10月の上旬から進めていた1種類のケーブルの増殖を中断しました。
基礎・初期・流動評価と来ていましたが、気になる点があって自宅のシステムで確認する事にしました。その結果、「音のバランスが高域に片寄っている」事がはっきり判りましたので、このまま増殖する事は不可と判断しました。
このケーブルは音数ではルシファーを越えます。でも低音が出ていないのでは面白くありません。音のバランスが悪いのです。
気になっていた点は、ミクロ的に聴けば「シンバルのリアルさ」等繊細な高域で非常に魅力的なのですが、マクロ的に聴くと「ワクワクした浮き立つ気分になれない」点でした。
これで気になっていた原因が判りましたので振り出しに戻してやり直しです。そう簡単には「良いケーブル」は出来ません。
今回作ったXLRケーブル 10セット、SPケーブル 3セット、電源ケーブル 14本・・・しめて200mのケーブルが無駄になりました。しかし、重要なノウハウを残してくれました。
こんな事はいつもの事ですので「めげず」に頑張ります。自分が感動できなくてはお客様には出せません。改めて「ルシファー」の音の完成度の高さを実感しました。しばらくは「ルシファーの細線化」で行きたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後も鳴らし続けていましたら急に俄然良くなって来ました。今日は電源ケーブルを5本すべて交換しましたので「馴染んでいなかった」事が原因かも知れません。もうしばらく鳴らしこんでから判断します。