曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「真田丸」第46回「砲弾」の感想

2016-11-21 15:57:00 | 大河ドラマ


真田丸が邪魔だ、親子揃って手こずらせおって、と家康がぼやく。イギリス製の大砲がまだ到着しない。本多正純が徹夜で銃撃したらと提案するが、弾が勿体ないわと却下。その代わり、30万の兵を3つに分けて夜じゅう鬨の声を上げさせることにした。

ステレオで迫ってくる男たちの声にビビったり苛立ったりする大坂勢。だが、百戦錬磨のきりだけは冷静。

「本気で攻めてくるときは、あんなにのんびりした声は上げないわよ」
「いい?ビビったら負けよ」

きりに実戦部隊の一つを任せるか、強いメンタルで大蔵卿局をぶっ潰してほしい。

真田丸の勝利に喜ぶ秀頼が総攻撃したがっているのを幸村が止める。再度攻撃されるのを待って再度撃退すると。その作戦はいいと思うが、他の四人衆や牢人たちは我慢できなさそう。

平野長泰が七本槍で唯一秀頼に味方する者として信之を唆していた。信之は秀吉に何の恩もないから拒否するのかと思ったら、既に手を貸すつもりでいた。稲さんに叱られても「俺の一生に一度の馬鹿を通させてくれ」と突破。しようとしたら、出浦氏が出て来て、ネバネバするものを投げつけて阻止。彼は信之の家老になっているそうだが、相変わらずカラスみたいな扮装だった。

家康は次の手として信尹を召喚し、甥の幸村を調略させようとする。信尹が「城に渡りを付けてくれ」と言うと、三十郎が真田丸に向かって矢文を放った。佐助が北斗二指真空把でナイスキャッチ。ていうか、真田の連絡網は、そういうシステムになってるのかい。

家康が出した条件は十万石だった。信尹はかっこよく向こうを向いたまま「読まんでいい」と言い、幸村も破って読まなかった。

この調略会談で、幸村が息子・大八を連れてきていることが判明。一度も映っていないと思うが…。

調略に失敗したので、今度は織田有楽斎を通じて和睦させる作戦。やはり内通者は有楽斎だった。大蔵卿局も加勢して秀頼は和睦を決断してしまった。

しかし、その直後、幸村が茶々を説得して和睦をひっくり返した。

秀頼「この城の主は私です」
茶々「あなたを生んだのは私です。だからこの城の主は私です」

すごい理屈だった。うちの子にも使ってみよう。

秀頼「私の発言には重みがあると言ったではないか」
幸村「殿が誤った断を下したら、全力でひっくり返します。勝つためにここに来てるんで」

有楽斎と大蔵卿局に押しきられた時点で、秀頼にこの発言の重みを主張する資格はないわ。

塙団右衛門の発案で夜襲をかけることになったが、幸村の許可はもらっていないらしい。

毛利勝永「流れでなんとなくあいつが総大将みたいになってるが、全然そんなことないから」

というわけでやることになったが、明石全登はミサがあるので欠席。長宗我部盛親は、大大名のプライドから塙団右衛門の下につくのが嫌らしい。そこへ、ひょっこり幸村が現れて参加することに。気分を変えたいそうだ。

今回の戦闘は屋外のロケではなく、スタジオのセットっぽい。いつものように画面内には十数人しか出てこないが、画面外には数千人の兵がいるのである。殺陣はまあまあ力が入っていて、幸村の動きにはVFX的な残像が付加されていた。若干速回しもしていたと思う。「精霊の守り人」の殺陣技術が生かされていた。

又兵衛は、折れた槍の柄で暴れまわっていた。塙団右衛門は木村重成のピンチを救い、「塙団右衛門参上」の名刺を置いた。この夜襲は概ね成功だったように見える。

やがて、徳川陣営にイギリスのカルバリン砲が届いた。

家康「淀君の在所はどこじゃ」
且元「そ、それは…」
家康「逆じゃ。在所が分かれば、そこを避けて撃つこともできよう」

読みが浅い且元は、茶々が天守の南に居ることを教えてしまった。

家康「天守の南を狙って撃て」
正純「かしこまりました(ニヤリ)」

予想通りの誘導尋問だったが、脚本もうまい。家康の頭のよさや悪賢さが、いい感じに示されたシーンだった。

茶々の侍女長?のきりは、お寸という侍女に憧れられていた。

お寸「きりさんは堂々としていて憧れます」
きり「まあ、昔から物に動じないって言われてきたわね」

直後、カルバリン砲の砲弾が天守の鯱を直撃。鯱は侍女達の上に落下して建物を破壊し、お寸以下数名が下敷きになってしまった。お寸の発言は死亡フラグだったのか…。

次週はこの砲撃にビビって休戦するのだろうが、タイトルが「反撃」である。さて、誰が誰に反撃するのか。個人的には五人衆が大蔵卿局と有楽斎に猛反撃してほしい。


和睦に決まったと聞いて表情が固まった幸村

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