日本音楽ヘルパー協会 館長のひとりごと

「音楽はすべての人を前向きにしてくれます」をモットーに、出逢い・ふれ愛・睦み合いを実践するボランティア・グループです。

時空を超えた演奏会(8/27)

2016-08-27 | 音楽ヘルパー

今日は楽友(大阪第1合唱団)の仲庭英代(朗読インストラクター)さんからのお誘いで”心の荷物を下ろす 親鸞聖人の言葉(古楽器によるフランス・バロック音楽の響きとともに)”という演奏会にソプラノの仲間と伺ってきました。

     

会場は大阪市生野区桃谷の”大阪町や このむら”で、なんと江戸時代に建てられたという旧木野村の庄屋屋敷、明治から大正にかけて改修・増築を重ねられたそうで、それは見事なお屋敷でした。

仲庭さんが親鸞聖人の書かれた”歎異抄”を朗読し、女性僧侶の川村妙慶さん(アナウンサー・パーソナリティー・執筆家)が解説、章と章の間にバロック音楽が演奏されるという斬新な試みで、約100人の観客は水を打ったように聞き入り、私たちは時空を超えた歴史の中にどっぷりと浸りました。

     

古楽アンサンブル”プチ・フール”の皆さんはこれまた300年前の古楽器(リコーダー、バロックフルート、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェンバロ)を復刻、何とも言えない”いにしえの響き”で本当に素晴らしく、特にリコーダーの財前奈緒子さんは私たちのサモックホールや大阪事務所でも演奏してくださった方だつたのでこの繋がりにびっくりしました

      

 

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ふたつのミュージックセッション(音楽療法)現場のこと(8/25)

2016-08-27 | 音楽ヘルパー

私たち(社)日本音楽ヘルパー協会のセッションの在り方は伺う施設によって異なります。 どちらの施設とも”ユマニュチュード”(介護用語で”見つめる・触れる・聴く・立つ)に重点を置き(これはレシピ本”いつでもどこでも音楽ヘルパー”にある≪出会い・ふれあい・睦み合い≫に当たります)高齢者の方たちと障碍者の方たちとは年齢も体力も異なるのでカリキュラムをそれぞれのコンセプトに応じてメニューを組み立てています。
例1 高齢者施設にて 

始めの挨拶と写真の提示で回想法傾聴法を取り入れ、手のひらに収まるフルーツマラカスをエレクトーンの伴奏に合わせて歌いながら振る”音楽運動”、レインスティック(筒の中にサボテンの種が入っている)を上下に振ってのクールダゥン(参加者からは「波の音のようね」とか「落ち着きますね」の感想が・・・)

例2 障碍者施設にて 

スタッフの紹介に続いて身体体操、ペツトボトルマラカスを振ってアクティビティの中での集中力、わらべ歌(かごめかごめ)、フォークソングを歌いながらのクールダゥンや集団での動きをサポートさせていただいてます。

 

 

 

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”ピアニストとオペラ歌手とによる音楽の贈り物”プロデュース🎶(8/20)

2016-08-21 | 音楽ヘルパー

     
この度寝屋川市第五校区福祉委員会さんと第五校区地域協働協議会さんの共済で”本地震復興支援コンサート”を開催したいということで、私たち(社)日本音楽ヘルパー協会にオファーを頂き、「それなら!」と当協会の”アーティストバンク”に所属されているオペラ歌手の松澤政也さんとピアニストの加藤英雄さんに呼びかけ協力していただくことになり、本日午後2時より≪ピアニストとオペラ歌手とによる音楽の贈り物≫と題して市立東北コミュニティーセンター小ホールで開催、満席のお客様たちと≪音楽≫を共有、沢山の募金を集めることに成功しました
     

「オペラを身近に感じていただこう」とまず加藤さんがモーツァルトの扮装で登場、モーツァルト名曲メドレーをピアノ独奏、続いて松澤さんが同じくモーツァルトのオペラ魔笛より”鳥刺しの歌”、ソプラノの長町香里さんがフィガロの結婚より”恋とはこういうものかしら”を歌うと会場からはため息が漏れ、観客の皆さんがどんどん惹き込まれていき、一番後ろの席に座ってた私たちはそれを感じて大満足

モーツアルトに次いで今度は松澤さんがバッハに扮し”対談シリーズ”としてベートーベンやビゼー作曲のカルメンの紹介をするなどオペラを解りやすく解説、本当に本当に素晴らしいコンサートになりました。

 

終演後、出演者の皆さんがロビーに出て募金箱を持って立つと、やんやの喝采とともに沢山の募金が集まり主催者さんから大変喜んでいただきました。

追記  コンサートと募金の終わりと共に加藤英雄氏がタクシーを飛ばして向かった先は・・・寝屋川市立地域交流センターの”アルカスホール”、今度は”アルカス チャレンジコンサート”のゲストピアニストとして司会と演奏を・・・その変わり身の速さに私たちはびっくりポン! 「若いとはこういうことなのか」をしみじみ感じたことでした。

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琵琶&オカリナ 幽玄の世界への誘い(8/18)

2016-08-20 | 音楽ヘルパー

     

今月の”サロンコンサートinサモック”は錦心流薩摩琵琶(きんしんりゅうさつまびわ)奏者の中野淀水(なかのていすい)さんとオカリナ奏者の角田いずみさんによるコラボレーションで”五条橋””敦盛”、”万葉のこころ””慈悲のこころ”他を演奏、それぞれの楽器の持つ音色と響きが”1/fのゆらぎ”を醸し出し(1/fのゆらぎは音楽療法によく用いられ、空気・風などが微妙に揺らぐ様で、脳や精神にやすらぎや癒しを与えると言われている)、約50名の観客は、外気の暑さ(気温36度)も忘れ、数百年前の”源氏&平家”の世界へ・・・

今日も又皆さんと≪音楽≫を共有することが出来ました。

追記  コンサート終了後、80代とおぼしき3人のご婦人が、ホール2Fの≪記憶の扉スペース≫で≪尋常小学唱歌三年≫の教科書を手に取り「懐かしい!」と涙ながらに歌われる姿は感動的でした
     

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「あの頃の下町」展のこと(8/16)

2016-08-17 | 音楽ヘルパー

この度私たち(社)日本音楽ヘルパー協会の拠点”サモックホール”の2Fを≪記憶の扉スペース≫としとて高齢者や認知症の方および若い世代の方たちにも「”温故知新”、”生活文化史”を辿るきっかけになれば」とお盆休み返上で(というより楽しみながら)”大改造”をしていたところ、8/10~8/15まで大阪市梅田の阪神百貨店で”あの頃の下町展”というのがあるのを知り早速行ってきました!

       

昭和改元90年を記念して”のタイトルで、造形作家山本高樹さんによる昭和のジオラマ展で、まず大阪発祥(?)の”グリコ”の看板がドーンと出迎えてくれ次に昭和30年代のテレビが置いてあり”力道山”の試合が流れていました

写真撮影OKということで「やったー!!」とスマホで片っ端から撮りまくり、古き良き時代の”昭和”に浸りました、”3種の神器”と呼ばれた”テレビ・洗濯機・冷蔵庫”、現在NHK朝ドラで放映中の”トト姉ちゃん”の世界そのものでした。

    

”感動のおすそ分け”を・・・!!

    
    

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”第98回全国高校野球”のこと(8/12)

2016-08-13 | 音楽ヘルパー

ここのところ”リオデジャネイロ五輪”で少し影が薄くなっている感じの”全国高校野球大会”ですが私は長年のファンで開会式は毎年見ています、今年は広島に原爆が投下されて71年目の8月6日開会式でした。

初めに国旗と大会旗の入場、続いて歴代優勝校の校旗の入場、ブラスバンドとコーラス隊による”栄冠は君に輝く”に合わせての行進、何度見ても飽きることのないセレモニーです

今日は12日、大会第6日目 私は甲子園にお住いの声楽家 納多正明先生のレッスンを受けるべく甲子園横を通っていたのですが・・・球場正面にずらっと並んだ”代優勝校の校旗”見つけ思わずカメラに収めてから先生のお宅へ・・・

        

このとき16:30頃、球場の中から聞こえてくる「カーン!」「ウォー」「ドドドーッ」と言う太鼓とラッパの音に何とも言えない”鼓舞”と”力”を頂いた気になりスキップしながら(心の中で)レッスン場へ・・・

レッスンを終えての帰り道、球場から帰っていく人々に交じって、通りがかりの青年に写真を撮っていただくことに・・・「有難うございます」と言って「どちらの高校ですか?」「熊本の秀岳館です」「如何でしたか?」「勝ちました!」「おめでとう!熊本に元気を運べすね!?」「ハイッ!!」とこんな次第で今日も本当に”いい日”となりました。(声楽の先生からも褒めていただけたし、空を見上げると新月から9日目の半月が「お疲れ様!」と言ってくれてるようでした。)

    

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”記憶の扉スペースinサモック”にビクター犬と黒電話到来!(8/11)

2016-08-11 | 音楽ヘルパー

8月3日の新月の日、私たちの活動拠点(社)日本音楽ヘルパー協会の2階にセッティングを始めた”記憶の扉スペース”、善意の輪がどんどん広がり、今日は”女声合唱団 独楽”の今井さんより”ダイヤル式黒電話”、団長の田辺さんが「昔電気屋さんに勤めていたので」と”ビクターの犬”が3匹やってきました!そこへ私の娘時代の腕時計と叔母が大好きだったネックレスの入った引き出しを追加して”記憶の扉スペース”がぐんとグレードアップしました

       
    

     

     

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サモックホールに≪記憶の扉スペース≫誕生♪(8/4)

2016-08-05 | 音楽ヘルパー

この度、私の墨彩画の師匠武井香璋先生のお宅が改築されることになり”陳列棚”を処分なさると言われるので「すわ!!」と車をチャーターして頂きに上がりました。

同じく墨彩画仲間のHさんが半世紀前のカメラ(ニコン)、双眼鏡、レコード他コレクションを下さるとのことで、急遽「サモックホール2階を展示場にしよう!」ということになり、私たちのテーマソング”記憶の扉”を取り入れて≪記憶の扉スペース≫と名づけることにしました。

香璋先生の武井泰道先生がサモックホール開館(2005年1月10日)にお祝いとして描いてくださった墨彩画”聖者夢想”の画を中心に、頂いた陳列棚・フォトコレクション・レコードなどスタッフ総動員でスペース作り、 こんなにも素晴らしいコーナーが出来上がりました。

   

     

     

     

     

     

     

     

     

皆様どうぞ寝屋川市駅前から歩いて3分の≪サモックホール≫へ遊びにいらしてください、そして皆さんの父・母・祖父・祖母様たちの≪記憶の扉≫を開いてください

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8月の"くつろぎみんなの歌"(8/2)

2016-08-05 | 音楽ヘルパー

大崎(ピアノ)・角田(オカリナ)・水野(AD)・織畠(MC)で担当させていただきました。

「暑いからきっとお客様は少ないだろう」の予想をはるかに超えて180人もの方たちが集まりました(中にはお孫さん連れの方も・・・)×18。

      

8月なのでキーワードは”太陽” 手のひらを太陽に・ 太陽がくれた季節・下町の太陽・真っ赤な太陽・恋の季節・オォ マイ サンシャイン・オーソレ ミオ・太陽がいっぱい 等々、歌って、唄って謳いまくり”青春”しました

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ピアニスト萬谷衣里さんのこと(7/31)

2016-08-01 | 音楽ヘルパー

昨年8月16日、京都の”大文字焼”(正式な呼び名があるそうですが)の日、私は某コンサートホールで音楽家の懇親会に参加していました。

その時、隣席にベルリン在住ピアニスト萬谷衣里さんがおられ、いろいろお話する中で、幼少期にピアノを習っていた先生が大橋邦康先生だといわれびっくりしました!大橋先生は私たち(社)日本音楽ヘルパー協会のアーティスト部門の重鎮でいらしたからです。

私は寝屋川に住んでいること、小さいながら音楽ホールがあることなどお話し、「いつの日か機会があれば演奏してください」と申し上げました。

今年の3月だったかに”萬谷衣里公式ファンクラブ事務局”とやらさん(浜松市)から事務局に連絡が入り、7月に萬谷さんが帰国されるので、大阪公演としてサモックホールを使いたいとのこと、スタッフ一同大賛成、そして”今日の日”を迎えました

     

”萬谷衣里公式ファンクラブ主催 ピアノリサイタル・懇親会2016”のパンフレットを見てビックリ!なんと彼女は、東京芸術大学在学中に「大阪AIS(大阪市による若手音楽家支援事業)」に最年少で選ばれ本格的な演奏活動を開始、以来ソリストとして毎年日本で定期的にリサイタルを行っているとのこと

世界の名だたる国際ピアノコンクールで(カサグランデ・リスト・シューベルト・ルーマニア等の)入賞、カサグランデ・リストでは最高位を受賞され、東京芸術大学大学院終了後ドイツ留学(ロストック音楽大学ピアノ科および室内学科)、ドイツ国家演奏家資格を取得されたとか。

そのようなビッグな方だったとはつゆ知らずお誘いしていた無鉄砲な私、正直言ってビビりました。

本日の演奏曲はスカルラッティ(5つのソナタ)・リスト(愛の夢他4曲)・ショパン(革命他8曲)、たっぷり120分、私もお招きを受けファンクラブの方たちと”萬谷ワールド”に浸らせていただきました。

萬谷さんのピアノの音は、重厚でまったりとして、”はちみつ”か”マーマレード”のよう、ペダリングが最高で、リストの”愛の夢”は究極の甘い”焼きプリン”をいただいている感じ、ショパンの”雨だれ””ノクターン「遺作」”はすすり泣いているよう・・・(どの曲も表情豊かに、上半身はあまり動かさず腕と手首で表現)と数え上げればきりがないほど。

アンコールで弾かれたスカルラッティのワルツを聴いていると、軽やかで私はふと映画”アルプスの少女ハイジ”を思い出し、彼女のほっこりした丸い腕と足がコロコロと草むらを駈け、ヤギや羊と戯れる様子が浮かび・・・

と本日のブログは少々アカデミックでマニアっぽくなりました、この長文にお付き合いくださった方、本当にありがとうございます。

最後に萬谷さんから皆さんへ紹介していただきご挨拶させていただいたのですが、2005年にコーラスの練習場がないからと、今は亡き叔母に嘆願しゲットした小さなホールが11年後にはこうやってアーティストの皆さんに命を吹き込んでいただいていると思うと感無量です。

        

≪サモックホール≫がこれからも沢山の方たちに愛され≪音の館≫として存続することを心から願っています

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