お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

女子会の代打で 和食ランチへ

2015年07月09日 20時00分47秒 | 京都で食べること飲むこと
梅雨空が続く京都です。先日まで涼しい気温でしたが台風が近づいているせいか段々蒸し暑くなってきました。さて毎月2,3回はあるうちの奥さんの女子会ですが(3,4人の時もあれば二人の時もある)二人の女子会の前夜に友人から風邪でちょっと行けないとの連絡電話が入ります。予約がしてあるのでキャンセルが出来ないという事態。そこで僕に代打を頼まれます。願ってもないとひとつ返事の僕。今回の予定は東山二条にある和食のお店に行き、その後で市立美術館で「ルーブル美術館展」に行く予定だったそうです。ルーブルは日を改めるそうですがランチは改められないの僕の登場となりました。小雨模様なので市バス202番で東山二条へ。



二条通りに面した「七八(ななはち)」です。どこで調べるのか小さなお店ですがオモテの雰囲気もいい感じです。予約した12時きっちりに入店。カウンターが8席余りののこじんまりとしたお店です。まだ30代の若い店主が迎えてくれます。お昼は一人で切り盛りしているので予約は必要です。きっちり和食の帽子もかむり真面目な料理人です。(若い料理人は帽子を着用していないケースが多いですが・・)



一汁三菜と聞いていたので初めにこのお盆が供されます。お茶の世界は詳しくありませんが茶懐石に通じる白飯の盛り方ですね。お造りとモズクとお漬物です。カウンターの向こうでは炭火で焼き物が焼かれています。そして



琵琶湖産の鱒の焼き物です。和食には珍しくお皿を熱々に温めて出てきます。炭火でとても香ばしく焼かれてとても美味しい。ご飯のお代わりには



程よく「おこげ」も盛られています。もちろん土鍋で炊き上げてあります。そして



炊合せです。鱧を包んだ煮物と小芋、南瓜を上品に炊合せています。うちの奥さんが「最近和食に行ってもなかなか炊合せが出てこないが(出汁とか素材とかその店の実力がでるので)ここは若い調理人なのに丁寧な仕事がしてある」と感心しています。これで一人¥2500です。寡黙な料理人の丁寧な仕事のしてあるお昼ご飯をゆっくり頂きました。こんな代打だったらいつでもOKです。当初の女子会の予定は市立美術館の「ルーブル展」だったようでこれは日を改めるそうで本日はここまで来たのでやはり岡崎の近代美術館に向かいます。二条通りを東へ。途中の「みやこめっせ」の前で



こんな案内を発見。これは行かねば・・。そして近美の前へ。





「北大路魯山人展」です。和食の天才・・魯山人の美・・8月16日まで開催されています。135点という膨大な量の展示でただただ圧倒されました。写真や美術書で見るのと本物を見るのとではその差に驚きます。かの有名な「椿文鉢」の大きさ!や「織部長板盤」や「織部俎板盤」の分厚さには参りました。その他にも大小いろいろ展示されていますが一見の価値ありの展示でした。また展示だけでなく「銀座久兵衛」で俎板盤で供される寿司を視覚的に見せる演出(ちょっと説明がムツカシイ)なんかもとても面白かったです。ルーブルもいいですが魯山人も見ごたえありです。代打女子会でしたがとても良い一日でした。しかし女子会ていつもいいもの食べてるんや・・・。いつもお留守番の僕はなにか損してる気がするなあ。

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