二畳庵庵主の戯れ言

一輪の桜に従い野に。ついに2015年、人生の第三ステージの場・高知に立つ。仁淀川に魅せられたオヤジの戯れ言日記。

ガラス越しに観た春

2010-02-27 10:28:04 | 徒然に想う
暖かな日が続いたり、梅が咲いたり、花粉だったり、春一番が吹いたり。春の知らせに事欠かない。でも、こんなにも春を感じる一コマはないだろう。それは掃除をするのでカーテンをめくったとき、目に飛び込んできた。硝子の向こうにあるベランダのモッコウバラ。枝の先端や芽のところどころに水が溢れている。

朝から雨だから、ってことではない。雨がふりこむ様な場所じゃないのにもかかわらず、水滴がある。なぜだろう。カミさんに聞けば昨夜水をやったという。目を覚ましたんだ。水を吸い上げ始めた。

どこかで読んだことがある。葡萄の木、剪定をするのが寒い頃。そして春を待つ。するとある日切ったところから水滴が付くんだそうな。それを見て、「ああ、春なんだ」と実感するんだとか。

同じこと。初めて目にした光景。枯れたんだかどうなんだか分からないような状態だったのに、また水を吸い上げ始めた。そしてやがて青々となる。木が目を覚ました。ガラス越しに観た春。




今日の一枚:カミさんにはさほど驚きではなかったようだ。何サボってんのと言う顔をして洗濯をしに風呂場に向かっていった。