農業じゆう人

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円相場

2022年10月19日 12時38分25秒 | 話題
  昔々、会社のバス旅行があったときバスガイドさんがこんなクイズを出した。
  ❛このバスの中に180円で買えるものがあります。さぁ~なんでしょうか❜
  社員の皆々さんがなんだろうな?‥と考えていると、ガイドさんが回答を
   教えてくれた。 それは❛運転手さんが握っているハンドルです!❜と。
  今では考えられないですが、当時の円相場は固定制で1㌦360円でした。
  冗談のようにハンドルで180円という他愛のないものでした。
   (1973年(昭和43年)2月14日から変動制へ移行された)

  今では連日報道される、円相場のニュースに接するたびに、自らの来し方
   を思い起こします。 そんな人も多くいるのではないでしょうか。
   なにせ歴史的な円安です。 先月の政府・日銀による円買いドル売りの
   市場介入は24年ぶりだったという。 14日には、32年ぶりだそう
   で1㌦が148円台に、そして昨日は149円台後半までに下落した。
   当時はどんな世相だったのだろうか。

  「ニュースからくらしまで絵と新聞でわかる平成時代」なる本をめくると
   24年前の1998年、登場する一家は長野冬季五輪に拍手し、パソコ
   ン i M a cのスケルトンモデルを自慢していた。 7桁の郵便番号にと
   まどう人がいる一方、両手を広げてつま先立ちし、映画「タイタニック」
   のヒロインをまねる若い女性もいる。
   では32年前の90年は‥。 防虫剤のCMから「もっと端っこ歩きな
   さいよ」が流行語となり、ティラミスが人気を博した。 大蔵省(現財務
     省)
が不動産向け融資の伸びを抑えるよう通達した「総量規制」はバブ
   ル崩壊の一因とされる。 長い長い難路を経て、出発地と似た見通しの
   悪い分かれ道にたどり着いた気がしなくもない。

  だが、今の円安には利点もあるのでは? この何十年かニッポンの様々な
   魅力は広く各国へ伝わった。 その素地を生かし、先進国の中でも低調
   な海外からの投資を呼び込む。 訪日外国人にも、土地ならではの体験
   を通じてリピーターになってもらう。 「失われた30年」なんて言葉
   は踏み付けて、高く飛べるチャンスかもしれませんな‥。
   ただ、国を動かすお偉い皆々さんに先を見通す眼力がないとな~‥‥。
   そこが我が国の一番の問題のような気がしてならない。

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