goo blog サービス終了のお知らせ 

お宿&かふぇ 布屋 《主人のひとりごと》

120年経った京町家を改修した民宿『布屋』

僕も時にはフレンチのランチを。

2014年10月22日 19時35分00秒 | 京都で食べること飲むこと
いつも女子会やらお茶会やら色々出かけているうちの奥さんからたまには二人でランチに行こうなんて珍しくお誘いが掛かります。予約が無い日なのでその足で国立博物館の「京へのいざない」も行きたいとのことで雨模様なので市バス一日乗車券で出掛けます。府庁前バス停から河原町丸太町へ。雨でなければ自転車で15分くらいですが一日乗車券で3停留所を乗ります。バスを降りて5分くらいに目指すレストランがあります。寺町方面とかに自転車で行くときに前を通って二人とも気になっていたお店です。



御幸町夷川上るにある「ブラン・ピエール」です。シンプルなんですが入口の窓から奥に緑が見えていつも前を通りがかるときにお客さんで賑わっています。いつも入口に「只今満席です」なんて表示が出ているとうちの奥さんが言うので前もって予約をしておきます。つまりは自分が行きたかった店にたまたま誘われたみたいです。でもB級ばかりの僕もたまにはこういうと処でランチもしてみたい。で店内に入ると



カウンター7席、2人掛けテーブル5卓というこじんまりした店内はほぼ女性で満席です。奥に大きな窓があって庭の大きな木の緑がみえていい感じです。早速メニューを見ると一番安いランチが¥1300です。うちの奥さんがそれでとオーダーしそうになるのを止めて、次の¥2000にしようと提案します。えっいいの?とちょっと嬉しそうです。もう一つ上が¥3200ですがここは真ん中でオーダー。出てきたのが



小さなアミューズ。次に



生ハムとイチジクのサラダ。丁度イチジクが旬ですね。そして



スープ。これも美味しい。次が選べるメインのうちで



黒豚バラ肉の煮込み。トロトロで美味しい。自家製パンも思わずお代わりします。(二人とも)デザートは別料金なのでオーダーしませんでしたが両隣のテーブルはデザートを召し上がってます。思わず僕たちも追加でお願いします。



これで追加¥300です。ガトーショコラとソルベ。うちの奥さんはタルトをチョイス。食後の珈琲も美味しい。シェフ一人とサービス兼務のコック一人とオモテのサービスが女性(奥さん?)の3名で切り盛りしていますが完璧。非常にコストパフォーマンスに優れているなんて思っていたら後で知ったらミシュランのビブグルマンに選ばれてました。どおりでいつも一杯なんだ。夜はコース料理以外に「ブイヤベース」セットが¥3980もあります。これから冬に向かっていいかも。大変満足して御幸町を丸太町方面へ。



週1回だけのパン屋さんがあります。



ずーーっと前から気になっていた「吉田屋料理店」をやっと発見。自転車で通るときにいつも何処かなーと思っていましたがこれでは歩きでないと見落とすはずです。



こんな路地の奥にあるんだ。ライターの「T」さんに以前からおススメされていましたが今度行ってみよう。そして河原町丸太町バス停から202番で東山七条へ。時間はお昼をゆっくり食べてたのでもう4時近いです。うちの奥さんが「金曜日だから国博は夜8時まで大丈夫だよ」とのこと。早速入場券売り場に行くと「5時までですけどよろしいですか?」「えっ?8時までじゃないんですか?」「特別展を開催している時だけですよ」だそうです。



特別展の「鳥獣戯画」は来週から!折角だから1時間しかないけど入ることにします。ここで喧嘩にならないところが我々ですね。駆け足で常設展の平成知新館をみます。見どころの「伝源頼朝像」とか雪舟の「天橋立図」とかをよーく見て帰途につきます。でもランチが良かったので二人とも満足の半日でした。



御所周辺ちょこっと散歩(中華・パン屋・雑貨屋めぐり)

2014年08月02日 17時37分09秒 | 京都で食べること飲むこと
8月に入りました。今夜から「京の七夕」が始まります。直ぐ近くの堀川通りで七夕の飾りつけを楽しめます。初日の今夜は生憎の小雨模様ですがそんなにきつくないのできっとたくさんの人が来られるでしょう。前日の昨夜試験点灯があり、お泊りのお客様が二組とも見てこられました。空いていてとてもよかったとのこと。前日が穴場かも・・。
さて先日またまた宿泊客がゼロの日があり、こういう日は普段行けないランチとかに行くことにします。うちの奥さんが何回か行っていて話に聞いているお店のひとつに中華の「燕燕(えんえん)」があります。僕的な中華は「七福家」とか大衆的になるので今日はちょっと女性好みなお店にします。自転車で御所を抜けて寺町今出川あたりの御苑内に駐輪していざ。



外観はちょっと中華に見えません。



ドアをあけて中に入ると中華料理屋のイメージはなく、ちょっとおしゃれなカフェみたいなインテリアです。その時のお客様は全員女性で男性は僕一人です。近所の主婦のグループや隣の同志社女子大学の学生さん(推測ですが)とかが楽しそうにランチを召しあがっています。お昼はランチメニューしかありません。





¥850でデザートにたっぷりの杏仁豆腐までついてます。(これが人気の秘密?)しかもオーダーの時にご飯の量を聞かれます。うちの奥さんが少な目。僕が多い目にしました。写真でもわかりますよね。メインもスープもザーサイも優しい味で女性が多いのもうなづけます。大衆中華ばかりでなくたまにはこういうところもいいですね。(でも一人ではちょっと無理かな)さてお店を出て今出川をちょっと散策します。



ほんやら洞です。相変わらずです。学生の頃は(40年前!)ちょくちょく来てましたが・・。そのまま行くと河原町今出川交差点の手前にお目当てのパン屋さんがあります。



どうみてもパン屋には見えないですね。「アルチザナル」です。うちの奥さんの友人の一押しのパン屋さんです。最近人気があるみたいで少し前にお泊り頂いた姫路のNさんにもお土産で頂いたパン屋さんです。おじさんはドアを開けるのに勇気がいります。まーうちの奥さん好みのシンプルインテリアのパン屋さんです。よくある山積みのパン屋の対極で本当にシンプルな商品構成です。うちの奥さんから何がいい?とかいわれるので「クロワッサン」「メロンパン」を所望します。メロンパンは丁度焼きたてです。即、御所に引き返します。



後姿がちょっと中年ぽくなってきましたね。(内緒ですが)世間でこんなこと言うとセクハラと訴えられる?



早速、御所のベンチで「メロンパン」にかぶりつきます。(上品な出来上がりですが)うーーーん こんなに美味しいメロンパンは初めてだ!パンは焼きたてに限りますね。2個買えばよかった!(中華ランチのすぐ後なのによく食べますね)ちょっとベンチで余韻にひたりながら「クロワッサン」も期待できそう。さてこのあと雑貨屋さん巡りに出かけます。



河原町今出川をすこし下がったところにある「やっほ」です。いつの間に出来たんだろう。「ちょっと懐かしい日本の原風景」をテーマに小さな家具から大きな食器棚まであります。今日は配達日とかで品物は少なったけれどけっこううちの奥さんが興味深くチェックしていました。お店の女性に「ここ前何屋さんでしたっけ?」「クリーニング屋さんでした」とのこと。すぐ隣が



あんみつの「みつばち」です。ここは元結納屋さんでした。そして次に向かうは



かもがわカフェの階下にある



「ストックルーム」です。「女性の一人暮らしを美しく見せる家具」がテーマです。しかいどこもみんな若い女性が中心になってやってますね。そして次に向かうがここはちょっと探してしまいました。





「トリバザール」です。三本木というちょっと奥まった通りのバス停からも相当遠いし、よくこんな解りにくいところで雑貨屋が出来るもんだと訝しがる僕の前を数人のお客様が来店です。普通の3階建て建売住宅を本当に上手に直して雑貨店をしているこの店の女性に感心します。行けば解りますがやはり芯がある女性はスゴイですね。ここの品ぞろえとセンスがお気に入りのようで、大きなかごを買おうとします。が、まだ周辺のお店めぐりが終わってないので購入は次回にしてもらいます。



河原町丸太町上るにある「kit」です。ここも最近出来たみたい。訪れるたびに異なる表情をみせる生活雑貨店だそうです。



すぐ隣に「丸太町東洋亭」があり、この店も階上をみると元の店舗名が残っています。ここは洋品店だったようです。このお店は結構拘りがあるようで商品構成がちょっと高めのようです。このあとトルコ絨緞屋とかかの有名な「モリカゲシャツ」(ここはさすがに入れなかった)とか昔からある陶器の「草星」さんとかを覗いていたら夕方近くになります。しかしみんな昔の店舗をうまく利用して新しいお店を始められていますね。出町からこの河原町丸太町周辺はお店めぐりの人には楽しい時間が過ごせますよ。最近人気がある「食堂ほかげ」なんてよく見ると散髪屋の看板がいまだに健在です。ちょっと疲れたのでお茶の時間にします。が、そこまで考えてなかったのでどこへ行くかでちょっと険悪になります。近くでは「一保堂の喫茶室」とかもありますが、ここはまだ行ったことがない店で考えます。そうして思いついた!と自転車で御池方面に向かいます。



たどり着いたのがお茶の「小山園・西洞院店」です。かき氷もありますがここはやはり



抹茶ロールと冷たいお茶セットにします。

椅子席の他に2名しかはいれないお茶室があり、靴を脱いで畳に坐ってお茶とします。



躙り口風に造られていてお庭が眺められます。しかしここも平日というのに次から次からお客様が来られます。そして満足して家路につきます。結構充実した半日でした。おわり。












或る日の午後、昔懐かしい喫茶店に寄ってみた。

2014年06月22日 19時28分14秒 | 京都で食べること飲むこと
6月もまもなく終わろうとしています。以前のように5月も6月もずっと宿泊予約が、びっしり入ってるわけではなくて、一組だけの夜も結構ありますが、そうなるとなかなか出かけるわけには行かないので、留守番係はそれなりにつらい日々なわけです。先日久しぶりに宿泊ゼロの日があり、清掃作業のあとで、夕方ちょっと散歩に出かけてきました。二条通りをぶらぶら歩いていると結構新しいお店が出来ています。でもあれ?ここにあったはずのお店がなかったりという驚きもあります。和食の「かわとも」とか「20℃」とか・・。河原町で中古オーディオの「ハイファイ堂」に寄り道して(何時になったらJBLが買えるんだろう)、木屋町の中古レコード屋を捜したり(見つからなかった)、例の「ブックオフ」で何冊か買って(最近、新刊は余程でないと買ってない)、そういえばみんな中古屋だ。木屋町から河原町を歩いていると元ヤマト民芸のギャラリーだったところが美容室になっていたり、河原町四条の「ナムコワンダーランド」がビル丸ごと改装工事中です。ここに京都初の「H&М」が出来ます(関係ないけど)。歩いていてふとそういえば昔懐かしい喫茶店を思い出します。



四条河原町の一筋北側をすこし入ると



「築地」があります。今から40年くらい前の学生時代に時折立ち寄っていた喫茶店です。当時四条河原町周辺では、今でも健在な「フランソア」、「ソワレ」があり、もう無くなった「ミューズ」や「開化」などで今から思うと無駄な?時間を過ごしてました。築地の入口の戸をあけて中に入ると、まったく昔のままの姿があります。昔のように2階へ上がると学生時代にタイムスリップします。



薄暗い店内は時が止まったかのようにあの時代のままです。



木製の椅子や小さなテーブル。驚いたことにすべて磨き上げられたように丁寧に大切に使われています。珈琲を注文すると、昔とおなじ器に「ウインナコーヒー」が供されます。



ここでは、珈琲と注文すると「ウインナコーヒー」が出てきます。スタバとかしか知らない若い方は「えっ、なにそれ」と言われるかも。上質な生クリームで覆われた珈琲がなかなか懐かしい味です。笑い話ですが、学生のころ(40年位前)北海道の田舎町を旅していて、とある地元の喫茶店で「ウインナコーヒー」を注文したら、マスターが悩んだ末に珈琲に「ウインナソーセージ」を浮かして出してきたなんていうことをふと思い出しました。夢の中の話かもしれませんが・・・。旅に出ていたあのころはどこの町に行ってもちょっといいなと思う「喫茶店」を見つけては、珈琲を味わい、少し本を読んで、ただぼんやりと時間を過ごしていました。いまから思うと贅沢な時間を過ごしていたものです。そろそろうちの奥さんとの待ち合わせの時間が来たので階下に降りて会計をします。カウンターにふと目をやるとそこには昔懐かしい「マッチ」があります。



帰ってから昔のマッチのコレクションボックスを探してみると、ありました。学生時代のころの「築地」のマッチです。(久しぶりに開けてみると、随分懐かしいマッチがゴロゴロあります)しかし驚いたことにマッチのデザインは全く変わっていません。ここまで歩いてくる途中に色々なお店の盛衰を見てきましたがマッチひとつ変わっていないことにただただ感心します。



ひとつ違うのは、昔「築地」は河原町四条の一筋目と、もう一軒、二筋目にもあったことです。僕の昔のマッチにその歴史が記されています。ちょっと懐かしい喫茶店のお話でした。

行ってきました山元麺蔵

2014年03月19日 19時01分25秒 | 京都で食べること飲むこと
月日が経つのが早いですね。それだけ年をとったのかな・・・。いつの間にか3月も中旬です。今月に入ってからお泊りのお客様の年齢層がかなり若いです。高校卒業の旅行で何組もお泊り頂いています。いつの間にか自分たちの娘や息子の世代よりずっと若い方々がお客様として布屋に来て頂いています。布屋を始めたころはまだ息子も高校生だったし、娘も大学生でしたからそんなに違和感もありませんでしたが、最近は彼女たちの親御さんより僕たちの方がぜんぜん年上なんだと感じています。でも出発の際に記念写真を撮ってあげるときに「お父さんもお母さんも一緒に入ってください」なんて言われると照れくさいやら、嬉しいやら・・・。しかしこの朝の撮影も最近は「スマホ」ばかりで、デジカメ(コンデジ)がホントに少なくなりましたね。たまにカメラ女子がミラーレスとかびっくりするぐらいのでかいデジイチを出される時もありますが・・。さて本題。かねてから何度もチャレンジしていた岡崎の「山元麺蔵」についに行ってきました。娘の友人の結婚式が上賀茂神社でありまして、ちょこっとお祝いに顔をだして、中途半端な時間になったのでこういう時は行列もないだろうと岡崎までくると



まだ許せる範囲の行列なので



早速並ぶことにします。土曜日の午後3時過ぎです。(でも数組並んでいる)



並んでいるときにお店の女性がメニューを持ってきて注文を聞いてゆきます。(なるほど店内に入ってもしばし坐って待ちます)20分位でカウンター席に案内されます。カウンター席の一番奥側です。(この席が一番臨場感が味わえます。ラッキーでした)



僕はこの際だから「赤の麺蔵スペシャル」にします。「辛いですけど大丈夫ですか?」とくだんの麺蔵主人が聞いてくれます。うん大丈夫と僕。



うちの奥さんは定番の「土ごぼう天うどん」です。結果的には、はじめてならオーソドックスなメニューの方がうどんの味も楽しめるようです。でも一番感心したことは「麺蔵主人」の仕事に対する情熱が食べている最中でもひしひしと感じられることです。なにしろ毎日毎日あんなに行列があるのに、親切丁寧な仕事ぶりに感心しました。お店のスタッフ全員が一丸となって旨い「うどん屋」をやっていることを感じるだけでも店に行く価値があります。カウンターに座ってあのごぼうを揚げるところも必見です。お店を出てから我々の会話は「まだ若いからできることやね」今から11年前の布屋を始めたころは、民宿の清掃を終えて、直ぐに「かふぇ」を営業していたし、カレーやらケーキの仕込みも大変だったことを思い出します。体力的にも、もう今は出来ませんね。そう僕も今年で「還暦」です。先日、公務員の友人が「あとちょうど一年や」と呟いていました。僕も「あと一年や」と呟いたら、うちの奥さんに「なに言うてるの 布屋は あと10年や!」だって。やれやれ。

西陣でパンケーキ

2013年10月20日 17時59分26秒 | 京都で食べること飲むこと
朝晩肌寒くなってきました。ついこの間まで蚊取り線香を毎晩つけてたのに、もう靴下がないと足元が冷えます。さて10月初めのお休みの朝に西陣へパンケーキを食べに行きました。ちなみにパンケーキとホットケーキの明確な差がいまだによく解りません。パンケーキで思い出すのはだいぶ昔のホテル勤務時代に出張で東京に行ったときに泊まったホテルの朝食のブッフェで食べたのが記憶にあります。その頃は上司の紹介の関係で結構いいホテルに泊まらしてもらってました。帝国ホテルもそのひとつで、その当時の上司の友人がいた関係で一人の出張だったのに帝国ホテルのタワー館(当時は今みたいに外資のホテルがほとんどない時代でタワー館ができて直ぐの頃)のスイートルームにグレードアップしてもらって、ひとりで泊まったことがありました。今から思えば勿体ないハナシですね。だってホテルには夜遅く戻って、翌朝早く出かけるのにあんなに広い部屋はいまだに泊まったことがありません。さて西陣のパンケーキ屋さんでした。



大宮今出川下がるあたりは昔は織物屋さんで栄えた「千両辻」といわれたところです。



今は大きな町家も飲食店に利用されたり、町家写真館や町家美術館、子供たちの学習塾とかいろいろ利用されています。その中のひとつが目指すパンケーキのお店です。「ラインベック」です。朝8時から10時までのモーニングタイムがお値段的に昼間よりお安いらしく、しかも昼間はいつも自転車がお店の前にいっぱい並んでいるので、うちの奥さんの号令で朝の8時過ぎに自転車で向かいます。今回はたまたま息子も休日で3台の自転車でいざラインベックへ。



さすがに平日の朝からお客さんいないだろうと思っていたら2組もいます。



靴をはいたままテーブル席に案内されます。そして朝限定の「リコッタチーズのパンケーキ」をオーダーします。注文を受けてから焼き上げるんで多少時間に余裕が必要です。そして







うーん。美味しい。断然ホットケーキと違う。これは家庭ではちょっと真似できない。添えられたメープルシロップも拘りが感じられる。ただしこのメニューは朝限定10食とのこと。珈琲もついて¥950(だったと思う)は早起きは3文の得です。10時以降はいろいろなパンケーキがありますが大体¥1000を超えています。でもうちに泊まって朝ごはんを食べて直ぐにこれはいくらなんでもちょっと無理なので他所でもう一泊される京都2泊旅とかの人におススメです。








土用の丑とあんみつ

2013年07月24日 16時18分16秒 | 京都で食べること飲むこと
ウナギの高騰でここ2年位食べていないと僕がぶつぶつ言うので、土用の丑の日くらいは・・・ということで南座のすぐ隣にある鰻屋さんへ出かけてきました。



さすが土用の日の前日とはいえお店はかなり混み合っています。入口には只今満席の表示。午後2時近くなのにやはり混んでいるんだと頷く我々。やっとお店の人が案内してくれます。が、順番に焼いてますので1時間くらいかかりますよ。



折角なのでここは待ちます。そして出てきたのが





お箸で切れる鰻を食べたのは本当久しぶりです。京都では関西風ではなく、蒸すスタイルの江戸風のお店の方が多いように思います。大層満足しましたが、次に「あんみつ」を食べるそうで、大和大路を越えて直ぐにある甘味屋さんに入ります。





以前は河原町にあった「月ヶ瀬」です。ここも3時過ぎでお店は一杯の人です。ここでは



「白玉入りクリームあんみつ」をいただきます。廻りの女性客はみなさん抹茶がかかった氷を召し上がってる方が圧倒的です。



あんこと黒蜜と寒天と白玉の絶妙なハーモニーです。僕的にはかなり甘いですが・・。次に向かうのが花見小路を反対側に渡った「鍵善」です。まさかここで「くず切り」は食べません。お買い物です。



さすがに祇園祭の設えです。反対側の歩道には「ぎおん辻利」さんの長蛇の列が見えます。



日曜日なのに宿泊予約が無いのでお出かけしました。我々がめったに見ない日曜日の祇園風景です。うちのおばあちゃんのお付き合いで美味しいものをいただきました。「感謝」! しかしよく食べて元気でなによりと実感した半日でした。


5月の散歩 街中編

2013年05月13日 18時19分59秒 | 京都で食べること飲むこと
暑かったり、寒かったりの変なお天気のGWも終わり、布屋も一段落。ぽっかり空いた5月のある日に、母娘で映画に行くそうです。ランチ位やったら一緒に行ってもいいよと、娘に誘われます。珍しく、行きたいところのリクエストも尋ねられます。うーんそう言われてもなかなか思いつきません。値段も手ごろで、映画館に近いところとなると限られます。そうだ・・・



向かったのが寺町三条の「スマートコーヒー」のランチです。かなり前に一度チャレンジしましたが、13時ころでもかなりの行列で諦めた記憶があります。今回は余裕をもって12時前なら大丈夫かなとお店の前で待ち合わせ。あれ?誰も並んでいない。お店のご主人がコーヒー豆を焙煎機にかけたりしています。恐る恐る今日はランチあります?と尋ねると、「どうぞ、どうぞ」と意外な展開。初めて2階へ上がります。古ぼけたガラス扉を開けると、落ち着いた色調の店内には、数えるほどの人しかいません。なるほどGW直後の京都は、ほんとに観光客が少なくて、こういう普段から混雑しているお店は、かなりお奨めです。さてランチは8品ほどから2品選べてライスかパンが選べて¥1050です。



僕はポークソテーとベジタブルオムレツ。



娘はクリームコロッケとチキンソテーです。
どちらも懐かしい洋食の味です。ちなみにベジタブルオムレツはこの店のオリジナルでオムレツの中身は野菜炒めで、僕としてはナイスなチョイスであります。店内を見回すと意外に「おひとりさま」のお客様が多いので、今度は一人で来ても大丈夫そうです。ゆったりとランチを楽しんだ後に映画までまだ時間があるとのことで、向かうは、最近街中にできたスパーマーケットです。



東洞院三条下がるに以前あった修学旅行を主に受けていた旅館が廃業した跡地に新しい感覚のスーパーが出来ました。町家のバイク屋の隣にちょっと今風の店構えです。



もともとは八百屋さんなのかお店は「八百一 本館」とあります。1階が野菜やらパン、肉、魚などで珍しい野菜も並んでいます。うちの奥さん曰く野菜も安いがことのほか「ハーブが安い」とのこと。2階がこだわりの品やお酒、お惣菜、雑貨などが美しく並んでいます。そしてすごいのが3階。





なんとビルの屋上に畑が広がっています。「六角農場」です。なんとここでトマトやらイチゴやらを栽培しています。周りはマンションやらオフィスビルが立ち並ぶ中、ここは別世界のように蜂も飛んでいます。「良い子はここで遊ばないでね」なんて小さく看板が出ていますが、親がちょっと目を離したら、泥んこ遊びでも始まりそうなくらい自然を感じられます。さてまだ映画まで時間があるらしく「お茶でも・・」と娘がつぶやきます。そこで街中のケーキ屋さんでまだ行ったことがないお店へ向かいます。



町家のお店「松の助」です。西陣で今 大人気の「パンケーキ」の店の本店?です。

僕は



NYチーズケーキ。



娘は アップルパイ。(実はここでも パンケーキが食べれます)



満足げな母娘はこのあと僕に「ごちそう様」とつぶやいて映画に向かいました。美味しいランチとケーキの数時間でしたが、よく考えたら散財したのは僕で、なんか複雑な気持ちで家路につきす。



ある日の夜ごはん

2013年05月11日 15時59分25秒 | 京都で食べること飲むこと
新緑がきれいになってきた京都です。
春になって、やれ今日はお友達とランチだ。はあ夜はどこそこの和食屋さんだ。さて娘と久しぶりにお茶だ。北海道時代の友達と町家のお店めぐりだ。と、うちの奥さんのお出かけ率は上昇の一途です。逆に、すこぶるお留守番率が増す一方の僕です。そこでちょっと悪いかと思ったのか、ある夜に二人でご飯に行くことになりました。西陣にある和食のお店のランチが非常に良いので、夜もかなり期待できるとのことで、昼間の買い出しを終えて、歩いてそのお店へ向かいます。



西陣の智恵光院今出川角にある「旬彩 咲や」です。
カウンターと小上がりの座敷だけの本当に小さなお店で、予約が必要です。ランチは¥800で、限定15食位らしく、これも予約をしたほうが無難だそうです。ここの「大将のおまかせコース」¥3500が素晴らしい。

付きだし うるい、白魚の明太和え
揚げ物  桜えびのかき揚げ
造り   白魚、鯛、とり貝、カツオ、あなご焙り
焼き物  桜マスの味噌漬け
中皿   牛腕肉 白和え山葵添え
     トマト 花山葵ポン酢味
炊合せ  ごぼう 新じゃが 穴子雲丹巻き上げ
ご飯   竹の子ごはん
赤だし
黒蜜のアイスクリーム

板前割烹風のカウンターで食べたので、写真はありません。
(大将が作っている目の前で ブロガーではないので 食べて、飲むことに専念)
お酒もこだわりがあるみたいで
佐久の「明鏡止水
奈良は御所の「森の風」(これが又旨い)
安芸の「美・・」(名前を失念)

本当に季節を感じられる料理と美味しいお酒で大変満足しました。

帰りも歩いて帰りましたが(25分くらい)、うちから歩いて行くのにちょっと遠いのが難点ですが・・

「たまにはこういうところもいいでしょ」と、うちの奥さん。
ちなみに彼女は、昼、数回、夜も2回目だそうです。・・・・女性はいいですね。

三条商店街ぶらぶら その3

2012年08月03日 17時10分01秒 | 京都で食べること飲むこと
今日も空はギラギラ照りつける太陽が36度近くまで気温を上げています。お客様が帰られた後の大仕事が、冬の掛け布団干しです。お泊りのお客様はお気づきですが、布屋では夏用と冬用の掛け布団の2種類があります。冬用から夏用に替えるころは大体梅雨の時期なのでとりあえず布団をしまい、夏の太陽が出るころに屋根で布団干しをしますが、これがなかなかムツカシク、太陽と雲の動きを見極めて干さないと、突然雨でも降ろうものなら大変です。ここ数日は大丈夫そうなので、順に干していきますが、屋根が”かんかん”に熱くなっていてなかなか大変なのです。それはさておき「あみたつ」のつづき。

実はこの鮮魚屋さんが夜になると



このようになります。いつも近くを通るうちの息子が三条商店街にスゴイ居酒屋があると報告を受けた我々「居酒屋同好会」(会員我々2名)が少し前に調査に出かけてきたわけです。



昼間の鮮魚のお店に、ビールの空きケースで椅子が作られて



冷蔵ケースの上に、コンパネで作った板が置かれ、なんとテーブルになります。冷蔵ケースなのでテーブルもすこし斜めになります。
しかし、しかしですよ、出てくる品はどれもスゴイ。



刺身の盛り合わせも、ホンマこの値段でいいの?という料金設定です。ビールも同様。お店もなんか素人風ですごくいい雰囲気です。
うちの奥さんが矢継ぎ早にオーダーして、出てきたものがすごいボリュームで、食べるのに忙しくて、思わず写真を撮るのを忘れてしまうほどです。日曜と月曜がお休みみたいです。

魚好きのうちの奥さんが、また行きたいといつも言ってます。おわり。





三条商店街ぶらぶら その2

2012年08月02日 17時19分17秒 | 京都で食べること飲むこと
只今外気は35度。うちの場合お向かいが全面的にガレージになったので、西日がガンガンで打ち水効果がまったくありません。あと1週間くらいはこの暑さが続きそうです。
さて三条商店街のつづき。


この商店街活性化の第一弾?としてオープンしたカフェ「さらさ3」の前は相変わらず自転車がいっぱい並んでいます。夜は気軽に食事ができるので若者に人気です。


そして靴修理のお店があります。


自転車屋さんの「ナチュラルサイクル」です。その昔「さらさ」がまだ三条に一軒だけしかなかった頃(町家店舗のはしりだった)その1階にあったのがナチュラルサイクルでした。


そしてちょっと気になる中華屋さんがあります。(次回ここに来ようかと思ってます。)


中ほどにあるのが「パンスケープ」というパン屋さんです。

小麦を石臼で自家製粉した挽きたての小麦粉を使用したパン屋さんです。
もっちりした味わいのパンは滋味があふれます。サンドイッチも美味しそうです。最近我が家では「フィルアップ」と人気を競っています。


そして魚の卸屋さんの「あみたつ」があります。
ここがスゴイ。つづく。