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ドローン・AI、遊泳客を守る

2023年07月29日 12時44分20秒 | 話題
  新型コロナウイルス感染症の5類移行から初めて迎える今夏。 海の安全を守るためドローンや
  人工知能(AI)を駆使した取り組みが広がっている。 背景にあるのは、海水浴客の動向を監視
  するライフセーバーの不足。 技術の活用だ「若者だけでなくより幅広い人材に監視業務を担
  ってもらえる」との期待も高まる。

      
  「沖に向かって強い風が吹いています、足のつくところで遊泳してください」。 19日、静
   岡県下田市の白浜大浜海岸の上空約20㍍からアナウンスが響きわたった。 発信源はスピ
   ーカーを搭載したドローン。 県と市、航空測量大手の国際航業(東京・新宿)などによる実証実験だ。
  ドローンのカメラを通じ、監視員がモニター越しに海水浴客の動向をチェック。 遊泳エリア
   を外れると注意を呼びかけ、溺れそうな人を発見した場合はライフセーバーが救助に向かう。
   実験結果をもとに来夏の本格運用を目指す。

  ドローンによる遊泳客の監視は、神奈川県鎌倉市が2022年夏、由比ガ浜などで導入。 今
   夏も人出が多く見込まれる週末などに運用している。 背景にあるのは、遊泳客の監視に関
   わる人員の不足だという。 全国の海水浴場でもライフセーバーを配置しているのは2割に
   とどまる。 これまでライフセーバーの担い手の多くが大学生のアルバイトやボランティア
   だったが、コロナ下では活動が制限された。 20年に応急手当てなど基本的な技術を習得
   した資格取得者数は、約300人とコロナ禍前の4割程度。 各地の海水浴場で2~3シー
   の経験を積んだ現場のリーダーが足りていない状況が続いている。
  ドローンを使った実証実験に取り組む静岡県の担当者は「人員の確保ができなければ、海水浴
   場を開けなくなる事態に直面する可能性がある」と懸念する。
   監視員不足を補うため、AIの力を借り酢海水浴場も出てきた。

  鎌倉市は「離岸流」と呼ばれる沖合方向への強い流れを検知するシステムを22年度から導入。
   浜に設置した3台のカメラが撮影した映像と過去3~4カ月分の波の解析データをもとに、
   AIが潮流を観測する。 
   離岸流の発生時はシステムからライフセーバーが装着するスマートウォッチに自動的に通知
   が届くため、すぐに遊泳客に注意喚起できる。 客側も専用アプリをダウンロードするれば
   情報をを受け取ることができる。 担当者は「人手不足のなか監視員の負担軽減になるうえ
   遊泳客の安全向上にもつながっている」と話している。

  システムは中央大学研究開発機構の“石川 機構教授”などのグループが開発。 これまでに全国
   5つの海水浴場で導入された。
   自身もライフセーバーの資格を持つ石川教授は「ドローンやAIなどの技術を使えば、高齢
   者など体力に自信がない人も浜辺で監視業務を担える。 少子化で若い人が減っても、ライ
   フセービングに関わる人を増やし、海水浴場をより安全にできる可能性がある」と期待して
   いる。 海水浴をより楽しく過ごすためには、まず第一にお客さんが海水浴場に設定されて
   いるルールを守ることではないでしょうか。
  

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