お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

祇園祭2015 鉾曳き初めの巻

2015年07月14日 17時58分43秒 | 京都観光
本日の京都の予想気温は35度。3時ころにオモテに打ち水をしましたが一瞬で乾いてしまいました。熱中症注意です。さて7月13日に祇園祭の曳き初め(鉾の試運転みたいなもの)を見にゆきました。四条の鉾町界隈は





先日の「長刀鉾」も飾りつけが終わり一般に公開されています。この鉾と「放下鉾」のみ女性は上がれません。







「函谷鉾」です。昼間でも駒形提灯が美しい。四条通の鉾は前日の12日に曳き初めが終わっています。13日は新町通りの鉾の日です。新町通り四条を下がると「船鉾」でそろそろ始まりそうです。



3時からと案内にありますが2時半くらいですでに人で一杯です。



お囃子のメンバーが鉾に上がり笛、鐘、太鼓の音が辺りに響き曳き初めが始まりそうです。町内の方が縄をずるずると前のほうに伸ばしてゆきます。「二列になって縄の両側に並んでください」「決して縄は跨がないでください」と手慣れた案内です。



この曳き初めをするとこの一年の厄除けになると伝えられています。なにしろこの縄に一般人が触れられるのはこの時だけです。縄を持つ手も少し緊張。そして



音頭とりの掛け声でぐいっと縄を曳きます。



ぎしぎしと「船鉾」が動き出します。意外と軽いというか殆ど曳かないでも動きます。ちょっと意外。そのまま新町をどんどん上がり四条の手前まで曳きます。



四条まで行ってまた逆戻りしますが隣の「岩戸山」もこちらに向かって曳き初めをしています。



辺りは曳き初めのひとでかなり混雑。あれっ。



「岩戸山」は近所の小学校の子供たちも参加しています。小さい頃からこうして祇園祭に親しめるんだ。「岩戸山」の曳き初めにも参加してみます。



そしてまたそれぞれの鉾の定位置までもどると「岩戸山」の前後に



近くの「洛央小学校」の子供たちがずらっと並び岩戸山のお囃子にあわせて「踊り」を奉納します。



炎天下のなか伝統のお囃子と子どもたちの踊りに周囲も和みます。京都に生まれて初めてみる祇園祭の隠れた部分に改めてこの祭りの奥深さを感じた半日でした。来年のこの時期に機会があったら是非「鉾建て」「曳き初め」を体験して京都通になって下さい。