父の日の週末に

　自身も２歳児の父親となっている息子家族が、父の日の週末に訪ねて来てくれた。　薄くスライスされ、１枚１枚の薄片化された肉の見栄えの良さを強調する様に、　紙の上に貼り付けられた形で売られていたという好き焼用の肉と、「純米大吟醸・澤乃井」の金文字が黒地のケース表面を飾る日本酒の２品を手土産にして。

　でもね、そんな高そうな食材や飲み物もさることながら、　「ぱたぱた、ぱたぱた」と軽い足音を立てて走り回るおもちゃの様な孫の動きが一番のおみやげだったかな。

　ところで台所の洗剤を水に溶いてシャボン玉液を作って遊ばせていた時のこと、　ストローを持たせたて「軽くフーッ！　と吹くんだよ」と言葉で説明してやって見せてたのだが、　どうやら彼にとってストローを口に咥えると、それはジュース等を飲む時の「吸い込む道具」として、小さな脳には刷り込まれているらしく、シャボン玉液を少量だけど吸い込んでしまったみたいで顔をしかめていた。　大急ぎで水を飲ませて「口をグチュ・グチュして」と口内を洗ったり、　牛乳を飲ませてみたり慌ててしまいました。