きょう午前に引退発表しした飛埒王につづき、十両・月乃猫も引退を発表。まらずもう界に激震が走っている。
月乃猫は平成22年3月に幕下付出で入門。まらずもう界随一の荒稽古で知られ、飲む打つ買うの三大道楽をすべてたしなむという昔気質の生き方はファンから愛されていた。圧倒的な強さこそないものの、どの地位にあがってもちょっとづつ勝ち越すという相撲ぶりは、「誰とやってもちょっとだけ強い」と評された昭和の大横綱・双葉山を彷彿とさせ、今後のまらずもうの屋台骨を支えていく力士として将来を嘱望されていた。
月乃猫の土俵人生に暗雲がたちこめたのは、平成24年1月場所。2日目にいきなり「実は昨日からなぜだか急に気力が全くなくなってきました」と突然の途中休場。翌3月場所に再起をかけて土俵に上がったものの、失われた勃起力は回復することなく11日目までに2勝9敗という負けっぷり。みずからのまらの限界を感じた月乃猫、周囲からの「まだやれるのでは」との声をふりきって、潔く引退を決意した。なお、春場所は4日間をのこしているが、千秋楽まで出場するとのこと。そのあたりの責任感の強さが、月乃猫がファンから愛された理由かもしれない。
通算成績は73勝73敗13休(春場所11日目終了時点)。幕内通算成績は23勝24敗13休。敢闘賞1回。(くわしい戦績は→こちら)
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月乃猫のコメント「十日目にして負け越しを喫した翌日。まらもまるでやる気を出さずに今日も負けでした。場所前インタビューでも言いましたが、今場所は背水の陣で臨んだつもりでしたがまらが全くやる気を起こしてくれません。なにかしらの見せ場のある負けならともかく、こんな状態でこれからも続けていくのはまらずもうに携わるすべての人に失礼かと思います。よって私月乃猫は今場所限りで引退したいと思います。ただ今回は途中で終わりにせず、例え負け続けても千秋楽までは取組を続けさせていただきます。残り四日、お付き合いお願いいたします。」
玉椿広報部長のコメント 「飛埒王がやめると思ったら月乃猫も引退か。こりゃひとつの時代が終わったっていうか、まらずもう協会もまた一から出直しだなあ。」
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