Okanagan's Twilight Days

人生の黄昏を迎え、日々の出来事を徒然のままに綴っています(*^_^*)

HDLでもLDLでもない謎のコレステロールとは? 2017年11月21日

2017-11-21 11:14:21 | 日記・エッセイ・コラム

今日の加古川は朝から風一つない眩(まばゆ)いばかりの秋晴れに包まれた・・さて、前回、少し触れたが、群馬大学医学部・中島克行研究員が血液からの抽出に成功し、ザック賞を受賞した“謎のコレステロール”とは何なのか?また、その抽出の方法とは?でわ、その抽出の工程から観て行こう、まず血液を遠心分離機にかけると、赤いドロドロと、黄色い上澄みに分かれる!善玉と悪玉の2種類のコレステロールが含まれるのは、この黄色い部分である!本来ならば、分析出る範囲はここまであったが、しかし中島研究員は、これを薄めて自身が開発した薬剤を加えて、謎のコレステロールだけを分離させていったのだ!・・・

   

更に丁寧にかき混ぜること2時間!すると、透明だった検体液が、底に白濁した層が沈殿し、2層に分かれていた!実は一見、何の変哲もないこの上澄みに謎のコレステロールが隠れていたようだ!この清(す)んだ上澄みの部分に、善玉コレステロールでもなく、悪玉コレステロールでもない、ズバり、レムナント・コレステロール(Remnant-cholesterol、別名:VLDL Very Low Density Lipoprotein)なるものが含まれておったのじゃ!レムナントとは残り物とか残りかすと云う意味である、そうです、総コレステロール-(HDL+LDL)=10+α(アルファ)値の数式が成り立つように、謎のコレステロールはレムナント・コレステロールと呼ばれるものであった!・・・

     

さて、レムナント・コレステロールの正体は如何に?レムナント・コレステロールは善玉?はたまた悪玉?この白黒を付けることによってコレステロールの質を大きく左右することになるかも?残り物には福来るとなるのであろうか?食物から吸収され、血液中に漂うレムナント・コレステロールの映像を観察しながら、その正体を明らかにするために中島さんは研究に打ち込んだ、しかし詳しいその働きは、永らく謎に包まれたままでいた!ところが、レムナントの働きを明らかにした“コレステロールと血管”の専門家ジョン・マモ教授の存在を知り、西オーストラリア州バース市に在るのカーティン大学に飛んだ!・・・

   

マモ教授によると、その研究の趣旨は如何云うコレステロールが動脈硬化の原因となるのかを突き止める為に行われ、驚くべき結果を得ていた!生まれつき動脈硬化になってしまう傾向にあるウサギの血管を、輪切りにして『血管の中でコレステロールがどんな悪さをしているのか?独自の方法で研究を続けて来た!』、特殊の方法で色付けされ黄色く光っている部分が血管の壁に溜まったコレステロールである、よく観察すると赤い部分が混じっていた?この色の違いは何か?全体の30%を占める赤い部分はLDL悪玉コレステロールが血管の壁に溜まっていることを示していた! では、残りの70%は何なのか?・・・

        

何と、残りの黄色い部分はレムナント・コレステロールであると云う!全体の70%以上もレムナントで占められていたのだ!このレムナント・コレステロールの発見が、動脈硬化の主な原因の親玉であることが既に証明されていたのである!でも10+αにしては多すぎるのでは?悪までも、これはウサギでの実験に過ぎないが、人間の血管でもレムナントが大変な悪さをしていることが明らかになって来ている!近年新しく明らかになったこのレムナントの新事実が発表されたからだ!HDLでもLDLでもない、この10+αの数少ない値が、何と、あの文恵アナの人形劇に出て来たマクロファージがコレステロールを食べ過ぎて屍骸となり血管を狭めて行ったように、“10+α”が加担して、ことが更に大きく悪化して70%を占める動脈硬化の原因になったと結論付けられた!分かるかな、分かんねえだろうな(^^;)・・・

 

ここでパネラー初登場の天野から「マクロファージはレムナント・コレステロールを食べないのか?」と良い質問が出た、その質問に文恵アナが答えた、白血球の一種であるマクロファージに、10+αと云う少ないレムナント・コレステロールに加えてLDL悪玉コレステロールをたっぷり与えてみると、果たして、マクロファージはLDLとレムナントのどちらを多く取り込むでしょうか??レムナントに赤く染色して顕微鏡で観てみると、マクロファージの取り込む量が全然違っていた!その量の多さは一目瞭然、レムナントの方だった!何と、LDLの4倍の量を取り込んでいたのだ!実はレムナントはマクロファージの大好物であった、レムナントをどんどん食わして、ドンドン死なせて、ドンドン血管を詰まらせる動脈硬化を起こす手先になっていたのだ!即ちレムナント・コレステロールはLDL悪玉コレステロールよりも数段上を行く極悪玉代官であった!うはっ、うはっ、うは~~~・・・

     

ここで文恵アナが架空の健診結果を再現し始めた、総コレステロールが210で、善玉のHDLコレステロールが45、悪玉LDLコレステロールが120となっていた、すると文恵アナはその下に、HDLとLDL以外の足りない、殆どがレムナント・コレステロールで占める数値45を追加した、これで45+120+45=210となって計算が成り立つ、めでたし、めでたしとなった!その レムナントを“極悪玉コレステロール”と名付けた、すると、悪玉LDL120と極悪玉レムナント45を足すと総悪玉の合計が120+45で165となった!実は、総悪玉コレステロールがこれ以上有ってはいけないと云う基準値があったのだ?それは次のようになっていた、総悪玉が150以上は“やや危険”で、170以上なら“危険”であると!・・・

   

今回のパネラー3人、山根千佳/天野ひろゆき/麻木久仁子のつい最近の健康健診検査表が、ガッテンボーイ・池田倫太朗より配られた、総悪玉コレステロールとは、LDLとレムナントを足したもの、つまり総コレステロールからHDL善玉コレステロールを引くと求められる、その総悪玉値が150以上なら要注意である!だが検査表によっては、総コレステロール値が書かれていない場合がある、そんな時は、LDL悪玉コレステロールの値に30を足せばいい、その値が総悪玉の目安になる!3人の総悪玉はいくつになったのだろう?その結果は、山根が68で楽々合格で、麻木も110で150以内の基準値に入り合格だ、だが天野だけが170以上を楽々超える超極悪211で危険範疇となってしまった!「ちょっと退席を願いたい・・」と落ち込んでいた・・・

   

では次回は、HDL値とLDL値はOKなのに、レムナントが加算されるだけで総悪玉だけだとOKじゃない?のはどういう事かをもう少し詳しく、“総悪玉コレステロール大検証”と題して追求して行ってみよう・・急に話しはちょいと変わるが、今日、大阪関西将棋会館で王座戦1次予選が行われたが、夜11時前に、現在、中3で15歳の藤井聡太四段が平藤真吾・七段54歳を126手で破り、昨年12月のプロデビューから僅か11か月目にして早くも50勝目を達成した!藤井四段と云えば今年6月26日に、増田康宏四段に竜王戦で勝ち、30年ぶりに神谷八段の28連勝を塗り替える歴代単独1位29連勝を果たしてから間もない!中3にてプロ最年少の50勝6敗とは、さすが、あんたは、将棋界のプレミアムだ!・・・ 

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