オーディオ雑誌のお宅訪問や個人のお宅訪問、相互訪問等で、近年オーディオ趣味の在り方が変わってきて、閉鎖的な趣味が交流のツールになって来ている。これは喜ぶべきか・・・はたと迷ってしまう。
雑誌の訪問記では八方美人的な表現で書かれているのを強く感じる。ステレオ装置の写った写真を見れば、大体の事が分かるぐらい実験や経験を積んでいますので、「おかしい?」と思える記述も多々有ります。
技術系の人間は職場ではっきりとモノを言わないと相手に伝わりませんから、どちらかというと、感じたことをはっきり云う傾向が有ると思います。その反面、理にかなえば不具合の指摘にも謙虚に受け入れる傾向が有ると思います。
これが自営業はじめ営業関係を経験した人では、八方美人的に不具合点も褒める方向に持っていかれると思います。こちらは、人付き合いをうまくやられるタイプだと思います。
タイプ的に両極端の人の考え方を紹介しましたが、この両極端の中に大多数の方はいると思います。
個人的にも「お宅訪問」で聴かせていただくと、「言っていいものやら・・・」と考える場面が多々有ります。私個人としては「技術系」になりますので、はっきりモノを言うタイプです。逆に「嘘をつくのは相手をけなすこと」だと思っていますので、有りの侭の感想を述べたくなります。
上下関係がはっきりしていれば諍いも起きないのでしょうが、高額機器を揃えて「どうだ!!」とマスターベーションに入っている方にははっきり申し上げない方が良さそうだと経験的に学びました。
お宅訪問される方の力量でコメント内容が変わることも、そのまま受け入れ難い所です。
ハード的にFMラジオ<システムコンポ<オーディオ入門コースシステム<達人域のオーディオシステムとグレードが違います。同じグレード同士の場合、掛けた金額で差をつけたがる傾向があります。
ソフト的に音質追求のスキルを重ねている方とそうでない方。(オーディオ技術のスキルの多少の差)
とそれぞれのグレードが有りますので、自分のサウンドよりグレードが高ければ「良いサウンド」の表現になり、自分よりグレードが下なら「大したことはない」表現になると思います。
一般にお宅訪問で評価される管理指標も、判定基準も現実的には有りませんので、鵜呑みには出来ません。どちらが上か下か(判っているかいないか)の判断基準ではトラブルが発生します。人間関係が壊れるようなことは絶対に避けたいですね。お互いに不利益になります。
オーディオはもともと個人的な趣味です。勝った負けたの世界ではないはずです。経済的に余裕のある方は高額の機器を買うのも良いし、経済的な問題を自作でクリアーする事も出来る趣味です。変な固定観念やプライドを持たないことです。