曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「軍師官兵衛」第40回「小田原の落日」の感想

2014-10-05 23:28:20 | 大河ドラマ
台風18号情報の枠が常時入って、画面が狭い回であった。

三成の傲慢さが極まってきた。小田原攻めのために駿府城に入りましょうという官兵衛の策に正面から反論。秀吉の目の前で睨み合った。このときは、秀吉が官兵衛の策を採用して、ギリギリ踏みとどまったが、ダークサイドに堕ちるのは時間の問題という感じ。

じゃあ三成を排除すればいいじゃない。と利休がいうが、官兵衛は「三成は殿下の右腕だから」という理由になってない理由で「無理です」という。天下無敵の天才軍師じゃなかったのか? 官兵衛なら三成ごとき簡単に消せると思うのだが。

まあ、史実がそうなってないので、しょうがないね。でも、もう少しもっともらしい理由を考えて欲しかったな。

諸大名の妻子を京に住まわせることになった。人質として。それも三成の策らしい。人質だけど、テルさんはおねさんの近くに居られるからか、なんだか楽しそう。得意のホームドラマも展開。息子の嫁が単身赴任の夫と離れて寂しがるのを慰める。久しぶりに熊之助君も登場。まだ生きてたんだね。

いつやんのかなあ、と思っていた一夜城は、秀吉がやったみたいだが、「樹木を切った」と説明的な台詞を言ったのは官兵衛だった。誰の功績なのかよく分からないまま進行。

三成の忍城攻めは、秀吉のセリフだけで「失敗」と断定されて終了。この城攻めは映画「のぼうの城」となったアレだ。失敗する様が少しでも絵として映れば視聴者としても少しは溜飲が下がったところだが、戦のシーンが極端に少ないドラマなのでしかたない。

官兵衛が北条氏政にいう「北条を残すためにも」は、生きていてこそというこのドラマを貫くテーマに沿っていて、ブレない男だなと思った。その生き方が戦国のドラマとして見ていて面白いかは別だが。

官兵衛に対して偉そうに話しかけるやつは誰だと思ったら、豊臣秀長だった。相変わらず貫禄がない。豊臣家の行く末を案じる発言は、死亡フラグなのだろう。

秀吉、官兵衛、小早川隆景が額を寄せあっての作戦会議に、なぜか利休が居る。利休は官兵衛派だが、淀君を呼べばいいんじゃないかという。主人公側として正しい策なのかよく判らない。判らないが、竹の花入れを捨てられてしまい、また死亡プラグ二つ目が立った。

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新型デミオについて考えた

2014-10-05 00:21:08 | クルマ
ホンダから「あなた様のストリームはワンオーナーで人気があります」「あなた様のストリームは当店でメンテナンスしているので買い取ってから自信を持って売れます」的なことが書かれた紙が郵送されてきた。先日の半年点検で「乗り換えるかも」と言ったからだろう。

その点検の時、フィットの2015モデル(今秋の小マイナーチェンジ)がどうなるのかについては聞いているのだが、たぶん秘密なのでここには書かない。あしからず。

次のクルマは多分フィットになるとは思うのだが、まだ決断していない。「ストリームより短くて取り回しやすい」あらゆる車を一応検討している。

その中で、候補に挙がっているのがマツダ・デミオだ。まだガソリン1.3だけだが、先日新型に切り替わった。すごくかっこいいと思うのだが、残念ながら全長が4メートルを超えてしまったので(4060mm)、うちの後継車争いでは一歩後退。うちは夏の帰省でフェリーを使う。4メートルを超えると料金が高くなるのだ。もちろんストリームは思いっきり4メートル超料金なわけだが、せっかくダウンサイジングするんだから、4メートル未満のクルマにしたい。一台売りそこなったねマツダは。しかも、6センチはみ出した理由がデザインだというから困ったものだ。ユーザー目線ってやつができてないんじゃないか?

だが、船賃が高くなることを差し引いても、今度の4代目デミオはかっこいい。3代目アテンザがやたらかっこよく、マツダらしからぬ高級感さえ漂い、「こいつはジャガーかアルファロメオか!」みたいな衝撃を受けたものだが、新型デミオは、その勢いのままでデザインのクオリティが落ちてない。前から見たらアウディA1よりキリリとしてる。後ろから見たらアルファロメオ・ミトより色っぽい。

というわけで、完全には切り捨てられないデミオなのだが、詳細に調べてみて驚いた。目玉の1.5リッター・ディーゼルはともかく、ガソリンが1.3リッターしかない。しかも、3代目後期型で絶賛されたスカイアクティブとは違う、ちょっと圧縮比を下げた版らしいじゃないか(14から12にダウン)。

圧縮比はいいんだが、パワーがないのは困る。92馬力しかない。フィットは1.3を買う気がないので比較対象はフィット1.5だ。フィットの1.5リッターは132馬力もある。というか、よく見るとフィットの1.3リッターエンジンは圧縮比13.5だ。すげえな。でも全然宣伝してないね。ちなみに100馬力。

ディーゼルのほうは、ちょっと買う気がしない。父親が初代ゴルフ、初代カムリ、10代目コロナと全部ディーゼルに乗っていたが、それは当時軽油が安かったからだ。今の軽油はそんなに安くない。触媒の進化で排ガスはきれいになったが、カラカラ音や振動はまだしそう。ガソリンで同等以上の燃費とパワーのクルマがあるのに、トラックのようなエンジン音の車に好んで乗りたいとは思わない。また、ディーゼルは重い。ディーゼルエンジンは力があって、エンジン回りの各パーツの耐久性が必要だかららしい。新型デミオもディーゼルのXDはガソリンより100キロ重い1130キロである。増えた100キロはエンジン関係だろうから、全部前輪にかかる。かなりのフロントヘビーであろう。

一番気に食わないのは名前。デミオの初代は商用バンを短くしたような事務的な車だった。僕はその初代が好きだったが、威厳や上質さはない車だった。2代目は初代よりはスマートになったが、フォード・フィエスタとプラットフォームを共有したせいなのか、無駄に肥った感じだった。デミオという車名のイメージは、初代と2代目で決まってしまったと思う。いろいろとイマイチなコンパクトカーだと。

その2代目に違う皮をかぶせたのが小さな高級車を目指したベリーサだった。販売的には全くだめだったが、高級かどうかを意識して見てみると、たしかに2代目デミオよりは丁寧にデザインされているし、細部の仕上げもきれいなように思える。車体下部が別の素材(?)になってるところとか。あえてグリルレスにして、ヘッドライトを昔のコスモスポーツみたいな雰囲気にしところとか。

しかし、3代目デミオは、なぜか室内空間を犠牲にしてスポーティーにしてきた。リアの傾斜が緩くて、あれでは後席の頭上は狭いだろう。良くも悪くも実用に徹して箱型だった初代と2代目の流れを断ち切ってしまった。しかも、3代目は最初はかっこいいなと思ったのだが、見慣れると、そうでもないように見えてきた。顔が2代目からの5角形グリル風だったからかも。そしてデミオという車名だ。僕が気にし過ぎなのかもしれないが、デミオだと舐められそうで…。フィットも舐められるけど。

何を言いたいかというと、今度の新型は4代目デミオじゃなく2代目ベリーサとして売り出したほうがよかったんじゃないかということ。新型の魂動(こどう)デザインと犬の鼻みたいなグリルは、アテンザを見る限り途中で飽きそうもない。それどころか、ジャガーみたいな風格さえある。せっかく高級感を演出することに成功したのに、名前がデミオでどうする。イメージを一新して新車名にするか、隠れた高級車(風のクルマ)として一部で評価されているベリーサの名前を使うべきではないだろうか。デミオは、もっと事務的な皮をかぶせた兄弟車の名前にすればよい。今度のデザインだと商用車に採用されにくい気がするので、簡素な兄弟車は必要だと思うし。



買うならこの色かな。


こうしてアップしてみると、そんなに高級感がないような気がしてきたベリーサ。なんと、まだ販売されている。

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