曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

クオバディス・ビジネスを買った

2014-01-25 01:49:17 | 文具
ガラケーからスマホに変えて以来、手帳に書くような情報はスマホで集中管理してきた。しかし、先日スマホをなくして、その情報管理体制の危険性を痛感した。まさか自宅に電話を掛けることもできないとは。

んで、今年はひとつアナログの手帳にも情報を分散させようと思った。仕事中は軽いメールチェック程度しかスマホを使えないので、そういう時のプライベートのスケジュール管理にも使えるし。

最初に考えたのは、トラベラーズノートのパスポートサイズだった。トラベラーズノートは、ざっくりワイルドに断裁された分厚い一枚革で無造作に挟んだノートである。僕は前から茶色のレギュラーサイズを持っていて、いつかは黒のパスポートサイズも買おうと考えてはいた。だが、トラベラーズノートは書きにくい。ノートを挟むヒモの留め金が背の方に飛び出していて、書くときに邪魔なのだ。そしてトラベラーズノートの致命的な弱点として、まったく仕事用には見えない。

トラベラーズノート公式
http://www.midori-japan.co.jp/tr/

次に考えたのは、人気ナンバーワンの「ほぼ日手帳」である。糸井重里がプロデュースしている文庫本サイズのカバー付き手帳で、手帳カバーとしては限界に近い大収納力と、僕が知る限り世界一裏抜けしない究極の手帳用紙トモエリバーのノートが魅力。僕も2008年にナイロンブラックカバーのを買い、一年間使った。

ほぼ日手帳公式
http://www.1101.com/store/techo/

使ってみて思ったのは、書くことがない日もある、ということ。ほぼ日手帳は1日1ページなので、毎日何かを書かないと白紙のページが生まれてしまう。という強迫観念に駆られて365日分なんとか埋めたが、昼食は何だったかと、毎週の定例会議ばかりで、後で見返しても楽しくない、単調でツマラナイ記録になってしまった。あの二の舞は避けたい。

そしてほぼ日手帳最大の欠点は、とにかく使ってる人が多いこと。隣の席の同僚も使ってるので、なんだかなあ、という感じになりそう。あと、ほぼ日ファンには内緒だが、各ページの下に書いてある糸井重里の一言が少々ウザいです。

そんなわけで「ほぼ日」はやめたんだが、あの収納力は捨てがたい。本革のカバーだけ買って、中身は他で調達するというのを考えた(ほぼ日手帳はスタンダードなA6文庫本サイズなので融通が利く)。既に持っているナイロンブラックのカバーを使えばいいのだが、文具マニアはそんなことしないのである。あれのナイロンカバーは凄くありふれてるし、隣の同僚がブルーのナイロンカバーだし。

ほぼ日手帳は2/1に再入荷するらしいので、今は売り切れているTSブラックの本皮を考えた。しかし、僕が好きな革とはちょっと違うことが判明。僕は表面が硬めなのが好きなんだが、TSブラックは柔らかいらしい。

では、ちと値は張るが、ヌメ皮のを買って「育てる」のはどうか。しかしググると、1年程度では育たないことが判明。ヌメ皮はクリーム色でチョイ目立つので会議中とかは出しにくい。早く暗い色にしたいところだが、1年程度ではほとんどクリーム色のままらしい。飴色になるには何年かかるやら。ヌメ皮の財布は2ヶ月で飴色になったけどなあ。ほぼ日手帳は尻ポケットには入らない。ヌメ皮も却下だ。

昨日、ちょっと寄り道して某大型文具店に行ってみると、前から「いつかは」と思っていたクオバディス・ビジネスがあった。クオバディスはフランス製の手帳で、このブログで筆記具の記事に使ってるメモパッド「ロディア」と同じグループ会社の製品である。

クオバディス公式
http://www.quovadis1954.jp/

クオバディスの特徴は、やたら頑丈なカバー。ビニールっぽい合皮だが、日本の手帳にはない風格みたいなのがある。手帳本体は英語表記だったり月曜始まりだったりで使いにくそうなのだが、その使いにくさも魅力というか、僕はそこにエキゾチシズムを感じる。文具マニアは輸入ものの異国情緒が好きなのである。輸入車はなかなか買えないが、輸入文具は買える。

その店では、ほぼ日のカバーみたいなんだけど、手触りや質感が僕好みの文庫サイズ手帳カバー「AIRFLAP」※というのも発見して、激しく迷ったのだが、クオバディスは手帳であり、手帳は季節商品であり、早く買わないとなくなりそうな気がしたので、とりあえずそっちを確保した。ビジネス・プレステージはクリーム色の紙が国産の手帳みたいなので、よりフランスっぽい?青白い紙のビジネスにした。



まだ何にも書いてないんだけど、手に入れて最初の感想は「小さい」だった。売り場でサンプルをいじりまわしてる時はなんともなかったのに、買った自分のは小さい。仕事のノウハウとか重要事項を蓄積していくノートとしては小さすぎるかもしれん。



あと、カバーが硬い(僕が買ったのは「クラブ」という種類)。サンプルは皆がいじりまわして柔らかくなってたんだな(それでも高橋やNOLTYより断然硬い)。開きにくい。ちゃんとノドの奥まで書けるか自信がない。そして、意外にサイズがキツキツだ。使いにくかったら高橋の中身と入れ替えるとか、文庫本カバーにしようとか考えてたのだが、無理かも。

世界中の地図や、フランスの県の地図とかはいいんだけど、ワインの表とかはいらん。まあ、それも異国情緒のうちだけど。Made in FranceだけどJapan Editionなので、ローマ字だけど干支の表なんかもある。

あまり細かいスケジュールがない仕事なのに、見開き1週間の手帳を買ってしまって使いこなせるのかという疑問はあるが、ここまで挙げてきた手帳の中で最も仕事用に見えて、取り出しやすい事は確かなので、頑張って書き込んでいこうと思う。

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※AIRFLAPはデザインフィル系の製品。デザインフィルはトラベラーズノートを作ってるミドリのグループだ。AIRFLAPはワンダラーでボヘミアンな遊び人手帳に見えないトラベラーズノートと言えるかもしれない。いつか買うかも。

KNOX公式
http://www.knox-japan.jp/products/airflap.html

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