お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

冬の日に仙洞御所と修学院離宮を拝観その1

2013年02月18日 16時47分23秒 | 京都観光
1月に京都市からの指導による防災面での是正工事を実施しました。昨年1月に続く町家の宿をこれからも続けるための工事です。布屋の利用状況を考えると、この冬の時期になります。寒い日が続く中、5日間をかけて「居室部分の排煙」「火器使用室の防火上の工事」を行い、市の建築審査課より確認をいただきました。これで京都市の規定はすべてクリアできました。工事に際していろいろ折衝いただいた建築家の「S」氏には大変お世話になりました。町家を残して「宿」を続けてゆくことはなかなか大変です。我々が宿を始めたころは(2003年)は町家の宿は10軒も満たなかったそうですが、今では100軒を越えるそうで、旅人には選択肢が広がりましたが、受け入れ側はなかなか難しくなってきました。2月も空いた日が続きますので、ここは普段行けないところに行こうということで先日京都御所の中にある「仙洞御所」と「修学院離宮」を拝観してきました。まづ午前中に(11時)仙洞御所の拝観をします。時間ぎりぎりに参集場所の大宮御所に自転車で行くと、なんとこの寒い中、30人ほどの拝観者が集まられています。宮内庁の職員の方(なかなかユニークなおじさん)を先頭に大宮御所から中に入ります。



若い女性から外国の方まで寒い中を進みます。



入口すぐに大宮御所の御殿があります。あれカーテンがしてある。訝る僕に件の宮内庁おじさんが説明してくれます。外観は純和風ですが、中は洋風になっているそうです。外国からの元首等のご利用のためだそうで、靴を履いたままでいいそうです。町家の飲食店の中には、外観のみ町家で、中は靴を履いたままのお店が結構あり、僕なんかは不自然だなあと常に感じていましたが、まさか御所もそうだったとは・・・。



仙洞御所はお庭を主に巡ります。大きな池が北側と南側に二か所あり、まづ北側から進みます。



5月連休前がみごろな藤棚の下の石橋を渡ります。



普段自転車で塀の外を通ってますが、中にこんな大きな池があるとは思いませんでした。



有名な州浜。



お茶室もあります。天皇陛下が泊まられた際は、朝、この池に船を出されることもあるそうです。
約1時間の拝観でしたが、やはり桜の頃、藤の頃か、紅葉のころがお奨めです。ただし、いい時期はなかなか拝観許可をもらうのは至難の技ですが・・・。
拝観を終わって門から出ようとしたら、宮内庁職員さんへ出前のバイクが入って来ました。なんとうちの近くの「チャーミングチャーハン」の出前のおじさんでした。へーつ「宮内庁御用達?!」なんだと見直してしまいます。
ここまではうちの奥さんと二人でしたが、今夜のお客様の仕込みがあるので「私は帰るし、お昼はどこかで勝手に食べてきて」とそそくさと帰ってしまいます。つづく。

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