文豪森鴎外の作品に「小倉日記」と言うのがあり、北九州市小倉区の某菓子店には土産菓子として「小倉(おぐら)日記」というのがあります。
この小倉こそ私の生まれ育った故郷で25歳まで足立山(あだちやま)・小文字(こもんじやま)・妙見山(みょうけんさん)の連なるふもとの町で青春時代を過ごしました、と言ってもここ大阪府寝屋川市に嫁いで45年ですから人生の1/3しか過ごさなかったわけですが・・・・・
この度、この生まれ故郷の実家が更地となり人手に渡ることとなりました。 紆余曲折いろいろあったわけですが今日は感動的な出会いがいくつもあり、プライベートなことながら「ブログ友」 の皆様方に是非共有して頂きたいとパソコンに向かいました。
実は本日が「引渡しの日」で朝、新大阪を経ち小倉へ向かいました。 約束の13:30まで1時間ほどあったのでタクシーをチャーターして、実家跡・菩提寺・と回っていただき、ご近所の方たちにお別れをして更地で写真を撮っていただきました。
お逢いした買主ご夫妻は本当に清々しく透明感のある方たちでした、お話している内にいろいろな共通点が見つかり古くからの知人の様な雰囲気になりました。
お二人から「大切に使わせて頂きます」と仰られたときには思わず感動で胸が一杯になり涙が溢れそうになりました。 「よろしくお願いします」と心から言わせて頂きました。
一期一会とは将にこういうことを言うのだと思いますが全くの他人同士が(不動産屋さんも含めて)こんなに爽やかに交渉出来るというのも何か大きな力が働いたのでしょうか・・・・・
ここでぜひ付け加えておきたいことがあります、タクシーの運転手さんのことで・・・私が「足立クリニックの前にお願いします」と告げると「ああ、昔の足立産婦人科ですね!?私の子供たちは3人ともそこで産まれました」と仰るのです、実家を告げると「あの大きな桜の木のある家ですか?」とも・・・そして出身高校が「小倉西高等学校」だと言われるので「えっそうですか!?じゃあ校歌覚えておられますか?」と尋ねると「はい!」と仰るので「じゃあ歌いましょう!!」と言うことになり・・・・・
「爽やかに 朝霧晴れて 足立嶺(あだちね)に 若き世紀の陽は昇る 希望の高嶺仰ぎつつ♪♪・・・」と二人でデュエットとなりました!!(笑)
「足立クリニック」と「桜」のキーワードでもう一つ、 買主さんの奥様がそれまで何度か売地の話があっても興味を示さなかったのに「クリニックの前の家」と言うと「次男が産まれた病院だし桜の木はよく知っているから」とすぐにその気になられたとか・・・・
宅の長男が27年前大阪芸術大学に入学したときに小倉から来た友達に実家の話をしたら「その桜の木なら知っとる知っとる」と答えたと言うエピソードも残っていたりして ・・・・・・とついつい長文になったことお許しください。
長文ついでにもう一筆 何もかも終えて寝屋川のサモックホールに戻り私を迎えてくれたのは・・・先月1月28日にこちらに連れてきた≪桜の枝≫たち なんとボツチリと芽が膨らんでいるではありませんか!!
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またまた涙腺が緩んでしまいました、証拠写真をUPさせて頂きますね!? そして今日はこれにてさようならです。