お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

日本料理二題その2「乃し」

2006年11月07日 20時24分08秒 | 京都で食べること飲むこと
今日は立冬。昨日までの暖かい日から一転して木枯らし1号が吹く寒い一日でした。暑くもなく寒くもない、いい気候の時はホント短いですね。さて、ここ3日間のお客様はハワイから表千家のお茶会にお越しの5人のグループです。3泊とも貸切なので、毎日朝から和やかに過していただいています。オモテの間がリビング的な利用が出来る5人の貸切がうちのベストです。毎日キモノでお茶会に出向かれていますがお天気で何よりでした。さて日本料理屋の2軒目は北山駅に程近い「乃し」。最近北山に引越しされて、以前に比してお店も風格が出てきましたが、ここで値上げをしない潔さに良心を感じます。10月の献立はまづ先付けに「白粥が入った茶碗蒸しにぷりぷりのイクラ添」(写真)「汲み上げ湯葉にすだちのゼリー添」「造り三種」「鯛の身丈松茸添」「鯵の鮨」「鰆の幽庵」「蕪の銀餡かけ」「季節のごはん」そしてデザートは「無花果と柿のシャンパンゼリー」これで¥5000。とてもゆったり出来る座敷とちょっと素人ぽい女将さん、そして、この値段でいいのと思わせるお料理。いい場所に移転すると簡単に値上げしてしまう店にはぜひこの心意気を見習って欲しいですね。