― きょうは、大関・玉椿関にお話をうかがいます。あけましておめでとうございます。
(玉椿) 「おめでとう、しかし寒いね」
― ことしは、ひつじ年です。食いしん坊で知られる玉椿関ですが、ジンギスカン以外で羊肉のおいしい食べ方を教えていただけませんか?
(玉椿) 「うーん、羊料理はジンギスカンがいちばんうまいと思うんだけど、それ以外だと、インド風のラム肉のカレーがうまいよね。あと羊肉で有名な店だと、上野のながおや屋のラムチョップがいいんでないかい? 上野動物園のふれあい広場で羊とふれあって『羊食いてえ』って気持ちを高ぶらせて、その流れでラム肉をむさぼるなんて乙じゃないかね?」
― 九州場所後に引っ越しをなさったとか。新居の住みごごちはいかがですか?
(玉椿) 「引っ越しんときに、ものをいっぱい捨てたからね。よけいなものがなくなって、部屋がすっきりしたよ。あと、古い布団を捨てて羽毛布団で寝てるんだ。おかげでよく眠れるね」
― 体調はいい、と?
(玉椿) 「そうだね。先場所は負け越しちまったけど、今場所はそこそこやれると思うよ。ここ数日もずっと勝ってるしね。まずは早い段階でカド番を脱出して安心したいね」
― 勝ち越しではなく、もっと上を目指す気はないんですか?
(玉椿) 「ここんところずっと勝ってるし、風邪さえひかなければ、そこそこやれるとは思うけどね。でも、まずはひとつひとつ白星を重ねていくことだよ」
― ところで、汚痔関のインタビューでは、引退宣言が飛び出しました。引退後には大関が協会の看板としてまらずもうを支えることになります。そのあたりについてはどのようにお考えでしょうか?
(玉椿) 「横綱は協会にとって大きな功労者だからね。協会の都合は気にせず、横綱自身が納得できるタイミングで引退してもらえればいいと思うよ。まあ、横綱がいなくなれば、いったんまらずもう界は盛り上がんなくなるとは思うけど、新しいブームのための雌伏の時期だと考えて、とにかくまらずもうの火を絶やさないようにするよ。我慢していれば、そのうち風向きも変わるさ」
― 横綱の引退に備えて、協会理事として積極的に新弟子の勧誘をすべきではないか、との批判の声もありますが?
(玉椿) 「わかってるよ。わかっちゃいるけど、友達がいないんで勧誘のしようがねえんだよ。これを読んでいるまらずもうファンのひとは、どうにか入門してもらえんかねえ?」
― 玉椿関の相撲なんてだれも期待してないんですから、せめてまじめに勧誘くらいしてくださいよ、ほんとに。
(玉椿) 「すまんね」