お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

想い出のマッチ物語「芙庵」

2006年03月01日 23時56分06秒 | 京都で食べること飲むこと
3月に入っても相変わらず寒い日が続きます。でも書店に並びだした京都関係の雑誌はみな「桜の京都」です。昨日買ってきた「hanako」も「シュシュ」も着物を着た女の子が表紙でした。去年の桜の写真を使っての、今年新しく出来たお店の紹介が盛りだくさんに出ています。毎回毎回よくこれだけお店を捜してこられると感心しきりです。でもその中から何軒かはチェックして行かないと、又お客様に先を越されてしまいます。
さて、このマッチのお店は「芙庵」。僕が襟裳岬のユースホステルで働いていた頃(30年前)シーズンオフの6月とか9月とかにちょっと買い物に出かけた町、帯広の喫茶店です。ちょっと買い物といっても襟裳から帯広は結構遠いので町にいられる時間は3時間くらいです。その貴重な時間に、帯広では先ず本屋に行きます。信号がない(当時)襟裳に、勿論本屋があるわけがなく、買い込んだ本を持って、当時帯広に2軒あったjazzのお店(芙庵かオープンドア)に行って、わずかの時間ですが、音楽とホントの珈琲(襟裳ではインスタントしか無かった)を飲んで、しばし都会を味わいます。しかし今このマッチをよく見ると「珈琲と骨董品」とあります、なんだかこの頃から今の「布屋」の原型があったのかしらん・・と考えてしまうマッチですね。珈琲を飲んだら又一路襟裳へ帰りますが、今から考えるとすごい距離が離れているところへ珈琲を飲みに行ってたものですね。

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