JJYとリサージュ図形

2014-04-26 22:10:49 | サラリーマン人生
 このところ山歩きもせず、旅行もいかず、ほとんど家にいて電気工作、散歩、囲碁と同じことの繰り返しで一日一日が過ぎてゆく。 ブログのネタも切れようと言うものだ。 そうした場合のお助けカテゴリー「サラリーマン人生」を久しぶりに登場させましょう。

 ”JJY ”の文字列を見て「標準電波」とすかさず答えられる人がどの程度いるのか知らないけれど、 皆さんの家庭でも標準電波をきっと利用しています。 それは、正確な時を刻む電波時計が、 「JJY」のコールサインの電波に乗せられて送信されている時刻情報を利用しているからです。

 かって昔、短波帯の周波数を扱う測定器を作っていた会社に勤めていたころは、短波帯の5MHzや10MHzで送信されていたJJYを受信して、周波数標準として使っているのを目にしたものです。 しかし、 短波帯のそれは去年(2013年3月に)停波され、 いまは長波帯のみで運用しているんだそうです。

 今の時代、リサージュ図形はレーザー光線を何らかの形で振り回して幾何学的な模様を表現するのに使われたりしてますが、昭和30年代後半の頃、調整担当者は発信機の周波数較正に標準電波と発信機出力をX-Yモードにしたオシロスコープに入れてリサージュ波形を描かせ、 n:1 (nは整数)の図形となる点を まだ周波数目盛りが入っていない、白地に円弧だけ描かれた目盛り板に鉛筆でプロットして、 それを目盛線を書き込む外注業者さんに渡して墨入れしてもらって発信機に組み込む「周波数目盛り」を完成させる。 そんな家内制手工業みたいな事をやってましたよ。

 ちなみにこの写真は2つの信号の位相はわずかにずれていますが、周波数が同じ状態のリサージュ図形です。 (Google上の画像から流用させてもらいました)
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