大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

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インプラントブームの中で、危惧する事

2008年11月11日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話
インプラントの勉強を始めて23年以上になる私から見ていると、最近のブームには危惧せざるを得ないものが結構あります。
私はオタクな性分で学生時代から、歯科の専門雑誌を読んでいて、時代の流れには敏感な学生でした。

卒業時代から、インプラントとか噛みあわせ、総合的治療をする医院を探して、就職するつもりでいましたが、残念ながら、然程成績が良くなく、何とか卒業出来て、国家試験に良くぞ合格したね、と言われていた私は、学生時代に就職先を探すような気が利く事も出来ず、国試が終わってから勤め先を探しました。

偶然の巡り合わせに恵まれ、師匠の元に就職出来た事で、まず総義歯を取得させられる、学生時代には最も自分とは遠いと思えた分野で修行を積まされ、それと平行してほんの少々ですがインプラントも関わって来ました。

卒後、自らセミナーに参加したり、専門誌を読んだりし捲くり、大学の近くに住んでいた事から、休みの時には図書館を利用して読み捲くっていました。
それが、後からどれ位自分の為に成ったかと言うと、かなりのものがあったと思います。

それと言うのも、インプラントや歯周病の再生治療がブームと成るに連れて、同級生とかにゲンちゃんは最先端の治療してて凄いね、と言われてしまうからなのです。
私にとっては、それは意外な反応でしかありませんでした。

その理由は、私は学生時代優秀な学生では全くなかったからです。
上でも書きましたが、よく国試に受かったね、と言う反応が至極妥当な学生でした。
だから、凄いねと言う反応を、学生時代に優秀だった世話に成っていた同級生にされるとエッ、と感じてしまうのです。

最初に書きましたが、オタクな性格でもろにアキバ系な人物でしたから、その分凝ると嵌るらしく、それが良かったのかも知れません。

最初の師で総義歯を修得させて頂いた事が、大変に幸運な事で、それから、歯周病の再生治療とかインプラント治療とかに進んで、物凄く有効だったんだなー、今になると感じます。

今振り返ると、少しずつ少しずつ積み上げて来たものが、チリも積もれば山となるで何とか身に付いたのだと思います。

所が、最近のインプラントブームで参入し始めている方が、そう言う歴史と言うか時代の流れの中での勉強が不足しているのが見えてしまって怖くなるのです。
誰でもがインプラントが出来ると言う時代に成った、と勘違いをしている風潮が歯科界に大きく存在をしているのです。

特に、特定で指摘しますがAQBで始めるDRには怖いなー、と感じる事がとても多いです。
これはAQBのせいではなく、使うDRの責任である事は強調して置きますが、安易に取り組めると考えていてしたがる、自分の医院でもインプラント出来ますと出したがるDRが増えているのです。

これは大変に拙い時代であると、私は正直に思います。

外科も拙い、歯周病治療、歯周外科も余りしていない、義歯も苦手と言う方、言い換えると虫歯の治療とかばかりして来たDRが、インプラント始めてしまっているのです。
これは大変に拙い現象だと、私はたった一人でも言い続けます。

もっと、チャンと歯周病治療、外科治療を学んで、経験を積んでからインプラントすべきです。
その辺の基礎力の有無が非常に重要です。

私のように学生時代大した事がない者でも出来るようになりますが、ここまで来る積み重ねを省く事は絶対にしないで欲しいと思います。
稽古は決して裏切らない、3年先の稽古、と言うのは事実だと思います。

真剣にインプラントをするなら、3年先を見越して努力を始めるべきなのです。
それを甘く見ないで下さい。


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