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夏場所の見どころ

2021-05-08 10:00:00 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析

 今場所の見どころは言うまでもなく、なんといっても金精山の綱獲り。先場所毛呂乃との一騎打ちを制し5度目の優勝を飾って臨む五月場所、巻き返しを図る毛呂乃を再度打ち破り、文句なしの昇進を決められるか。金精山・毛呂乃の一騎打ちの様相となっている今場所、今回は「次の優勝までの間隔」に注目してみよう。
 綱獲りに乗り込む金精山の初優勝から2度目の優勝までの間隔は7場所。これが2度目から3度目が4場所。3度目から4度目が2場所。そして4度目から先場所の5度目が1場所。奇麗なまでに7→4→2→1と半分にペースアップしている。前回の優勝間隔は「1」にまで詰まったとなれば、次の優勝までの間隔はいよいよ「0」。ペース的にも連続優勝待ったなし。もともと5月には強く、入幕以来12勝、12勝、全勝と充実。
 本人は「自分の相撲を取るだけ」とそっけないが、変な色気を出さず心身も充実とみることができ、期待は高まる。停滞気味のまらずもう界、久々の昇進イベントが見られる機運が高まっている。たまたま優勝しての綱とりとは異なり、機が熟した感のある大本命綱獲り、新横綱誕生の時を見逃してはならない。

 立ちはだかるのが毛呂乃。先場所終盤に崩れて連続優勝を逃し、今場所優勝奪還を賭ける。気になる優勝間隔は、平成の最後に5連覇を達成して以来、令和元年は優勝間隔がちょうど1場所おきになり、令和2年には優勝間隔がぴったり2場所に。そんな流れの中、令和3年は1月に優勝して以来、1場所優勝を逃しての今場所。今年は優勝間隔3場所に、などということは自身も許せるはずもないが、果たして。場所前からまらのかゆみに見舞われ不穏な雲行き。しかしどこまでも予想外なのがこの男。場所前からまらがかゆいのは不調や病気とは限らず、進化の前触れかもしれない。金精山有利の材料がそろいすぎているのもかえって不気味。ふたを開けてみないと、その四尺まらを取り出してみないとどうなるかわからないのが毛呂乃の怖いところ。金精山は、目の前の毛呂乃と戦うというより、毛呂乃という存在の伝説と戦うに等しい。だが今場所の相撲という点では、あくまで今の金精山対、今の毛呂乃がすべて。存在の大きさに押しつぶされず、惑わされず、金精山自身の言うように、自分の相撲に集中できるか、それがすべてだろう。

 ついでにもう一人、居るだけいる大関の玉椿。今場所はカド番でもないため、引退や死亡がなければ、翌7月までは大関に在位できる。今場所勝ち越せば大関在位猶予が9月まで伸びるが、その9月で大相撲で千代大海・魁皇の持つ大関在位最長記録(65場所)についに並ぶ。優勝は望むべくもなく、綱獲りの壁にもなりそうもないが、今場所はこの大関にとっても地味に大切な場所なのだ。ここを乗り切れば、あとは生きているだけで大関最長記録に並ぶ。5月との相性もまずまずで、そう負け越すことはないが、今場所はよせばいいのに労働している。労働期と閑期で成績が大きく違うだけに、働きながら勝ち越せるだけの力が残っているのか、こちらも不安要因は尽きない。

 横綱への切符と大関延命記録への切符がともにかかったまらずもう夏場所。明日からの土俵に、注目してほしい。それ以上に、明日からの土俵に、皆様にも上がっていただきたい。場所中の参加も受け付けているため、我こそはと思い立った方は、今からでもぜひ入門の連絡を。

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