新型コロナウイルス感染症の5類移行から初めて迎える今夏。 海の安全を守るためドローンや
人工知能(AI)を駆使した取り組みが広がっている。 背景にあるのは、海水浴客の動向を監視
するライフセーバーの不足。 技術の活用だ「若者だけでなくより幅広い人材に監視業務を担
ってもらえる」との期待も高まる。
「沖に向かって強い風が吹いています、足のつくところで遊泳してください」。 19日、静
岡県下田市の白浜大浜海岸の上空約20㍍からアナウンスが響きわたった。 発信源はスピ
ーカーを搭載したドローン。 県と市、航空測量大手の国際航業(東京・新宿)などによる実証実験だ。
ドローンのカメラを通じ、監視員がモニター越しに海水浴客の動向をチェック。 遊泳エリア
を外れると注意を呼びかけ、溺れそうな人を発見した場合はライフセーバーが救助に向かう。
実験結果をもとに来夏の本格運用を目指す。
ドローンによる遊泳客の監視は、神奈川県鎌倉市が2022年夏、由比ガ浜などで導入。 今
夏も人出が多く見込まれる週末などに運用している。 背景にあるのは、遊泳客の監視に関
わる人員の不足だという。 全国の海水浴場でもライフセーバーを配置しているのは2割に
とどまる。 これまでライフセーバーの担い手の多くが大学生のアルバイトやボランティア
だったが、コロナ下では活動が制限された。 20年に応急手当てなど基本的な技術を習得
した資格取得者数は、約300人とコロナ禍前の4割程度。 各地の海水浴場で2~3シー
の経験を積んだ現場のリーダーが足りていない状況が続いている。
ドローンを使った実証実験に取り組む静岡県の担当者は「人員の確保ができなければ、海水浴
場を開けなくなる事態に直面する可能性がある」と懸念する。
監視員不足を補うため、AIの力を借り酢海水浴場も出てきた。
鎌倉市は「離岸流」と呼ばれる沖合方向への強い流れを検知するシステムを22年度から導入。
浜に設置した3台のカメラが撮影した映像と過去3~4カ月分の波の解析データをもとに、
AIが潮流を観測する。
離岸流の発生時はシステムからライフセーバーが装着するスマートウォッチに自動的に通知
が届くため、すぐに遊泳客に注意喚起できる。 客側も専用アプリをダウンロードするれば
情報をを受け取ることができる。 担当者は「人手不足のなか監視員の負担軽減になるうえ
遊泳客の安全向上にもつながっている」と話している。
システムは中央大学研究開発機構の“石川 機構教授”などのグループが開発。 これまでに全国
5つの海水浴場で導入された。
自身もライフセーバーの資格を持つ石川教授は「ドローンやAIなどの技術を使えば、高齢
者など体力に自信がない人も浜辺で監視業務を担える。 少子化で若い人が減っても、ライ
フセービングに関わる人を増やし、海水浴場をより安全にできる可能性がある」と期待して
いる。 海水浴をより楽しく過ごすためには、まず第一にお客さんが海水浴場に設定されて
いるルールを守ることではないでしょうか。
人工知能(AI)を駆使した取り組みが広がっている。 背景にあるのは、海水浴客の動向を監視
するライフセーバーの不足。 技術の活用だ「若者だけでなくより幅広い人材に監視業務を担
ってもらえる」との期待も高まる。
「沖に向かって強い風が吹いています、足のつくところで遊泳してください」。 19日、静
岡県下田市の白浜大浜海岸の上空約20㍍からアナウンスが響きわたった。 発信源はスピ
ーカーを搭載したドローン。 県と市、航空測量大手の国際航業(東京・新宿)などによる実証実験だ。
ドローンのカメラを通じ、監視員がモニター越しに海水浴客の動向をチェック。 遊泳エリア
を外れると注意を呼びかけ、溺れそうな人を発見した場合はライフセーバーが救助に向かう。
実験結果をもとに来夏の本格運用を目指す。
ドローンによる遊泳客の監視は、神奈川県鎌倉市が2022年夏、由比ガ浜などで導入。 今
夏も人出が多く見込まれる週末などに運用している。 背景にあるのは、遊泳客の監視に関
わる人員の不足だという。 全国の海水浴場でもライフセーバーを配置しているのは2割に
とどまる。 これまでライフセーバーの担い手の多くが大学生のアルバイトやボランティア
だったが、コロナ下では活動が制限された。 20年に応急手当てなど基本的な技術を習得
した資格取得者数は、約300人とコロナ禍前の4割程度。 各地の海水浴場で2~3シー
の経験を積んだ現場のリーダーが足りていない状況が続いている。
ドローンを使った実証実験に取り組む静岡県の担当者は「人員の確保ができなければ、海水浴
場を開けなくなる事態に直面する可能性がある」と懸念する。
監視員不足を補うため、AIの力を借り酢海水浴場も出てきた。
鎌倉市は「離岸流」と呼ばれる沖合方向への強い流れを検知するシステムを22年度から導入。
浜に設置した3台のカメラが撮影した映像と過去3~4カ月分の波の解析データをもとに、
AIが潮流を観測する。
離岸流の発生時はシステムからライフセーバーが装着するスマートウォッチに自動的に通知
が届くため、すぐに遊泳客に注意喚起できる。 客側も専用アプリをダウンロードするれば
情報をを受け取ることができる。 担当者は「人手不足のなか監視員の負担軽減になるうえ
遊泳客の安全向上にもつながっている」と話している。
システムは中央大学研究開発機構の“石川 機構教授”などのグループが開発。 これまでに全国
5つの海水浴場で導入された。
自身もライフセーバーの資格を持つ石川教授は「ドローンやAIなどの技術を使えば、高齢
者など体力に自信がない人も浜辺で監視業務を担える。 少子化で若い人が減っても、ライ
フセービングに関わる人を増やし、海水浴場をより安全にできる可能性がある」と期待して
いる。 海水浴をより楽しく過ごすためには、まず第一にお客さんが海水浴場に設定されて
いるルールを守ることではないでしょうか。