お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

日本料理二題その1「御所雲月北店」

2006年11月06日 20時05分28秒 | 京都で食べること飲むこと
その昔ホテルに入社した頃だから27,8年前に3年ばかしそのホテルの別館に勤務していたことがあります。嵐山の渡月橋から川沿いに上ってゆくと旅館や料理屋が並んでいます。かの有名な京都「吉兆」を越して突き当たりにお寺の門みたいなホテルが見えてきます。ホテル「嵐亭」(らんてい)。ホテルとは名ばかりの日本風の旅館です。ホテルマンではなく旅館マンも3年ほど経験しました。フロント勤務ですが、あるときはお布団ひきから、舞妓さんの手配から、料理場とのやり取りやら、色んな事を学びました。そこで懐石料理について多少学んだわけで、これは今も結構役に立ちます。前置きが長くなりました。先日、以前から気になっていた「御所雲月北店」を訪ねてきました。古い町家を改修したお店でいただく野菜を主体にしたお料理はゆったりと頂けます。先付けは「ゴマ豆腐」そして「土瓶蒸し」「しめ鯖」「豆乳なべ」「造り三種(鯛うす造り、イカ、焼き鱧)」「かますの焼き物」「煮物(なす、生麩、小芋)」「穴子のてんぷら」「焼きおにぎりの椀物」(写真)そして「わらびもち」で¥5000。変な居酒屋でもこれ位かかるのに比べてなんと良心的な価格。しかも焼き物は料理長自ら炭火で仕上げてくれるという演出まであって大変結構でした。小さなお店なので要予約です。