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通勤ライナー

2018年06月23日 12時45分35秒 | 世間
  「通勤地獄」という言葉が盛んに使われていたのは、ずいぶん昔の高度成長期だ。
  だが、2年前の東京都知事選では、「待機児童」などと並べて「満員電車」のゼロを
   掲げた候補者が当選した。 首都圏の満員電車の解消は最新の課題でもある。
  そこで注目されているのが、大手私鉄各社が導入を進めている「通勤ライナー」です。
      〈これが原因で「引越ししたい」と思った 33.2%〉
      〈住まいの場所はこれを考慮して決めた24.9%〉
       上の2つの分に出ているこれ」って?
  正解は「通勤電車の混雑」。  不動産情報サービスのアットホームが昨年8月、
   首都圏の4都県に住む618人を対象にしたアンケートの結果だという。

  近年は住宅事情から都心のマンションに住む人が増えたというが、子育てや環境を
   重視して郊外の一戸建てに住む人も多くいらっしゃる。 
  都心に通勤するとなるとどうしても乗らねばならないのが、満員の通勤電車です。
  これから梅雨を迎えると、やってくる電車は満員で、乗ろうとするとムッとする
  それでもまだ活力のある朝の通勤なので頑張って通勤するが、帰りは結構つらい・・
  帰りくらいは、ゆったりと座って帰りたいものだが、実態は変わってはいないようだ。
  私が退職してから10年以上経過するが、通勤電車の混雑が解消したという話しは
   いまだに聞いたことがない。
      
  そんな中、かなり以前からから実施していた「京成電鉄(イブニングライナー)」「京浜急行
  (ウイング号)」「小田急電鉄(ホームウエイ号)」「東武鉄道(TJライナー)」らに続いて
  「西武鉄道(S-TRAIN)」 も実地。 そしてこの2月から「京王電鉄(京王ライナー)
  も運行が始まった。 八王子に住む‘旧乗り鉄仲間’だった友人が早速利用したョ!との
   報告があった。 
  客を乗せずに入構した新型車両は、顔つきからして四角四面の普通車両とは異なる。
  開くドアは1両につき両端の2カ所だけで、乗車した瞬間にホームの喧騒と切り離され
  空気清浄器効果もあったのか、人いきれとも無縁だったという。
  「座れるかな?座れないよな」などと逡巡しなくて済むのがいいとご満悦だった様子。
  終点の京王八王子まで39分。 疲れも忘れ旅行気分で乗れたと自慢ばかりでした。

  首都圏の通勤ライナーの歴史は、小田急電鉄が1967年、新宿と箱根を結ぶ特急
  「ロマンスカー」を通勤定期で利用したことにさかのぼるという。
  80年代は京成電鉄が成田空港行きの特急「スカイライナー」の車両をそのまま使った
  「モーニングライナー・イブニングライナー」をデビューさせ、92年には、京浜急行
   電鉄が元々あったクロスシートの車両を「ウィング号」として通勤時間帯に投入した
  「追加料金を払ってでも座って通勤したい!というニーズがあるということは早くから
   分かっていた。ロングシートしかない路線では、実施するのが困難だった」という。
  壁を打ち破ったのが、池袋と埼玉県南西部を結ぶ東武東上線に、2008年から登場し
   た座席定員制のTJライナーだという。 企画的だったのは、クロスシートとロング
   シートを切り替え可能な新車両を導入したこと。 この車両は普通車両としても運用
   できるため無駄がないそうだ。
  東武鉄道によれば、利用は当初から予想を上回ったそうだ。
   午後6時から1時間に1本の計6本でスタートしたが、現在は13本に増発。
   16年度には朝の上り列車2本も新設されたそうです。 鉄道事業本部輸送企画課は
   「地味だった東上線に看板列車ができた効果は計り知れないものがある。また沿線の
    価値向上にもつながった」と語っています。

   優雅に座って通勤できるなら、郊外に住むメリットも見えてきます。
   追加料金を交通費として認める企業が増えれば、通勤ライナーは郊外活性化の
   切り札になるのではないでしょうか・・。

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