でもありました。 「登り3時間、下り2時間」登山口の指導票に書かれた、そのコースタイムを鵜呑みにして、気楽に構えていた僕達には結構ハードな登山となった明星山。 下山の時間が遅くなってしまいヤナバの現地到着はまだ薄明かりは残っていたものの 18:30になってしまったのだ。

 山荘にはヒロちゃんの車が先着していました。 遅れた挨拶もそこそこに「直ぐ始めるんですか?」と問うと、 「いやもっと暗くならないと始められない」との返事。 山登りして来た僕たち4人は腹ペコになっていたので、 「どこかで一緒に食事でもして暗くなるのを待ちますか」そんな話になって、 ヒロちゃんを含めた5人で行った先は白馬の居酒屋・「呑者屋」。 赤ちょうちんより高級感ある建物のちょいと小洒落たお店でした。 そのお店で料理をつつきながら聞いた、 小学校2年生の頃からのめり込み始めて経験年数30年を越えるヒロちゃんの数々のハチにまつわる経験談やハチの薀蓄話。 興味は尽きませんでした。

 山荘に戻ったのは8時を廻っていた。 蜂の巣採りの作業が始まりました。 その一部始終を僕は見物する意気込みで居たのだが、 「ハチを眠らせて静かになるまでは危険ですから、車の中か山荘の中で明かりを点けないで待機していて下さい」、「巣に近づいても安全となったら、合図しますから見に来て写真でも何でもどうぞ」となったのです。

 最初はおとなしく山荘の居間で待機してましたが、 外からは何かやってる物音だけが聞こえて、なかなか「OK」の合図が出されないまま時が過ぎて行きました。 山登りの疲れで眠気が出て来てウトウトする山仲間も出始めました。 痺れを切らして僕は建物裏手の勝手口のドアから外に出て、ヒロちゃんの車の傍らまで行きました。

 玄関下のスペースの下に身を入れたヒロちゃんはクリーンルームの作業員さんと見紛う白っぽい上下の服、そして頭部には大きめのネットの付いた麦わら帽子姿で、巣があると思しき辺りで何かやってました。 かなり明るいLED照明ランプを使ってますが、ヒロちゃんの身体が邪魔して、 「何をやっているのか?」 良くは見えませんでした。 もっとも見物に外に出た時の僕の格好はと言えば登山用の長袖シャツとズボンを着ただけで、 特別な防具は全く付けていませんでしたから。 離れた場所に置かれたヒロちゃんの車に寄り添ってハチが襲って来ないか心配しながら、こわごわと見守るしかなかったのです。

 この写真はブルーシートに覆われて、横倒し状態で保管されてた餅つき臼の底部のくぼみです。 その凹みに作られていた巣は既に除去された状態の写真です。 巣は随分と小規模な物だそうですが、 Top写真に見られる様に、 仮死状態とは言え、 結構な数のスズメバチが纏わり付いている状況を見ると「こいつら全員に襲いかかられたら、とんでも無い事になるな」そう思って、ぞっとしましたよ。

 作業を終えて別れる前に、 次は地蜂の巣を探し、地面を掘って、蜂の巣を採る遊びに誘って貰える事になりました。 僕の安曇野滞在は永くても15日の予定、それで「こっちに居られるのは13日までですからヨロシク」とお願いしておきました。

 真綿の小片を取り付けた肉をハチが持ち運ぶ姿を追って、巣の場所を探し出す遊びのようですが・・・ 安曇野生活・今年最後のイベントになりそうです。 
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