秋が深まるにつれ、日本海側の地方で「時雨」が観測されるようになってきた。
時雨は冬の季語とされているが、立冬を過ぎ、秋から冬へと移行するちょうど今ごろの
時期に多く発生する。 最初のうちは雨だが、徐々にみぞれや雪になっていく。
今年は季節の歩みが遅いため、寒さが増して時雨が雪に変わっていくのはもう少し先に
なりそうだという。
時雨は日本海を吹き渡る冷たい北西の季節風が運んでくる。 冬型の季節配置になって
寒気が南下すると、暖かさが残っている日本海とその上を通る冷たい空気との温度差
が大きくなり、水蒸気が発生して雲ができる。 一部の雲はやや発達し、山間部など
ではにわか雨を降らせる。 これが時雨です。
晴れていると思ったらにわかに雲がかかり、サッと雨が降る。 その後、再び日が差す。
ぬれた路面が光り輝き、時には虹もかかる。 京都や奈良でよくみられ、風情がある
ため、俳句などでの登場頻度も高い。
太平洋側でも、北関東や西部の山間部に季節風の影響が及び、時雨に似た現象が見られ
ることがある。 一方、東海道沖などで北東風と北西風がぶつかって発生した雲が北
上し、首都圏などでにわか雨を降らせる場合があるが、こちらは時雨とは言わない。
そのシーズン初めての時雨を「初時雨」と呼ぶ。 日中から夕方にかけての方が朝方よ
りも積乱雲が発達しやすく、「夕時雨」をもたらすが、寒気が強う場合などは「朝時
雨」も発生する。 7日は立冬だったが、北陸や東北の日本海側でも最高気温は15
度以上に達し、20度に迫る日もあるため、時雨があっても文字通り雨だ。
季節が進むと、やがてみぞれが混ざり、雪へと変わっていく。 にわか雪とはいえ、時
にはかなり発達した積乱雲から短時間に多量に降るので、積雪もするようになる。
雷を伴うことも多い。
日本海側では上空約1500㍍の気温が氷点下6度以下となると、平地でも雪になると
いわれる。 秋田上空の午前9時の気温の推移をみると11月4日以降、かなり下が
ったが、それでも氷点下2から3度で、雪が降るには少し高すぎる。
真冬には季節風がつくり出す雲の切れ間が少なくなり、陸地に流れ込み続ける。 にわ
か雪というよりも雪が降りしきる時間が長くなり、積雪も増えていく。 雪の季節が
少しずつ近づいているのを知らせてくれる時雨は、冬本番への備えを始めよという合
図でもあるようです。
時雨は冬の季語とされているが、立冬を過ぎ、秋から冬へと移行するちょうど今ごろの
時期に多く発生する。 最初のうちは雨だが、徐々にみぞれや雪になっていく。
今年は季節の歩みが遅いため、寒さが増して時雨が雪に変わっていくのはもう少し先に
なりそうだという。
時雨は日本海を吹き渡る冷たい北西の季節風が運んでくる。 冬型の季節配置になって
寒気が南下すると、暖かさが残っている日本海とその上を通る冷たい空気との温度差
が大きくなり、水蒸気が発生して雲ができる。 一部の雲はやや発達し、山間部など
ではにわか雨を降らせる。 これが時雨です。
晴れていると思ったらにわかに雲がかかり、サッと雨が降る。 その後、再び日が差す。
ぬれた路面が光り輝き、時には虹もかかる。 京都や奈良でよくみられ、風情がある
ため、俳句などでの登場頻度も高い。
太平洋側でも、北関東や西部の山間部に季節風の影響が及び、時雨に似た現象が見られ
ることがある。 一方、東海道沖などで北東風と北西風がぶつかって発生した雲が北
上し、首都圏などでにわか雨を降らせる場合があるが、こちらは時雨とは言わない。
そのシーズン初めての時雨を「初時雨」と呼ぶ。 日中から夕方にかけての方が朝方よ
りも積乱雲が発達しやすく、「夕時雨」をもたらすが、寒気が強う場合などは「朝時
雨」も発生する。 7日は立冬だったが、北陸や東北の日本海側でも最高気温は15
度以上に達し、20度に迫る日もあるため、時雨があっても文字通り雨だ。
季節が進むと、やがてみぞれが混ざり、雪へと変わっていく。 にわか雪とはいえ、時
にはかなり発達した積乱雲から短時間に多量に降るので、積雪もするようになる。
雷を伴うことも多い。
日本海側では上空約1500㍍の気温が氷点下6度以下となると、平地でも雪になると
いわれる。 秋田上空の午前9時の気温の推移をみると11月4日以降、かなり下が
ったが、それでも氷点下2から3度で、雪が降るには少し高すぎる。
真冬には季節風がつくり出す雲の切れ間が少なくなり、陸地に流れ込み続ける。 にわ
か雪というよりも雪が降りしきる時間が長くなり、積雪も増えていく。 雪の季節が
少しずつ近づいているのを知らせてくれる時雨は、冬本番への備えを始めよという合
図でもあるようです。