先日の患者さんの実例、抜歯即時インプラント、即時荷重修復治療です。
最近始まったモノ、最新のインプラント治療、と皆さんは思われているようです。
しかし、私自身は抜歯即時インプラントは開業する前の勤務医時代、市川で勤めていた時23年前1995年頃に既に手掛けていました。
その当時は、抜歯即時インプラントするのはとても大変で、骨造成GBR処置を同時に行わなければならない、と言う難しいモノでした。
当時の骨造成GBR手術は、骨を造る為のGTR膜と言うモノを使い、インプラント植立したあと完全に歯茎で閉鎖して上げなければならないモノでした。
歯茎の閉鎖が上手にできてないと、傷口が開いてしまい、せっかく骨を造ろうとしているのに感染が起こってしまって失敗してしまったりするのでした。
これでは、患者さんは大変だし、我々も何度もの手術をお願いしなければならなくなって、苦労したものです。
それでも、1回の手術で抜歯、インプラント植立、骨造成GBRまで終了出来る、そのお蔭で早く治せる、と言うのが魅力的でした。
なので、私は個人的に工夫しながら、抜歯即時インプラントをし続けて来ました。
成功率もかなり良くて、90%以上だったと思います。
それでインプラント治療に自信を持つことができるようになって、開業することが決断できた、と言うこともありました。
その後、2000年から即時荷重インプラントもできるようになり、その直ぐ後から抜歯即時インプラントと即時荷重インプラントを組み合わせるようになったのです。
それから長い時間を経て、今では抜歯即時インプラントがかなり知られるようになって来ました。
インプラントの進化、材料の新たなモノの登場、手術の術式の弛まない向上があって、現在では昔とは比較にならないほど、多くのインプラント医の先生方でも手掛けることができるようになっています。
私は今年で57歳になりますので、その中で抜歯即時インプラントのキャリアが23年以上、と言うのはかなり長い方だと思います。
一所懸命に改善改良に取り組み続けて来ましたので、現在では腫らさないし痛くもない、最初から綺麗な歯がある、と言う世界水準でもトップのことができるようになりました。
それでも、生きている限り勉強です。
更にもっと良い成果、結果を出せるように、と願い続けて、これからも頑張ります。