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ぼくらの小松崎茂展(逓信総合博物館)に行って来た。
先週の雪辱を果たした格好だ。(12月3日で終了)
主催者によれば
「SFイラストレーターの元祖、小松崎茂(1915~2001年)が
手がけた切手発行に伴う郵趣品をはじめ、初公開の初期日本画プラモデルのパッケージ、
特撮映画のデザイン資料など500余点を一堂に展示し、その足跡をたどります。」
とのことだが、私にとって小松崎茂といえばサンダーバードの箱絵につきる。
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とはいえ、今回の展示で初公開の昭和10~11年頃の東京の風景を小松崎が描いて
いたことを初めて知った。下は東京駅。
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今は懐かしい「おばけ煙突」もあった。
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しかし、時局の流れの中「機械化」という戦意高揚目的とした科学雑誌の表紙を
手がけることになる。
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やがて敗戦、占領軍の支配下のもと軍事的色彩の絵画は自粛され、その代わりに
米国の西部劇やジャングルものを描くことになるが、これが大ヒット。
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そして、週刊誌の時代。昭和30年代に入り「戦記ものブーム」が訪れ、小松崎は
少年サンデーや少年マガジンの表紙の「常連」となる。
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プラモデルも全盛を迎えるが、なんといっても(プラモでは後進の)タミヤの窮状
を救ったこの一枚。小松崎の名声はさらに高まり
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プラモ各社から箱絵(ボックスアート)依頼が殺到する。
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サンダーバードの箱絵は傑作だった。
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円谷英二も小松崎に注目し「宇宙戦争」や「海底軍艦」のキャラクターデザインを
小松崎に依頼した。
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惜しむらくは、2度の自宅火災で数万枚と云われる原画が失われてしまったことだ。
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