大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

インプラント経験の浅いDR達が、急激に増えています。

2008年04月09日 | ニュートンドクター見て下さい。
インプラントと言うものに狂わされている歯科界、若いDR達に問題を感じるのです。

我々が卒業した頃は、まだインプラント何て怪しげなものでまともなDRは手を出さない、と言うものでした。
私は就職先の院長がしていたので、否応なく巻き込まれる形で勉強する羽目になり何時の間にやら23年目に成っただけです。

その間にインプラントは目覚しく進化し、GBR骨造成とか歯周形成外科とかまでかなり用いられるようになって、審美的にも機能的も天然歯に迫るようになったのです。
GBR骨造成だって、私はかの小宮山先生がアメリカンクラブで挙手をしてGBRと言うものが話題ですがと質問していた、確か17年前位の現場にいました。
そんな時代だったんです。

幸い師に恵まれGBRとかの最新の現場を見させられ、直ぐに自分でも導入してやり始めました。
多分15年前位じゃないかと思いますが、忘れもしない最初のGBR症例は上顎の糸切り歯の部位でした。

その当時GBRしてからインプラントが鉄則でしたが、師はインプラント植立と同時の手法を独自に編み出して成功させていました。
私のもそれを応用したのです。
犬歯が割れてしまい駄目に成ったのを抜いて、安定するまで2ヶ月以上待ってインプラント植立と同時にGBR骨造成してGORE膜をテント状に張り、歯肉を閉じました。

結果は大成功でした。
2次オペの1ヵ月半後の時、インプラントが見えないくらい骨が増生していて嬉しかったのを、昨日のように覚えています。
とても審美的に歯も入り嬉しかったです。

所がこれを各所で話して見せたりしていたら、怒られました。
理由はインプラントが深く埋まり過ぎだ、と言う事です。
その当時は、ITIインプラントが骨の中に完全に埋まっているのは正しくなく、疎な面までしか骨に入れてはいけない、とされていたからです。
それが、当時のインプラント界のリーダー達の意見だったのです。

今では審美的な解決方法として、かつて私がやった方法が正しいとされています。
インプラント界の趨勢なんてこんなものなのです。

所が、ここからが今日の本題ですが、そう言う歴史、事情を何も知らない若いDR達がインプラント界に参入して来て、困っています。
何しろ鼻息が荒い。
自信満々です。

平気で自分は上位3%レベルDRだと信じ込んでる。
な訳ないだろうと忠告しても、聞く耳なしです。
これは業界全体にとって、かなり由々しき事態です。

卒業して当たり前のようにインプラントとか、GBRとかがあり、それが出来てしまうと、もう俺様は超一流なんです。
凄い危険です。
小手先の事しか出来ないで、全体を見る目が養われていないし、何よりもその他の技術、根の治療、歯周病の治療、部分義歯の治療が全く素人並みの実力なんですから。
これで口は上手いと来ているから、駄目に成った歯は次々とインプラントにしてしまうんです。

これは本当に怖い傾向です。
インプラントしか出来ないDRが、蔓延りだしているんですから。

歯周病認定医とかインプラント認定医とか持ってても、基本が成ってない。
都下から下って移転して大きくやっている、ネット界の雄なんか良い例です。
インプラントしか出来ないDRは、根本的に何処かずれています。

金儲けに走ってしまっていて、基礎力を付ける大事な期間を失ってしまったのでしょう。
患者さんが気の毒です。

インプラントと言うものが歯科界を狂わせているのです。
今大事な事は、基礎力のしっかりした、その上でインプラントしているDRを探す事です。
基礎力は付けるべきときに付けないと、決して身に付きません。

私の知る例ですが、総義歯の世界が正にそうです。
いい年をした60代のDRが全く出来ないのを、まざまざと見せ付けられ、遙かに若い私が尻拭いを何度もした経験が有ります。
いつも言っていますが、私は歯科医に成って最初の3年で総義歯は徹底的に叩き込まれました。

だから、私は総義歯は名人レベルです。
鉄は熱いうちに打てで仕込まれたからです。
ただその当時は若過ぎて実力と年齢がそぐわず苦労してしまい、実力で分かって頂く仕事ばかりしていました。

周りは捻じ伏せて行ってますね、何て評していました。
そんな中、分かって下さる患者さんは、お若いのに大した実力ですな、と評価して下さっていました。
殆ど、こんな治療して下さったのは初めてです、と喜んで下さいました。

ただ只管、師の教えを守って精進して来ただけです。
そう言う時代が、若い修行時代には絶対に必要なのです。
そこが最近の若いDRは、スッポリ抜け落ちている感じがして成りません。

インプラントに一因がある、私は思います。

インプラントは良いものです。
しかし、基礎力が絶対的に必要です。
埋めるだけなら小学生にも教えれば出来るでしょう。
全体を見通す目があるか否か、ここが決め手です。

若いDR達よ、今しか有りませんぞ!

いい年に成ったら恥ずかしくて聞けないし、学べなくなりますよ!
後で後悔しない為に!
そして何よりもあなたの患者さん達の為に!!