農業じゆう人

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北海道のヒグマ被害 深刻

2022年01月20日 13時18分18秒 | 地域
  きょうは二十四節気の「大寒」です。 一年中でもっとも寒さが厳しいころです。
  日がしだいに長くなり、春へ向かう時期でもあります。 今朝の当地の気温は「-4.3度」。 
 そんな寒いなかなのに、馬鹿の一つ覚えとは怖いもので今朝も毎朝
 恒例のウォーキングに出かけました。ウォーキングも3分の2を過
 ぎ体も温まってきていたなか用水路脇にたたずんでいたアオサギ。
 縮まって本当に寒そうに見えましたので、カメラを向けたところ立
 ち上がってしまったのが左の写真です。それまではジッとしていて
 オイオイ大丈夫かよ?と思うほどでした。 それを見た私共の方が
 ❛おお寒むう~❜と感じたほどでした。
 
  各地でそんな寒い日が続く中すでに冬眠に入っているであろう「ヒグマ」。 そのヒグマ
   が昨年来北海道各地でヒグマの出没が急増し、死傷者が過去最多を更新するなど被害が
   深刻化しているというニュースをよく耳にした。
  背景にはヒグマの生息数増加などが指摘されてるそうだ。 これまでヒグマの保護を重視
   してきた道は出没抑制や出没時の対応の強化を図るが、即効性のある対策はまだ見当た
   らないという。 専門家は「危険度がさらに高まる可能性がある」と警鐘を鳴らす。

  札幌市東区の住宅街で昨年6月、体長約1.6㍍、体重158㌔の雄のヒグマに住人ら4
   人が襲われ負傷した。 現場はJR札幌駅の北東約3㌔。 地元住民は「ヒグマが出た
   記憶はない」と驚いていると話していた。 北海道警や道庁によると、昨年のヒグマ目
   撃通報は2197件で、過去7年で最多。 今年度(昨年4月以降)の人的被害は死者4人
   を含む12人で、統計が残る1962年度以降で最悪地なったそうだ。
   ヒグマの生態に詳しい北海道大大学院の“坪田教授(野生動物学)”は「これまでは山裾付
   近が中心だったが、市街地の出没が増え異例の事態」と懸念する。
 なぜ市街地での出没が増えたのか。 原因の一つと
 されるのが生息数の急増。北海道では66年度以降
 冬眠から目覚める時期に「春グマ駆除」を行ってき
 たが、絶滅の恐れがあるとして90年に廃止された。
 その影響もあり、道によると2020年度の推定生
 息数は約1万1700頭。90年度の約5200頭
 から30年間でほぼ倍増した。酪農学園大の“佐藤
 教授(野生動物生態学)”は、人間に追い回された経験が
 ないヒグマが増えたことも一因と指摘している。人
 間を恐れなくなったことで、繁殖期に雄からの攻撃
 を避けるため、子連れの雌や若い雄が森に近い住宅
 地に現れたり、森に食料が少ない8~9月、エサを
 求めて市街地の農地や果樹園に出没したりするよう
 になった可能性があるという。
 道は17年、人身被害防止とヒグマ保護の両立を目
 的に管理計画を策定。人間に害をもたらす個体のみ
 を駆除し、人とのあつれきを減らす想定だった。
  だが市街地への出没増加を受け、今春に改定する計画の素案では、害を及ぼさないヒグ
   マも含め「個体数調整の可能性やあり方の検討を開始する」と踏み込んだそうです。
   被害を減らすために駆除が必要かどうかを検討するという。

  緑化計画が進む札幌市に対しては「生息地の山奥から緑地を伝わって市街地に出て来る」
   との指摘もあるそうで、都市計画の見直しを求める意見もあるそうです。
  ただいずれも効果が出るまでに時間がかかるのは否めない。 坪田教授は、栽培を放棄
   された果物の木の伐採や、ゴミの出し方の見直しなど地道な対策を続けながら「人間
   とヒグマの生活圏を分け、市街地への侵入経路を減らす方法を模索するしかない」と
   訴えているそうです。 自然界との共存という難しい問題だと思いますが両立できる
   環境の整備、是非整えてほしいものだと思います。

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