MISを追究したインプラント、患者さんのための低侵襲・即時荷重の実践、この専門書は、私が書いたものです。
2009年に発刊され、この元になった連載は2006〜2008年に書き綴ったものです。
これでも分かるようにMIと言う専門用語は、歯科業界で21世紀に入ったあたりから、盛んに使われるようになりました。
その意味する所は、できる限り小さい治療、介入で治す、ミニマム・インターベンション、外科ではミニマム・インベイシブと言われるモノです。
殆ど切らない、歯茎をバリバリ剥がさない、大仰に縫わない、それでちゃんと治す、そう言うやり方を、私は自分の著書に付けさせていただきました。
私は、2003年に恩師ラム先生の薫陶を、直接受けました。
それまでのインプラント、歯周病外科と全く違う、新しい素晴らしい世界を見せていただいたのです。
それ以来、私は取り憑かれたようにMI手術にのめり込みました。
最大の理由は、患者さんの辛さ、痛みを激減させられるからで、即時荷重インプラントできるからではありませんでした。
生意気ですが、私は2003年には、即時荷重インプラントのことは殆ど解決できていましたから。
それで、意気軒昂でラム先生の元に乗り込んだつもりでした。
しかし、そこで見たラム先生の臨床は、もう即時荷重インプラントは当たり前、どれだけMIでできるのか?だったのです。
ハンマーで殴られたかのような衝撃を受けました。
これだ、これだ、これこそ私が長く探し求めていたモノだ!私は完全に魅入られました。
そして、その道に邁進したのです。
その熱々の思い、生々しい臨床を重ねたばかりで、運が良いことに連載を持たせていただけて、自分の考えをまとめられ、更に幸運なことに専門書にまでできたのでした。
あれから10年以上が経過しました。
昨年、紙の書籍は売り切れになり、電子書籍だけの販売になってしまいましたが、今なお新しさは失ってない自信作です。
患者さんに如何に辛い思いをさせないで治すか、治せるのか、に徹底的に言及したと言っても良い、唯一の専門書、です。
本当のMIとは?を、私なりに解答しています。
お読みいただければ、今MIを自称してるモノとの違い、ハッキリ言いますが差がお分かりいただけると思います。
MIは、患者さんの注目の用語であり、人気を集められるワードですから、益々使われることでしょう。
誰だって痛い、辛い思いはしたくないからです。
しかし、ここからは患者さん向けに書きますが、MIと出しててもミニマムではない所ばかりですから、お気を付けて下さい。
痛くないとか、鎮静掛けてるから安心です、にも用心して下さい。
術後、麻酔が切れた後、翌日、翌々日が、大事ですから。
本当に丁寧で繊細な治りの美しい手術をして貰えるのか?を聴いて下さい。
腫らさない、痛がらせないは、指標の一つです。
MIと言っても、かなりの差があるのだ、と分かって下さい。
くれぐれも、術後の経過を甘く考えてはいけません。
自慢ですが、私の患者さんの治療終了後のパノラマレントゲン写真で、全顎弄ってるのが分かるのは、私の手術が辛くない、痛くないからです。
幾ら何でもあれだけ全部弄るのは、一回とかではできません。
何回かに分けてしてるんです。
何回かの手術でも、患者さんに拒否されない、そこが大事です。
全顎治すのには、6回位手術させていただくこともあります。
そして、私の手術なら、患者さんは大丈夫と受けてくれる、ここが私の手術の自慢です。
もの凄い怖がりの方、痛がりの方、沢山治させていただいてきました。
それでも、やらせていただける手術ができている。
それこそが、MIなのです。
真のMI、を私は命賭けて普及して見せます。