現在活性化中の自宅2階のSP-LE8Tシステム。ケーブル材をほぼ私のNo2グレード(市販品では超最高級クラス)で電源ケーブル・ラインケーブルで構成している。まだ時々、片chから音が出なくなる時がある。しかし終息に向かっている事は確かだ。
オーディオ趣味の方の一番の関心事は機器を揃える事もあるかも知れないが、その先に有るのは「音質アップ」がある。誰でも良い音質で再生をしたいと考えている。
40年前頃から「高音質ケーブル」が出始めたが、一般に普及するまでには至っていない。それは何故か? オーナーが「目先の事」しか見ていないからだ。ケーブルに凝る人の事を「電線病」と云う一言で片付けて、本質を見ようとしてこなかったからだと思う。「着眼大局」出来る様な「観察力・洞察力」を持った方が少ない。特に「オーディオ評論家」に「観察力・洞察力」、「着眼大局」出来る様な器の大きな方がいなかった。
本当に良いケーブルは「機器を活性化」する。その過程で、「ふん詰まり」を起こす。そうなると「音のバランスが崩れ」て、従来の音質より「聴き辛く」なる。ひどい場合は、今回のSP-LE8Tシステムの様に、両chから音が出なくなったり、片chからしか音が出なくなる。あるいは「ノイズ」に一時的に悩ませられる。これらの症状は「良いケーブル」が故に発生する「前段階」で有る。しかし、実際に使っているオーナーさんから見れば「故障」と捉えられても仕方のない症状である。オーナーさんの力量で「音質グレード」は変わって来るとも云える。
1本¥50万円もする様な高級ケーブルを、使った事のある方のコメントを探しまくって一時期読んでいた。それらのコメントには方向性がある。⓵交換当初は非常に良くなった。 ②3日から1週間使い続けると音のバランスやヌケが悪くなる ③結果的に判断して「このケーブルは良くなかった」の結論に至る。
こうやって高級高音質ケーブルは、誤った評価を受けて「没」になってしまっている。私から言えば「理屈」を考えないド素人の判断としか言いようがない。何故交換直後に良い音が出たのか?・・・真剣に考えられていない。良い音が出るにはそれなりの理屈がある。悪い音が出るのも当然その理屈がある。「着眼大局」して判断がなされていない事が原因であろう。「RCAケーブルの比較試聴を15分おきに実施」とか、「毎日電源ケーブルのソケットのピンを磨いている」とかの話をまことしやかに話す方もいるが、私には「原理」が分かっていない方の言としか言いようがない。この様な誤った話がまかり通っているのがオーディオ趣味の世界。挙句の果ては「オカルト」の世界と断言する方もいる。
電気は「技術の世界」である。ただ知られていない症状が「良いケーブル」を使う事によって出るが、それは理屈で説明できる。再現も可能である。