インプラント治療の効果の高さが、徐々にですが認められて来ました。
しかし、やはり骨を削るとか造るとか聴かされると、患者さんはそら恐ろしいモノ、と思って躊躇してしまう方がまだまだ多いのです。
それを解決するには、できる限り痛くしないこと、が最重要になる、と私は考えています。
手術は勿論のこと、手術後の経過中でも、できる限り痛くしないで過ごせるようにして差し上げる、そのことが最も重要だ、と考えていると言うことです。
良くインプラント治療の痛みを与えない方法として、静脈内鎮静法と言う全身麻酔に準じる方法が論じられますが、それでは術中は痛くなくても、覚醒した後、局所麻酔が切れた後の痛みをどれだけ小さくできるのか?まで気を使っている先生は少ないように私には感じられて仕方がないんです。
術中が痛くなく、眠っているようであっても、それは何時までも続いて痛みを低くしてくれる訳ではないんです。
それを解決するには、手術の仕方自体を改善するしかありません。
徹底的に痛くしない手術を行う、と言うことです。
結論から言うと、徹底的に痛くない手術をすると言うことは、できる限り小さく、綺麗で丁寧な精密な手術をする、と言うことなんです。
そのことを私は2003年から一所懸命に研鑽し、追究して来ました。
そして、難易度のとても高い下顎の親知らずの抜歯でも、何とかできるようになりました。
この親知らずは、最近行った下顎の親知らずの抜歯です。
抜歯は非常に難易度の高い手術でしたが、無事綺麗に抜くことができました。
問題は、痛みをどれだけ抑えられるのか、です。
で、こちらのお顔が翌日のお顔の状態です。
一般的には、このような難易度の高い親知らずの抜歯の翌日は、お顔はパンパンに腫れてしまったりします。
腫れが低く抑えられていますので、痛みの方も普通にお喋りができる程度に小さくできました。
殆ど痛くない、と翌日の段階では言っていただけました。
その後、1週間で再来院され、状態を拝見しましたが、お顔の状態も普通で、大丈夫です、と言って下さってました。
但し、手術の翌々日からお顔が腫れ、痛みも多少あった、と言っていました。
でも、痛み止めを服用することで、大丈夫でした、とにこりとしながら言って下さいました。
従来の術後経過から考えると、痛みを低く抑えることができて無事に乗り切れた、と言って良い、と思います。
この手術のように、私が行う手術は全て痛みを抑えること、患者さんに苦痛を与えないこと、に全力を傾けてしています。
インプラント治療の最大の障害は一番最初に書いたように、痛くしない、術後経過でも安寧で過ごせること、が不透明であることです。
そこの不透明な部分に対して、私は誰よりも配慮して治療を行っている、とお約束します。
生意気ですが、今日症例として上げた、下顎の骨に水平に埋まっている親知らずの抜歯は、通常とても患者さんにとって大変で、苦痛を伴う手術になっていたものです。
それでも、私はここまでのことができます。
明日も、同じような手術を控えて、シュミレーションに相当に時間を掛けています。
どうすれば痛くしないで済むか、辛い思いをさせないで済むか、をです。
いつもいつもそうしています。
そうすることでしか、患者さんとのお約束を守れない、と信じているからです。
明日も、一所懸命頑張ります。
それでは、失礼します。
最後の詰めのシュミレーションをさせていただきます。