<幕下>
○ 蒼狼(6-0)
モンゴル出身、今場所デビューの蒼狼は無傷の6連勝、史上初、1場所での十両昇進に王手をかけたが、浮かない顔。「私はホームシックになっています」とのこと、どうやら馬に乗って草原を駆け巡った祖国を思い出したらしい。だが日本のまらずもうに飛び込んだ以上、それは乗り越えなければならない壁。祖国の馬が恋しくなったら、馬並みの自身のまらで、自らを慰めるよりないだろう。
<三段目>
○ 池男王子(5-0)
「前日メシ抜きで臨むとどうなるかを試してみようと思った」と、食事をとらずに土俵にあがった池男王子。立ち合いからふらふらと力ないまらに、「諦めようかと思いました」と振り返るほど不利な体勢になったが、粘りに粘ってさいごは逆転勝ち。観戦していた玉椿広報部長は「メシ抜き作戦そのものはあんまり成功とは言えないけども、こういう実験精神は大切だよね」と、積極的な姿勢を絶賛していた。
<序二段>
○ 家満(4-1)
家満はあぶなげない相撲で勝ち越し。「敗戦をひきずらなくて良かったが、自分にも敗戦もあるのだと思うと不安になる」と、おとといの敗戦をすこし気にしているようすだった。
○ 陸奥里(2-3)
序盤のスランプ状態からは抜け出した陸奥里は、けさも勢いよくまらが突き出しを決めて2勝目。うれしい白星にも「もう負けられない状態なのは変わらず、次の取り組みが正念場でしょう」と気持ちをひきしめていた。
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