Okanagan's Twilight Days

人生の黄昏を迎え、日々の出来事を徒然のままに綴っています(*^_^*)

新・花燃ゆ、第29話“女達の園!~前編” 2015年7月19日

2015-07-19 15:24:12 | 日記・エッセイ・コラム

一昨日、東京ドームでの全セ8-6の逆転勝利に引き続き、昨日の広島ファンで埋まったズムスタ・マツダオールスター戦では鯉の独壇場で賑わい、全セが8-3で全パに2連勝した!先発の黒田博樹が1回と2回のパ・リーグ打線をツーシームで手玉に取り無失点に抑えた!3回、4回と、マエケンがストレート1本でパ・リーグ打線を完璧に抑えた!3回裏、先制のソロをを叩き込んだ会澤翼が最優秀選手賞300万円とホームラン賞を獲った!5回裏にタイムリー2ベースを打った新井貴浩に敢闘選手賞100万円が贈られた!・・・

また田中広輔が、2試合を通じてチャレンジ精神と個性あふれるプレーでファンに夢や希望を与えたと認めらる“Be a driver賞”を獲った!きっとJapanese Car of the Year(2014~2015年)に輝いたmazda”Demio”が贈られたことだろう!いいな、いいな!明日20日の広島の先発はジョンソンが予定されている・・・あっ、そうそう、明日月曜日、海の日にはアラベスク・ホールで加古川合唱連盟主催の“サマーコンサート”が午後1時に開演され、我等、加古川混声は3曲、“栄冠は君に輝く”、“今ありて”、“君よ八月に熱くなれ”、を歌ことになっている!よかったら、お越しやしておくれやっしゃ・・・

大奥の1日は、敬親様、都美姫様、元徳様、銀姫様の前に、多くの主(おも)だった奥勤めが集まり、朝のご挨拶を交わす“惣触れ(そうぶれ)”と云う儀式から始まった、敬親『皆、息才で在るか?』、都美姫『お蔭さまで、若き姫と一つ家(や)に暮らすようになり、私も若返ったように御座います!』、銀姫『私こそ、母上様には、昼、夜にそれはそれはご丁寧なお導きを賜り、身の引き締まる様な!』、都美姫『是非、元気なお世継ぎを今すぐにでも!』、銀姫『心がけまする、いずれそのうち!』、おっほほほほほ~~~!、敬親『互いに良き処を敬い、力を合わせ、奥を盛り立てよ!長州はこれより、いささか険しい道を辿ることになる故!』・・・

都美姫の前に椋梨藤太が参っていた、都美姫『よう参った、此度また晴れて、まつりごとに戻ったとか!?』、椋梨「老体に鞭打って、お役に立つ所存でございます!つきましては、御前様はじめ、奥の方々にお力添え願いたき儀が!」、それは長州が幕府に対して戦意無きとことを示すため、今の山口の藩庁から、元の狭い萩の城へお城移りすることになった!そうなると難儀なことに、大奥の部屋数が足りなくなった、都美姫も銀姫も、元々は江戸のお住まいだったため、萩城には殿の世話係の部屋しかなかった、到底、お二方のお住まいになる柚鳥(ゆとり)は無かった、そこで、女中に暇乞いをして、お付の者を減らすことのお役目をお次の美和と鞠が、園山様から仰せつかることに相成った!園山取締役『奥から退く者を選び、速やかに立ち去るよう説得するのじゃ!』・・・

そのお役目を銀姫の世話係、老女・潮(うしお)に美和が報告すると、何故、お受けした!と立腹した、銀姫『如何にも椋梨の考えそうな!』、美和「椋梨様が?」、『幕府をなだめるためじゃろうな!このまま我等が山口に居座っては、幕府に戦意ありと見なされよう!今は萩に行くしか手立てはあるまい!じゃが、椋梨ごときに我等の暮らしを指図される謂われはない!城移りの手伝いなど放って置け!』、その時「お前に何が出来る?おなごの分際で!」、以前、文が椋梨邸に伺った折、人をを侮辱した椋梨の罵声が、美和を突き動かした、美和「恐れながら、そのうち誰かがその任務を負わねばならぬなら!」、銀姫『お前の裁量で我等を萩へ送って見せるとは?面白い!ならば、その働き、とくと見せて貰おう!』、はっ!、『但し、この部屋から一人の御付も減らさぬ!心せよ!』・・・

早速、美和と鞠は、奥の全ての名とお役目が書かれた “女中分限帳”を預かり仕事に取り掛かろうとした、一人一人当たっていては時間がかかる、何かいい手立てが無いものか?そこへ御半下頭(おはしたがしら)・志乃率いる御半下(おはした)連中がやって来て言った、女中を減らし萩移りの件、何故、美和がその差配を仕切るのか?出過ぎた事では?我等この話受け賜ること出来ない!と申し出た、表使いの日出(ひので)がやって来て志乃に助言した「案ずるな、少々面倒くさいものでも、宛がって相手をさせれば、城移りの手伝いなど、美和も直に諦めよう!」・・・

日出から聞いて美和は、勤続50年を超す御蔵番奥女中・国島(くにしま )様に助けを求めて、誰も居ぬ御蔵を訪ねた、そこには豪華絢爛な宝の様な器やお道具等が整然と並べられていた、美和は見惚れていた、そこへ御蔵番・国島がやって来た、美和は、お願いした儀があると切り出したが、『帰りなさい!ここは毛利の奥の奥!何方と言えども、断りなく立ち入ること、許しませぬ!』、すると国島は急に気を失ってその場に倒れた!美和「しっかりなさいませ!どなたか!」、鞠が駆けつけ寝床に国島を寝かせてくれた、国島は江戸からの城移りで御調子を崩されていたようだ、蔵に並べられた器は都美姫と銀姫が江戸から持ち帰られたもので、国島がお手入れしていた!・・・

蔵だけではなく、奥には御衣裳を扱う者、病人を世話するもの、ご善処から、お掃除番に至るまで、すべての女達が自分たちの仕事に誇りを持って働いていた、誰も自ら暇乞いをと言うものなど居なかった、その時、正気を取り戻した国島が言った『奥に生きた者の歳月は、ここに暮らした者にしか分からぬ!』、国島が身体を起こして続けた『お前に差配を命じたは園山様か?』、美和「国島様、日出様よりお名前を聞いて参りました、此度の城移りに、お力をお貸しして頂けませぬか?国島様ほどのお方なら、皆も耳を傾けてくれるやも知れぬと!」、『ここへ運んでくれたこと、礼を申す、だが、お前の力にはなれん!』・・・

そんな頃、藩庁では、厳しい立場に置かれた長州のこれからの在り方について、椋梨率いる幕府恭順派と、周布、小田村らの旧体制派に分かれて、話し合いがもたれた、椋梨藤太「このままでは、お家滅亡は必定!幕府への謝罪以外、道は御座らぬ!」、小田村伊之助「お待ちください、攘夷の道も、京への進発も、我等、覚悟を持ち決したもの!にも拘らず、ここで幕府に膝を折って屈服すれば、志しそのものを貶(おとし)めることに成りますまいか!?」、周布政之助「ならば、戦えばよい!」、幕府と戦う??、お主は正気化??、周布「今更、慌てて頭を下げ、許しを乞うたところで、何が変わる!?」・・・

椋梨「なるほど、周布殿らしい闊達(かったつ)な御意見!小田村、宇和島藩へ渡り、我が藩への助力を求めたが、成らずに終わったそうじゃのう!?」、遺憾ながら!、椋梨「只の一藩も加勢を頼めぬ我等に、幕府軍に打ち勝つ力を持つことが出来ると思うか!?」、周布も小田村も返す言葉が無かった!・・・会議の後、周布は屋敷に帰り、縁側で腰かけ、伊之助と盃を酌み交わしていた、周布「まつりごととは、ただの酩酊じゃ、人の熱に煽(あお)られ、まだ見ぬ景色に憧れて、宴の日々を重ねるが、醒めて観りゃ、一人!己の無力だけが、身を苛(さいな)む!」・・・

盃に伸ばす周布の手を抑えて伊之助が励ましの言葉を贈った「無力では御座いません!周布様は伊藤等を英国へ遣わされた!高杉を牢に入れ、私を長崎に報い、藩の誰もが戦さを避ける中、お蔭で私と高杉だけは死中を逃れた!」、周布「買い被りじゃ!」、伊之助は酒に逃げようとする周布を哀れに思い言った「御身体をおいたわり下さい!又上がります!」、周布「もう、くんな!」、伊之助「幕府を倒す!その道、在りやも知れません!」と言い残して伊之助は周布をあとにした・・・

大奥では総取締役・園山の支持で外交役を務める表使い(おもてつかい)・日出が何やら美和の様子を覗ってい来た、「仕事は、はかどっといるか?」、美和は国島様の助力を得ることが出来なかったと、日出に報告した、そこに鞠がやって来て、各働き場の半下の名簿を書き写して、美和に見せた、「まず、この者達から説いて聞かせましょう!」と提案した、ですが!、鞠「急がねば!このままでは、わたし達が城下がりを言い渡されてしまいます!」、日出「なるほど、それならば誰も文句を言えませんね!美和様ご自身が暇乞いすると云うのなら、皆も言うことを聞くでしょう!」、わたしが城を・・・?、日出「冗談ですよ!」と言い残し去って行った・・・

藩庁屋敷では敬親が、野山獄で囚人に孟子の講義をするため松陰が編集した講義録“講孟剳記一(こうもうさっき、後に松陰が講孟余話と改めた)~改名 講孟余話” を読んでいた、それから、縁に出て都美姫に語った、『都美姫、此度の事態はいささか大きい!わしが詫(わ)びねばならぬ時が来るやも知れぬ!』、殿!、『これからも毛利家を頼む!末までもずっと!』、都美姫『心得て居ります!必ず!』、固い契りに結ばれた二人はじっと見つめあった!・・・

小田村は高杉小忠太を訪ね「椋梨様に気を着けんと!」と忠告した、二人は、その日、井上聞多(ぶんた)が藩庁で「今は長州の非を認めるような振る舞いは、慎むべきと存じます!」と殿に必死に訴えた言葉を気にしていた、井上は、幕府に対し謝るだけでは成らぬと!高杉小忠太が気にしていたのは、その後のことだった、城の廊下で椋梨が他の者と何やら密談をして居った!?椋梨は倅の晋作や小田村をことさら、嫌って居った!御身辺に気を付けられよと、小忠太の方からも小田村に忠告した!小田村「私など、倒したところで、いかほどの者でもありますまい!椋梨様なら他にも・・・」、その時、周布の身の上に何か起きなければと、伊之助に悪い予感が襲った!・・・

その夜、周布邸に、「近くまで参ったのでなあ!」と言い、椋梨が現れた、周布「丁度良い、お主は、藩をどのようにされる御積りか?」、椋梨「今も昔も、望みは変わらぬ!徳川と云う大樹のもと、お家が末長ごう安泰であるよう、力を尽くすのみ!」、周布「徳川の世がまだ続くと、本気でそうお思いか?」、椋梨「例え、徳川と云う名は失(う)せても、幕府と云う力は残る!」、周布「力にはひれ伏せと言うか?」、椋梨「生きるためで御座る!皆が、長州を潰しに掛かって居る!我等が今、生き延びる道はただ一つ、藩を固く一つに結び、立ち向かう事!」、周布「何を、今さら!」、椋梨『そのためには、(いしづえ)が要る!これまでの全ての責めを負い、己を投げ打ってくれるものが!周布殿、今日の訪れを、はなむけと思うて下さらぬか!』・・・

その夜、伊之助と小忠太の予感が的中した!帰宅途中の井上聞多は忍びの者らに襲われた!井上を襲ったのは、幕府の強靭を強く唱えるものであった!井上は瀕死の重傷を負ったが、幸運にも懐に入れていた鏡の所為で、一命をとりとめた!・・・伊之助が血相をかえて周布を訪れた、周布の無事を見届けて安堵した!周布「先刻、椋梨がやって来た、わしに、はなむけを渡すと申してのう!」、伊之助「椋梨様の言うことなどに、耳を貸しては成りませぬ!」、周布「案ずるな、あやつの思い通りなどには成らん!」、周布は盃に酒を酌(く)んで、それを伊之助に勧めた、伊之助はそれを有難く飲み干した、そして一礼して去って行った、はなむけの盃と成らねば良いが・・・

 

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