お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

僕的京都めぐり4月編

2016年04月27日 19時21分13秒 | 京都観光
3月中旬からずっとありがたいことにお泊りのお客様が続きましたが40日ぶりに今日(4月26日)はお休みにします。あとで理由はお伝えしますが・・さて桜の季節が終わると京都では非公開文化財特別公開があちこちで開かれます。特に今年は「臨済禅師1150年遠忌記念」で禅寺一斉拝観がなんと85ケ寺で行われています。そんなに一度に見れないと思いますがちょっと的を絞って大徳寺に行くことにします。しかし大徳寺だけでも7か所もありますが今日はその中でもめったに公開しない「法堂」と「唐門」にします。大徳寺といえばいつもは自転車ですがこの後の予定があるので市バス一日乗車券を利用します。12番がぜんぜん来ないので9番で北大路堀川で下車。ぶらぶら歩いて大徳寺へ。





山門を過ぎると



「法堂(はっとうと読みます)」入口で¥500を納めて堂内へ。ここの天井画が「狩野探幽」の雲竜図です。俗にいう「鳴き龍」です。解説してくれるおじさんの誘導で一人ずつ手を叩きます。(平日なので人が少ないのかな)確かに手を叩くと天井と床の瓦石に反響して音が共鳴します。そして「唐門」を拝観します。普段は法堂の奥の方にあり近寄れないのでじっくり見ます。京都にある国宝の三唐門のひとつです。あとは西本願寺と豊国神社にあります。この唐門は聚楽第の遺構だそうで見事な彫刻を見ていると時を忘れるので別名「日暮門」と呼ぶそうです。(残念がら撮影禁止です)







清水や金閣寺の混雑が嘘のような静けさです。京都のお寺ではやはり大徳寺が一番いいかな・・。おっと午後2時近い。さてお昼をどうするか。大徳寺前のバス停で思案します。なにしろ自転車じゃなので範囲が限られます。洋食で考えると北大路の「はせがわ」かな。206番が来たので乗ります。そうだこのまま乗れば百万遍まで行ける。オーダーストップに間に合うか・・。そして百万遍でバスを降ります。信号を渡り



看板にはオーダーストップ午後2時30分。間に合った。



「まどい」です。改装してからは初めてです。



これで¥750です。(勿論ライス付きです)以前は2階だけでしたが今は1階も使ってるので混んでても安心です。昔からあるお店は何を頼んでも安心ですね。あんまりゆっくりしてられません。また206番で南に向かいます。次に向かうは七条の国立博物館です。前にも書いたように国博のパスポートがあるので特別展に行かないと。でもこの206番はぎおん、清水道を通るので混雑も半端でありません。外国人と修学旅行生と普通の観光客と地元人がぎゅうぎゅうになってバスは進みます。しかし桜とゴールデンウイークの狭間でこの混雑!やっと東山七条に到着。



「禅」は5月22日まで開催しています。国宝がかなり展示されています。「瓢鯰図」や「雪舟」もあります。常設展の仏像も入れ替えが行われていました。



余談ですが先回発掘していた外の庭園も元に戻っていました。そして本日のメインイベント会場に向かいます。今度は急行100番で岡崎へ。



むかしは「京都会館」と呼んでいたのに今や「ロームシアター京都」と呼びます。



改装されて「蔦屋書店」やスタバもあります。



なんかやたら年配の女性が目につきます。みなさんロームシアターに向かっています。まさか僕と同じホールではあるまいな・・。同じ時間に大ホール(昔の第一ホール)で開催される「舟木一夫」ショーに行くんだ。すごい集客力に感心します。でも僕がめざすサウスホール(昔の第二ホール)は中年男女がぼちぼち集まっています。さて開場。チケットを出してロビーに入ると今回の熊本地震の義援金の募金を集めています。手拭いを購入すると全額義援金になるとのことで僕も1枚購入します。そしてふと見ると本日の演者も募金箱の前に立っています。



この写真では誰かわかりませんよね。今日のメインです。落語の「柳家小三治」師匠です。実は1月に泊まられた落語好きのお客様が帰られたときに4月に京都であるロームシアター京都オープニング記念「柳家小三治、柳家三三親子会」のチラシをいただいたのに始まります。江戸落語の小三治が京都で演ずるなんてもう二度とないかもしれないと思い、当日は宿をお休みにして!チケットを購入しました。しかもその時点で残席僅かでした。そして待ちに待った4月26日がやって来た訳です。しかも席が一番前の(でも)一番端っこでしたがじっくり小三治の芸を堪能してきました。まくらの小三治だけあって初めからおかしい。でも終盤の「鍋焼きうどん」を食べるシーンはホントにこれが芸なんだと感心しました。なにしろ聞いていて僕のお腹が「ぐーっ」と鳴いた時には思わず廻りを見回しました。実は小三治師匠を聞くのは35年くらい前に上野か新宿の小屋で聞いて以来です。関西人は基本落語は「上方」であるという定義がありますが(ホントかな)ひねくれ者の僕は学生の頃から「江戸落語」が好きでした。勿論そんなに高座に行ける身でもなくてしかも社会人になってからはずーーっとそんな世界とは縁がありませんでした。宿を始めてすぐのころに一度「布屋」でも落語会を行ったことはありますが・・。やはりこういう芸に親しめる時間が出来たことに感謝してこれからは狂言とかいろいろ出かけてみたいと思っています。でも電車の写真も撮りにいかないと行けないし早く退職したいですがうちの奥さんから絶対無理とダメ押しされています。さて9時前に終演のあと向かうは熊野神社近くの



中華の「七福家」です。ここもラストオーダーギリギリセーフ。前菜に「鶏のネギかけ」と「とんとろ豚のオイスター炒め」「春巻き」とビールで充実した春の休日の〆をしました。あー楽しかった。(帰ったらうちの奥さんは友達と飲み会に出ていてまだお帰りではありませんでしたことを併せて報告いたします)おしまい。


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1 コメント

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満喫 (NOBU&YUKI)
2016-04-28 18:56:55
充実した休日の過ごし方

なかなかですなぁ~~~
ニアミスしそうな地域での
食と学と娯  感服

お久しぶりなので嬉しかった!

  
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