曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

スマホを紛失したけど、戻ってきた

2014-01-09 23:17:50 | 日記
今朝、職場の自席に着いたら、スマホがなくなっていることに気づいた。動揺しながら記憶を辿る。最後にスマホの存在を確認したのは、電車を降りる寸前だ。その時スマホは胸のポケットに入っていて、メールの着信の振動を感じた。その記憶は、はっきりしている。

僕は普段、スマホを腰のベルトにつけたポーチに入れているが、メールのやりとりをしているときなどは胸のポケットに入れる。その場合でも、落としたりしないように、常にスマホの重みを感じるようにしている。絶対になくすはずはないのだ。経験上。

ところが、今日は車両点検で5分ほど電車が遅れていた。次の電車を待っていた客も乗ってきて、いつも以上に混んでいた。僕は奥の方に座っていたので、ぎゅうぎゅう詰めの人を掻き分けて進まなければならなかった。大きなリュックを背負ったおじさんがいて、少し引っかかったりもした。

僕が降りたか降りないかのうちに、ホームの客が押し寄せてきて、左手に持った鞄を持っていかれそうになった。引きずり込まれそうになるのを必死に堪え、なんとか抜け出した。

元々時間に余裕を持たせて出勤してるので遅刻する心配はなかった。普通に歩いて職場に着いた。途中、スマホのことは意識になかった。

で、着いたらスマホがなくなっていた。

血路を切り開いてるときに何かに引っ掛かって落としたか。引きずり込まれそうになったときに落としたか。なくした場所は、前者なら電車の中だし、後者なら駅のホームだ。どっちにしても、あの混雑では、誰かに踏まれた可能性が高い。無事でも、悪い奴に拾われて、今頃慰みものになってるのではないか。

今月のと、10月から12月の日記はなくなったなあ。さっさとEvernoteに上げておけばよかった。写真は…家族で撮ったやつとか、大事なのがあったと思うが、具体的には思い出せない。というか、何をなくしたかをはっきりさせることもできなくなったのだ。永遠に。

絶望的な気分だったが、諦める気分でもなかった。永遠になくしたと認めたくなかった、というか。同僚にiPhoneで僕のスマホに電話をかけてもらった。職場の電話は構内PHSで、私用で使うのは禁止なのだ。一応。

呼び出し音はするが、誰も出ない。壊れてはいないようだ。ちなみにマナーモードにしてあるので、音は出ていないはず。

とりあえず自宅にいる嫁に電話して、ドコモのサポートにかけてもらおうと思った。しかし、嫁のスマホの番号が分からない。自宅の番号は市外局番と最後の四桁しか分からない。すべての情報は、なくしたスマホに入っている。自宅の番号を、何とかこれだろうと決めてかけてみたら、なんとか商店に繋がってしまった。すいません間違えました。

確実に覚えている電話番号は、北海道の実家だけだった。しかし、かけたら留守電になっていた。母にうちの番号を訊こうと思ったのだが。

こうなったらなりふりかまっていられない。PCでドコモのサポート電話を調べ、PHSでかけた(0120-524-360)。フリーダイヤルだが、繋がってくれた。

案内に従って、サービス(通信)を停止し、「おまかせロック」で操作できないようにしてもらった。僕はスリープから復帰のロック画面にパスワードなどを設定していなかったから、これは助かる。「位置情報サービス」の「位置情報にアクセス」をONにしていれば、GPSでスマホの位置が分かると言われたが、僕は使わないときはOFFにしている。残念。

次にJRに電話だ。050-2016-1601にかけ、駅名を告げる。しばらくすると、「auかドコモか」と聞かれた。ドコモと答えると、次は色。メーカー。最後に「待ち受けは?」

ロック画面のことだと思うが、「おまかせロック」がかかってるはず。考えていると、向こうから、確かに僕がロック画面に設定している写真の特徴を言った。それそれ。ていうか、分かるということはあるという事か?

愛機XPERIA Zは、駅にあった。

もう一度、今度はドコモのサービス停止解除のほうに電話。「おまかせロック」も解除してもらう。駅員がいじるとは思わないが、手元にないときにロック解除は不安だなあ、と思っていたら、「おまかせロック」を解除すると、使えるようにはなるが、ロック画面にパスワードが設定されるという。そのパスワードは、口頭で教えてもらう。すげえ。あらゆるシチュエーションに対応する仕組みが出来ている。僕のドコモに対する「お客様満足度」が跳ね上がった。

昼休みに引き取りに行った。免許証を見せて、書類に自宅の住所とスマホの電話番号を書かされた。割と簡単に渡してもらえた。もっと身元確認の質問とかあると思ったのだが。

擦り傷やヒビ程度は覚悟していたが、XPERIA Zは、まったくの無傷だった。TPUカバーの左上に覚えのない傷、といっても0.5ミリくらいの、があるので、そこから落下したのだと思う。TPUカバーもキレイなもので、カメラも正常に作動している。

絶望のどん底から、安堵感に包まれて会社に戻った。スマホはホームに落ちていたらしい。その時の担当駅員が不在で、誰が拾ったとかはわからないと言われた。



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自分はスマホをなくさないという根拠のない自信に満ち溢れていた僕だが、本当になくしてしまい、本気で絶望して色々とわかったり、考えたりした。

・スマホがなくなった時に必要と思われる連絡先の電話番号、ネットワーク暗証番号などは、手帳など物理的な媒体に記録して持ち歩くべき。

永久保存すべき写真は、定期的にクラウドにバックアップしておくべき。

・「おまかせロック」があるので、通常のロック画面のパスワードやフリックは設定しなくてもいいが、したほうがいい。

・戻ってこなかった場合は「ケータイ保障お届けサービス」を使えるが、そのためには警察に被害届を出す必要がある。逆に言うと、落ちてるスマホを拾って自分のものにした場合、見つかると犯罪になるわけだ(遺失物等横領罪?)。拾ったらすぐ届けましょう。失くした時用の位置特定アプリを入れてる人もいるしね。後ろに手が回りますよ。

・「お届けサービス」使用時のXPERIA Zの交換用在庫は、まだあるらしい。

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落としたのは不運だが、見つかったのはラッキーだった、しかも無傷で。と、最初は思ったが、後でそうでもないと思い直した。XPERIA Zは旭化成の特殊硬化ガラス「ドラゴントレイル」や、グラスファイバーポリアミドのフレームなどで武装した頑丈なスマートフォンだ。コンクリートの床に叩きつけても平気だという動画まである。TPUカバーのおかげもあり、無傷だったのは当然だったともいえる。

そして、ドコモの二重三重にも対策が施されたセキュリティサポートシステム。サービスセンターは話し中とかはなく、確実につながった。オペレーターの対応も分かりやすく親切だった。最後に必ず「他に何かご質問や不安な点はありませんか?」と訊かれた。質問はしたが、終わってみればすべてがクリアーで、疑問点はなかった。

世界一頑丈なスマホと、キャリアのパーフェクトなサポート体制。僕のXPERIA Zが無傷で帰ってきたのは、ツイてたのではなく、必然だったのかもしれない。

悪い人に拾われなかったのはラッキーだったけどね。拾って届けてくれた人に感謝。

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