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初場所の見どころ

2014-01-11 10:13:30 | まらずもう新聞編集部のまらずもう分析

 新年最初のまらずもう。華々しくいきたいところだが、出場力士が1ケタどまりになりかねないのではないかとの危惧も。大相撲でも横綱・日馬富士が休場との報が入ったが、われらがまらずもうでも横綱・家満が休場。ご家族の看病のためとあって、強さと健康というお相撲さんの力を、ここはご家族に発揮してほしい。他の幕内で土俵を盛り上げるほかないが、人気力士・池男王子も先場所から音信不通。幕下上位にあって2年以上間隔のあいた新十両昇進候補だった駒ヶ峰も先場所より音信不通。活きのいい若手とし関係者の期待の大きかった男山も、先場所途中で人妻のもとに走り土俵に戻らず、今場所の出場は不明。幕内に至っては先場所同様、汚痔と玉椿の2名で興行を回さざるを得ない状況だ。

 そんな中、横綱の責任を一手に背負った汚痔。先場所も一人横綱の重責を見事に果たしての全勝優勝、昨年5回の全勝優勝、年間87勝とまさに充実期にある。多忙な中でも泣きごと一つ言わず、一舜の勝機に全力を懸けて勝ちあがってきた姿はまさに力士の鏡。現在のまらずもう界に関し、「若手に頑張ってもらって早くこの力士に引導を渡してほしい」と語りつつも「もう少し私が頑張るしかないか」と自負をのぞかせる。今場所も優勝争いの主軸、ウィンタースポーツの合間を縫っての達人技に期待は集まるが、若手力士も彼を見習って早く上に上がってきてほしいものだ。唯一気になるのが過去の記録。初土俵から各段優勝を重ね、幕内でも史上2位の4度の優勝を誇る横綱だが、この初場所は入門以来1度も優勝経験がない。やはりスノボ等との日程調整が最大の敵か。この雪の季節にも優勝となれば、汚痔は横綱として、もうひとつ上のステージに上がったといえよう。

 対抗大関・玉椿は先場所優勝を逃すも14勝。大相撲で稀勢の里が優勝を逃しての13勝で今場所綱獲り、という流れになぞらえればこちらも綱獲りのはずだが、この力士への信頼の低さから堂も盛り上がりに欠ける。大関昇進後の初場所成績は、3年前から10勝→9勝→7勝(負け越し)ときており、衰えを見事に証明している。本人も「寒い」「風邪引いた」と泣き言ばかり。序盤から黒星を重ね、綱獲りから一転カド番という流れも想像に難くない。だが、期待されていない分、プレッシャーなく綱獲り場所を戦えるのもまた事実。大相撲の日馬富士のように、期待と注目の薄い中で、すんなりと横綱昇進を決めてしまう場合もありうる。まじめに相撲に取り組んでいないため、自分自身でも取ってみないと好不調がわからない力士だけに、予想外の活躍を見せるかもしれない。

 関取衆の中では、古参十両・蒼狼にも注目したい。なにしろこれしか人員がいないのだから。幕下付け出しから3場所で最速入幕を決めたという、入門後3場所までの経歴は大相撲で今話題の遠藤と同じ。現時点で三役経験なしというのも遠藤と同じ。であれば、遠藤ぐらいの注目は集めてしかるべき。ここ4場所は十両に下がっているが、今場所は3枚目と再入幕が十分狙える位置。横綱大関以外の幕内出場がないため、今場所で3場所連続三賞力士なしになることが確定。三賞受賞資格者として、入幕してほしいところだ。先場所も7勝2敗と優勝ペースで飛ばしながら、終盤6連敗で負け越し。ムラっ気があるのが最大の懸案事項だが、場所前は「30勝します」とごきげん。モンゴル出身、「モンゴルの暴れ馬」との異名を持つだけに、好きな動物は「お馬さん」。故郷が恋しくなると競馬場に足を運ぶという馬好きで、うま年の今年、飛躍が期待される。

 出場関取3名で開幕となりそうなまらずもう初場所。途中入門・途中参加も大歓迎で、あす12日初日。

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